【雰囲気が多摩ニュータウンっぽい!?】青森市戸山団地を調査

地域経済研究

戸山団地はどこにあるか?

※実際の戸山団地は赤枠の下部であるが、住所的な戸山は赤枠内となっている。

戸山団地は、

青森市中心部から約7キロ南東部に位置する住宅街。

青森駅から市営バスで約30分の場所に位置する。

最寄りには青い森鉄道小柳駅と東青森駅があるが、

距離は2キロあり若干離れている。

住宅街の裏がすぐ山であるため、

基本的には閑静な住宅街である。

戸山団地は住居表示実施によって住所がバラバラになった?

参考・引用:平成25年2月10日から戸山団地地区が新しい町名に変わりました

かつて戸山団地というのは、

戸山地区を総称とする言い方であった。

マップでは「大字戸山」に設定しているが、

平成25年2月10日に住居表示が実施されたことにより、

事実上の住宅街である戸山団地の真の住所は、

赤坂、蛍沢、月見野の3地区にそれぞれ振り分けられた。

赤坂は戸山団地北東部を占めており、

1丁目と2丁目が、

蛍沢は戸山団地中央部を占めており、

1丁目から4丁目が、

月見野は戸山団地南部を占めており、

1丁目のみがそれぞれ置かれている(隣接する駒込地区の一部も巻き込んでいる)。

なお、これらの地名はかつての”字”から来ている。

したがって、現在の戸山地区は赤枠で囲った部分であり、

住宅街から逸れた部分を占めている。

しかし今でもこの地域全体を戸山団地と呼んでおり、

解散した雰囲気はあまり漂っていないようだ。

青森市有数のニュータウンでもある

町名 H19 H21 H23 H25 H27 H29
赤坂1丁目 0 0 0 2,112 1,968 1,867
赤坂2丁目 0 0 0 1,262 1,247 1,204
大字計 0 0 0 3,374 3,215 3,071
蛍沢1丁目 0 0 0 623 601 593
蛍沢2丁目 0 0 0 369 369 348
蛍沢3丁目 0 0 0 790 749 668
蛍沢4丁目 0 0 0 1,123 1,023 901
大字計 0 0 0 2,905 2,742 2,510
月見野1丁目 0 0 0 1,059 1,052 1,054
大字計 0 0 0 1,059 1,052 1,054
町名 H19 H21 H23 H25 H27 H29
大字戸山字赤坂 3,365 3,284 3,274 431 417 404
大字戸山字安原 52 51 59 56 60 60
大字戸山字宮崎 5 5 5 4 4 4
大字戸山字荒井 126 127 128 2 1 1
大字計 3,548 3,467 3,466 493 482 469

※各年の人口は4月のもの。

住居表示が実施されたので、

赤坂、蛍沢、月見野各地区の平成23年までの人口が0になっている。

逆に戸山は平成25年を境に激減しているのが分かる。

戸山、赤坂、蛍沢、月見野の4地区を合計した戸山団地の人口は、

平成29年4月現在7,104人となっており、

郊外では青森市有数の人口を誇るニュータウンである。

ただ、郊外ということもあり、

最近は人口が減少気味である。

雰囲気が多摩ニュータウンっぽい?戸山団地をレポート

戸山団地には、

片側2車線合計4車線の道路が中央に走っており、

郊外の住宅街の割には随分と豪華な設備になっている。

これ以外にも全体的に道幅が広い道路が走っており、

写真には”歩道での自転車走行可”を意味する看板があるが、

もはやこれだけ車道が広ければ余分に思えてくる。

また、団地内には並木道が整然と整備されており、

秋になると黄色く染まるのでより一層美しくなる。

個人的にパソコンの壁紙にしたいくらいだ(実際に設定してしまった)。

一方、商業施設の集積度はそこまで多くはなく、

スーパーや郵便局、銀行などが多少集まっている程度であるが、

日常生活レベルの買い出しにはそこまで困らないかもしれない。

戸山団地は戸建て住宅だけのイメージだが、

3階建ての県営・市営住宅も複数ある。

数えてみたら県営住宅のほうは32棟、

市営住宅は10棟ほどある。

最近は空き家が増えていることから、

すべての住戸に人が住んでいるのかは怪しいところだが、

休日だからか調査当日はそれなりに人通りは多かったほうである。

また戸山団地には、

なぜか青森県立保健大学の教員公舎がある。

保健大はここから離れた青い森鉄道小柳駅付近にあるので、

なぜここに持ってきたのだろうか?

ただ、建物はそれなりに造り込んである。

戸山団地は全体的に坂が多い住宅街であり、

至る所に急斜面が存在している。

特に冬場はスリップの懸念もあるので、

その点は注意が必要そうだ。

また、戸山団地は位置的にも青森市の外れにあるため、

住宅街のすぐ裏が山林に覆われているのが分かる。

実際に足を運んでみると分かるが、

住宅が並び立つ道路の先が大きな森になっているのは、

意外と迫力を感じるものである。

交通量が多い都市部の住環境よりかは騒音も少なく

割と静かな環境で過ごしやすそうだ。

団地内には至る箇所に、

このような歩行者(自転車)専用通路が整備されている。

青森市の郊外のニュータウンを見ても、

これだけ手が込んで整備されているのは戸山団地ぐらいであり、

どこか上品さを感じる。

時刻表が見づらいかもしれないが、

戸山団地のバスの本数は結構充実している。

平日の朝は毎時3~6本程度、

日中は毎時2~3本程度もある。

土日祝日でも毎時2本程度キープしているので、

移動手段にはそう困らないだろう。

しかし、営業所が遠いだけあって、

最終が20時台とかなり早く終わっている。

戸山団地を調査した感想

戸山団地は住居表示が実施され、

住所的にはバラバラになっているものの、

未だに「団地としての一体感」があった。

逆になぜ「戸山〇丁目」とかにしなかったのかが不思議に思えるくらいである。

雰囲気としては、

自然と住民がどこか調和しており、

個人的にも住んでみたくなるような街並みであると感じた。

買い物については、

日用品であれば団地内で済むかもしれないが、

大型家電などは家電量販店が遠いので、

少々不便かもしれない。

山に近い郊外の住宅街であるが、

歩道などがきれいに整備されており、

まるで東京の多摩ニュータウンにありそうな住宅街である。

調査日:2019年10月13日(日)

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