おはこんばんにちは、アオラボです。
遂に10月に入りましたね。
新型コロナウイルスの影響により、
青森県内の交通事業者界隈ではIC導入の話が相次いでおり、
これまでJRや青森市営バスなどがIC導入を予定する旨を明かしました。
そして今度はあの青い森鉄道でもIC導入の話が持ち上がっている模様です!
青森県は9月29日に、
コストを抑えたICシステムを開発しているJRの動向を踏まえながら、
課題や効果を検討したうえで青い森鉄道へ導入する考えを示しました。
バス事業者と同様に、
現行のJRが導入しているICシステムでは多機能かつ高額であるため、
青い森鉄道でも導入が難しいということだったんですが、
先日飛び込んできた情報の通り、
低コストに抑えた新しいICシステムをJRでは開発中とのことであり、
いわば各地で導入が始まっている「地域連携ICカード」を、
青い森鉄道でも導入する可能性があるとみています。
さて、以前にボソッとブログにてつぶやいたと思いますが、
低コストのICカードシステムということで、
個人的な予想の一つとして、
JR西日本が開発した「車載型ICカード」と同型、
もしくは多少いじって真似たものを、
JR東日本盛岡支社は導入するのではないかという憶測を勝手に繰り広げていました。
「車載型ICカード」は駅ではなく車内で清算するシステムであり、
列車の所有数より駅数が多い場合に低コストでの導入が可能となります。
もし仮に「車載型ICカード」を導入するとなれば、
すべての駅にICカードリーダ―及びそれが搭載された改札機を導入する必要が無くなるので、
JR東日本盛岡支社が謳う「低コストでの導入」の筋に沿ったシステムとなります。
青い森鉄道でもこの話に乗っかるということなので、
もしかするとこちらも「車載型ICカード」を導入する可能性があるかもしれません。
特に青い森鉄道は車両の保有数が少ないため、
「車載型ICカード」の導入の条件にマッチングしていると言えます。
参考として青い森鉄道の現在の駅数は27駅なのに対し、
車両の保有数は11本しかありません。
2019年に車輪の整備問題で多くの列車が運休したのを覚えていますでしょうか?
あの事件で青い森鉄道は車両の保有数がいかに少ないかが浮き彫りとなりましたよね。
それぐらい少ないというのだから、
まさに「車載型ICカード」の導入には打ってつけの好条件ということなのです()
また、青い森鉄道は無人駅が多く、
自動券売機が導入されている駅は青森駅と八戸駅しかありません。
そういう状況も鑑みると「車載型ICカード」は向いていると言えます。
尚、「車載型ICカード」では自動券売機未設置駅及び無人駅においては、
車内のドア横にあるICカードリーダにsuicaなどをタッチして乗り降りし、
自動改札機がある駅では利用者が多いので、
車内のドア横にあるICカードリーダでは乗り降りに時間がかかるためそれを起動せず、
自動改札機に新規に設置したICカードリーダにて清算を行うという仕組みとなっています。
※JR西日本初!車載型IC改札機ご利用開始日決定!:JR西日本より引用
JR西日本境線(米子~境港駅間)のケースを見てみましょう。
上図のとおり、「車載型ICカード」では「入場」改札機が各ドア横に、
「出場」改札機は運賃箱の横に設置されています。
感覚的には無人駅で既存の整理券発行機から整理券を受け取り、
降車時には運賃とともに整理券を運賃箱に放り込んで清算が完了する流れと似ていますね。
尚、境線を走る列車は2ドアの関係で、
図では合計4か所しか「入場」改札機が設置されていませんが、
3ドアの線区では6か所に「入場」改札機が設置されています(七尾線等)。
青い森鉄道ではすべての列車がワンマン運転のため、
自動改札機がある青森駅と八戸駅以外の駅では、
「車載型ICカード」を利用することになるでしょう。
但し、あくまでもJR東日本が「車載型ICカード」を導入すればの話に限ります。
「車載型ICカード」ではなく「IC専用型改札機」を導入する場合は、
筒井駅や東青森駅といった無人駅及び自動改札機未設置駅すべてに、
「IC専用型改札機」を置くことになります。
上図で言う黒線の部分と同じ構図ですね。
これについては、JR東日本が「車載型ICカード」を導入するか否かにすべてがかかっていると言えるでしょう。
果たして青い森鉄道、念願のIC導入なるか!?
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