先日、青森市やJR東日本のホームページでも正式発表された通り、
青森駅自由通路及び新駅舎の開業が3月27日(土)であることが明らかになった。
いよいよ開業まであと1か月というところまで迫りつつあり、
順調に工事が進んでいるが、
この自由通路や新駅舎が完成して終わりではない。
西口駅前広場整備というのもあるが、
それ以外のある重要な課題がまだ残っていることにお気づきだろうか?
そう、現駅舎跡地をどう活用するか?
である。
振り返ってみると、
本来なら青森駅改築工事は2016年頃を目途に終了するはずだったのだが、
建設資材高騰など大人の事情により5年ぐらい大幅に延期となった。
当時はまだアウガに駅前庁舎を入れる発想が無かったため、
この現駅舎を解体したのちそこへ役所機能を持ってこようという考えがあった。
しかし、その後アウガに駅前庁舎が入ったため、
現駅舎跡地へ役所機能を入れるという選択肢は消滅した。
では、現駅舎跡地はどう活用すべきか?
一応今のところ詳細は決まっていないが、
イメージ図では「複合施設」と書かれている。
一方、古くから青函連絡船との兼ね合いの影響でスペースが限られているため、
小さいスペースでもどう有効活用するかが重要であろう。
ということで、現時点で考えられる案をいくつかまとめてみた。
- ラビナ新館(全フロア商業施設)
- 地場産品を売る観光物産館的な商業施設
- マンションを兼ねた複合商業施設(低層階を商業施設)
まず1についてだが、
これは既存のラビナを拡張するパターンである。
現にテナント数としては秋田駅や盛岡駅の駅ビルと比べ少ないため、
ラビナのテナントを補う形で増やすという意味である。
テナントの種類としては既存のラビナと似たような形で入れる。
ラビナの建物自体も割と年数が経っているから(35年くらい)、
この案も想定される。
そもそもアウガの商業施設がBANして以降、
明らかに中心街の集客力が低下したため、
それを回復させるためにも一考すべきであると思う。
次に2だが、
こちらは地元の土産品などを中心に売るテナントを集めた、
いわば観光物産館的な機能をもつ。
青森市ではすでにアスパムがあるが、
あれを更にグレードアップさせたものが良さげである。
次に3は、
現在建設中のTHREE(中三再開発)のような感じの施設である。
低層階に商業施設を、高層階にマンションを造り、
駅直結を売りにして整備する手法だ。
現に駅前にはミッドライフタワーがあるが、
あれと似たような施設を建てるということになる。
では、この3案のうちどれが最も実現する可能性が高いと言えるか?
個人的な見解が含まれるが、
恐らく3は実現しないのではないかと思われる。
マンションができそこに住む住民からしてみれば通勤に便利だが、
問題は予算のほうである。
仮に15階建て程度の複合施設を造る場合、
JR東日本がこれに賛成するかどうかが疑問に感じる。
まあここは青森市の粘りようで確率は大きく変わるだろう。
ということで実現しやすいのは1と2に絞られる。
盛岡駅の場合は駅舎地下と1階、
それに駅ビルフェザンが別に商業施設としてあるため、
青森駅でも似たような造りを実現できるのではないかと思う(今どき地下開発はなさそうだが)。
そうすれば観光客にとっても地元の土産品を駅構内で買えるため、
発車まで時間が無くてもさっと商品を見ることができる。
ということで最後に個人的な予想図を作ってみたのでご覧いただきたい。
勿論個人的な予想と期待に過ぎないが、
イメージではこのような感じになるのではないか?
尚、2階連絡通路を旧館と新館の間、
それに新館と新駅舎との間にそれぞれ設けてみた。
実現するかは不明だが、
あれば回遊性として結構便利になるのではないか?
新館については現ラビナと同じ規模をもう1つ造るようなものである。
これで合計90店舗近くになり、
郊外の大型ショッピングセンターとの差別化を図ることに期待できよう。
テナントとしては、無印良品のような全国チェーン点に加え、
地元の土産品を売る物産店を入れる。
物産店についてはスムーズな買い物ができるよう1階や2階に集結させ、
チェーン店を3階以上に設けたほうがよさそうだ。
個人的には最近原宿や新宿にオープンしたIKEAとかが入れば抜群の集客力が発揮されるが、
まあそれは厳しいか()
とにかく青森市の玄関口として、
恥が無いよう有意義に跡地を活用してほしいものである。
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