駅舎改築ラッシュが県内で進んでいる。
先般の津軽新城駅に続き、
今度は奥羽本線・五能線が乗り入れる川部駅(田舎館村)を改築すると、
8月8日JR東日本秋田支社が発表。
10月上旬から2023年5月下旬まで工事を行い、
終了次第新駅舎が稼働するとのこと。
この川部駅も津軽新城駅と同様、
明治時代中盤から駅舎が稼働しているため築約130年が経過しており、
老朽化が進んでいた。
さて、気になる新駅舎のデザインはどうなるのだろうか↓
なんだこれはww
ツッコミどころがいっぱいあるが、
まず、現駅舎と比べ実に4分の1程度のスペースにまで減築されるではないか。
実際、新駅舎は木造平屋18.6㎡で、
待合室、機械室、倉庫を設ける。
設備に関しては津軽新城駅とほぼ同様であるが、
18.6㎡というスペースは津軽新城駅と比べ2.5分の1程度しか確保されない。
そして新駅舎のデザインであるが、
現駅舎と比較するとほぼ一緒である。
というのも、JR東日本は「長年親しまれてきた現駅舎の面影を残したデザインとした」
とコメントしているためだ。
雑な言い方になるが、
まるで現駅舎をそのまま大幅にぶった切った形で減築するニュアンスとなる。
さて、ここまでの報道内容に関して、
お気づきになった人も多いと思うが、
・・・そう、このプレスリリースを見る限りでは、
現在稼働している窓口のスペースがどこにも記載されていない。
つまるところ、無人化されるのではないのか?
という憶測がネット上でも交わされている。
無人化になるのかどうかは利便性にも大きく影響してくるため、
この点に関しては色々調査してみたところ、
まず、東奥日報の報道では、
無人化になる文言はどこにも記載されていない。
唯一ひっかかるのが、
「現在の業務に応じコンパクト化」
という文言である。
この「現在の業務」というのは、
どの程度の範疇のことを意味しているのか不透明である。
仮に現在の業務=窓口営業であるのなら、
新駅舎の規模は小さくなるが無人化にはならない、
ということになる。
一方、田舎館村が発行する「広報いなかだて」令和4年8月(第798号)(3MB)3ページ目にも、
川部駅の改築について記載されているが、
こちらも無人化するとはどこにも書かれていないのが分かる。
しかし、新駅舎の図面を見る限りでは、
窓口のスペースがどこにも記載されていないことから、
プレスリリースだけを見れば、
誰もが「無人化されるのか?」
と思ってしまう報道内容である。
ただ、公の資料には無人化の文言が書かれていないため、
ならば窓口は継続するのか?
とも思ってしまう。
とは言え、8月8日のプレスリリース発表時点で、
新駅舎の図面には窓口が一切記載されていないため、
自治体はこれを見れば無人化されるのだなと即気付くはずである(JRからの連絡もあるはずだが)。
が、新聞や広報では無人化されるという告知が一切なされていない。
一体、どっちなのだろうか?
これに関しては、新聞ないし広報の続報が届かない限り判別が困難である。
つまり現時点では「わからない」のが最も合致した回答ではないだろうか?
通常、無人化されるのであれば、
窓口終了のおよそ1か月前の広報で宣告される。
実際、既に無人化された板柳駅や三厩駅においては、
それぞれ板柳町および外ヶ浜町の広報で1か月前までには窓口終了の告知がされている。
広報いたやなぎ2019年7月号 > -JR東日本秋田支社からのお知らせ- JR板柳駅をご利用のみなさまへ
仮に川部駅も無人化されるのであれば、
工事が終了し新駅舎が開業する2023年5月下旬までの広報に、
窓口終了の宣告がされるはずなので、
この報道を見ない限りは無人化されるのかどうか判断はつかない(もしくは新聞)。
よって、無人化の件に関してはもう少し先の判断になりそうだ。
尚、広報によると9月30日以降、
駅舎トイレが使用不可になるため、
現駅舎を収録したい人はお早めの訪問を推奨する。
一方、川部駅では現在東側のヤード跡地に、
東口(改札口)、駐車場、住宅、道路などを整備する計画が進んでいる。
これについて、新たに判明した箇所があるため次回詳しく解説したい。
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