青森県内にある新幹線・在来線の駅を色々な角度から評価し、
それぞれの駅の使い勝手の良さを浮き彫りにしていくシリーズ企画、
題して「各駅評論」。
今回は、今別町にある大川平駅(おおかわだいえき)を視察。
両隣の津軽二股駅や今別駅と比べればあまり目立たない存在であるが、
その代わりにホームからは風光明媚な田園風景を望むことができ、
いかにも「ザ・ローカル線」の名に似つかわしい雰囲気を漂わせている。
2枚目の写真だけでも「青春18きっぷ」のポスターに立候補しても違和感ないほどだ。
ということで、早速視察していこう。
◆アクセスは良いか?(主に国道・県道から、道幅は広いか?)
大川平駅へのアクセスはそこまで難しくはないが、
県道14号(津軽中山ライン)からは多少入り組む。
青森方面からだと交差点の青看に「大川平」の地名が表示されているため、
これが唯一の案内である。
しかし、町道に入ったら案内は一切ないため、
初見プレイではうっかり素通りしてしまいそうである。
強いて分かりやすい目印と言えば床屋で、
この角を右折するとたどり着ける。
しかしながら駅前道りは車一台分と狭めである。
◆パークアンドライドは整っているか?
ご覧の通り、駐車場という駐車場は全く整備されておらず、
パークアンドライドが意識されていない造りとなっている。
これでは利用者数増加は難しいところであろう。
◆駅舎・待合室は綺麗か?(築年数ではなく、手入れがきちんとされているか?)
大川平駅の駅舎は白塗りのコンクリートブロックを敷き詰めた、
あまり見かけないスタイルとなっているが、
実は津軽線では意外とこのタイプが普及している。
大川平駅の他には、大平駅(おおだいえき)や津軽浜名駅等が該当。
駅舎の外壁に平仮名で「おおかわだい」の文字が飾ってあるのも共通事項である。
駅舎内はやはり無人駅&利用者数が少ないだけあってか、
ホコリが多少舞っているような印象を受けた。
特に、ベンチの下はホコリが多い。
いかにも「ザ・ローカル線の無人駅」の名にふさわしく、
夏になれば虫が集りそうな雰囲気を漂わせている。
それを考慮してか3枚目の写真の右側には、
ゴキブリ等害虫対策としてこれまた珍しいアースジェットが置かれていた。
いかにも「これを使え」と言わんばかりの立ち位置であるw(ゴキブリに失礼)
これがあれば、虫の多さに毎回困るという、
ローカル線無人駅訪問あるあるは解消されるはず。
そしてホームにはこれまた地域住民による花壇が設けられている。
花壇のある駅は、前回蓬田駅を視察して以来2例目である。
定期的にメンテナンスをしているおかげかきちんと花も咲いており、
地域住民によるおもてなしを感じさせる。
◆トイレは整備されているか?(ある駅は綺麗か、暖房便座か、石鹸はあるか)
残念!トイレは存在しない。
駅舎待合室右隣にあるドアは恐らく倉庫だと思われる。
◆バリアフリーが保たれているか?(ホームまでの段差の有無)
ご覧の通り段差は一切無く、
シームレスに移動可能だ。
今別町は県内でもトップクラスに高齢者が多い自治体であることから、
お年寄りにも利用しやすい設計にすることが大切であろう。
◆裏口は整備されているか?(裏口が地理的理由上必要ないと判断した駅は自動的に3点加算)
駅の反対側はご覧の通り田園地帯で民家はほとんど存在しない。
よって、当シリーズのルールに従って自動的に3点加算する。
衛星写真から見ると、
駅自体の規模は小さい割に西側にはそこそこの住宅街が形成されている。
◆総括
項目 | 点数 | 備考 |
アクセスは良いか? | 2 | 県道からは近いが多少入り組んでかつ案内が少ない |
★▲パークアンドライドは整っているか? | 0 | 駐車場スペースは一切無い |
★駅舎・待合室は綺麗か? | 4 | ベンチの下が多少ホコリっぽいが花壇の分プラス評価 |
★トイレは整備されているか? | 0 | トイレは無し |
バリアフリーが保たれているか? | 4 | ホームまで段差は一切無い |
★裏口は整備されているか? | 3 | 裏口が地理的理由上必要ないため3点加算 |
合計 | 13 | もう少し駅舎内の清掃が行き届いていれば良 |
◆点数 |
▲0・・・無い |
1・・・悪い |
2・・・やや悪い
|
3・・・やや良い
|
4・・・良い |
★5・・・とても良い
|
※2022年5月15日視察
※全駅視察終了後に評価を調整する可能性あり。
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