【各駅評論#7】津軽線瀬辺地駅編写真集 「神隠しの駐車場」現る!?

交通研究

青森県内にある新幹線・在来線の駅を色々な角度から評価し、

それぞれの駅の使い勝手の良さを浮き彫りにしていくシリーズ企画、

題して「各駅評論」。

今回は、蓬田村にある瀬辺地駅を視察。

前回視察した蟹田駅の一駅手前にある駅である。

どことなく駅名が同じ県内の野辺地町にある野辺地駅と字面が似ているが、

実は北海道北斗市にも茂辺地駅とこれまた駅名が似ている駅があり、

まさに「〇辺地」シリーズのうちの3兄弟である。

ということで早速視察していこう。

◆アクセスは良いか?(主に国道・県道から、道幅は広いか?)

基本的に瀬辺地駅も津軽線蟹田以南各駅と同様に、

国道280号(旧道)からほぼ一本でアクセスできる位置に鎮座している。

国道280号(旧道)を曲がって道なりに進むと瀬辺地駅がすぐ現れるため分かりやすい。

また、駅前道路はそこまで広いという訳ではないが、

比較的スムーズに普通自動車がすれ違える程度の幅はある。

案内標識もしっかり整備されているため迷うことはまずないだろう。

強いて言えば、国道280号(バイパス)方面からはやや分かりづらいルートである。

◆パークアンドライドは整っているか?

瀬辺地駅のパークアンドライドは微妙である。

まず、駐車場そのものは整備されていないため期待しないほうが良い。

強いて言えば、駐輪場の目の前に1台分程度の駐車スペースがあるくらいで、

あまり停めすぎると今度はお互いに邪魔になるのではないかと思う。

一方、2枚目の写真は何なのかというと、

瀬辺地駅手前左側の道路を進むと、

実はここにもしれっと1台分の駐車スペースが整備されているのだ。

しかも木に隠れているためなかなか発見しづらい何とも絶妙な位置にある。

まさに「神に隠された」駐車場だ。

また、駐車スペースのすぐ裏には安全側線と思われる線路があることから、

落下しないよう駐車ブロックも設置されている。

ぱっと見JR用の駐車スペースかと感じてしまうが、

視察した限りでは特に「駐車禁止」の看板は設置されていなかったため、

一般車両もOKではあると思うが、

気になる方はJRに問い合わせてみることをおすすめする。

◆駅舎・待合室は綺麗か?(築年数ではなく、手入れがきちんとされているか?)

駅舎そのものは非常にコンパクト。

これと言ったゴミは落ちておらず清掃が行き届いていた。

このログハウス風の駅舎はJR東日本エリアの多くの駅で採用されており、

県内でも複数の箇所でこのログハウス風駅舎が量産されていたりする。

まあ、外観としては個人的には悪くはないと思うが、

その反面、特徴が掴みづらいところもある(悪く言えばつまらないw)。

では内装はどうなのかというと、

内壁の下部はレンガ調、

上部は黄色の壁で覆われており、

おしゃれと言えばおしゃれである。

特に気に入ったのは屋根につり下がっている八角形の照明。

地味な演出ながら割と内装のデザインと調和しており、

ちょっとした幻想さも感じると思う。

因みに駅舎が改築されたのは何と2000年頃。

実に20年以上経過していることになるが、

ぱっと見は20年という築年数を感じさせないぐらい綺麗である。

一方、ホームに関しては幅が狭く、

貨物列車などが高速で通過するとやや恐怖を感じるほどではあるが、

しっかりと点字ブロックが整備されており、

基本的には綺麗に保たれている。

駅舎もそうだがホームについてもこれといった特徴が無いためコメントに行き詰まるw




◆トイレは整備されているか?(ある駅は綺麗か、暖房便座か、石鹸はあるか)

駅舎もコンパクトだし瀬辺地駅にトイレはないだろう・・・

と思いきや、うれしいことにトイレあり!

瀬辺地駅は期待を裏切らなかったw

まあ、画像でお察しの通り和式トイレではあるものの(洗面所もない)、

瀬辺地駅レベルの利用者数でトイレが維持できているだけでも評価できる。

駅舎は改築されコンパクトになったがトイレは別棟にあったことから、

何とか消滅は回避できたのだろう。

視察当日は5月であったが、

夏になれば虫が集りそうな気配は薄々感ずるがそこはご愛嬌。

◆バリアフリーが保たれているか?(ホームまでの段差の有無)

瀬辺地駅は単式ホーム1面1線の棒線駅であるが故跨線橋は存在しないが、

ホームまでは数段程度の階段が存在する。

ただ、段差もそこまで大きい設計ではないため、

跨線橋の階段と比べれば上り下りは割と楽であろう。

階段の幅も広いことから手すりが3か所もご丁寧に設置されているのは好印象。

◆裏口は整備されているか?(裏口が地理的理由上必要ないと判断した駅は自動的に3点加算)

瀬辺地駅の裏側は基本的に田園地帯であり住宅はほぼ見られないことから、

裏口の必要性が薄いと判断。

よって、当シリーズのルールに則って自動的に3点とする。

◆総括

項目 点数 備考
アクセスは良いか? 4 国道280号(旧道)からは1本でたどり着ける
★▲パークアンドライドは整っているか? 1 停められるスペースは1~2台程度しかない
★駅舎・待合室は綺麗か? 3 全体的にきれいだが別棟のトイレ込みだと1点減点
★トイレは整備されているか? 1 和式トイレであり洗面台が無い
バリアフリーが保たれているか? 3 ホームまでは数段程度
★裏口は整備されているか? 3 裏口の必要性が薄いため自動的に3点加算
合計 15 トイレとパークアンドライドがもう少し良ければ高評価
◆点数
▲0・・・無い
1・・・悪い
2・・・やや悪い
3・・・やや良い
4・・・良い
★5・・・とても良い
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※2022年5月15日視察

※全駅視察終了後に評価を調整する可能性あり。

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