【各駅評論#11】八戸線種差海岸駅編写真集 逆に狂気を感じる大量の花壇&無人駅でもハイスぺトイレ!?

交通研究

青森県内にある新幹線・在来線の駅を色々な角度から評価し、

それぞれの駅の使い勝手の良さを浮き彫りにしていくシリーズ企画、

題して「各駅評論」。

今回は、八戸市にある種差海岸駅を視察。

三陸復興国立公園の一つである種差海岸。

その最寄りの駅となるのが今回の種差海岸駅である。

因みに以前は種差駅であったが、

東北新幹線八戸延伸に合わせ、

種差海岸への観光客を誘致するため現在の駅名に変更された。

それほど種差海岸を主力の観光地に仕立て上げたいのだろう。

確かに視察当日は全国至る所のナンバーが停まっていたほど。

駅名改称の効果は思った以上にありそうだ。

前回お送りした陸奥白浜駅最寄りの白浜海水浴場と同様、

種差海岸も八戸市民御用達の観光地であることから、

最寄りの種差海岸駅も地元のレジャー客でにぎわっていた。

全国的に見ても珍しく美しい天然芝生と太平洋が望めるのが一番の見どころだ。

ということで視察していこう。

◆アクセスは良いか?(主に国道・県道から、道幅は広いか?)

種差海岸駅もトップナンバーである県道1号に1本で接続しており、

八戸市中心部からも簡単にアクセスできる。

やはり観光客の利用が多いこともあり、

駅への案内標識はしっかり見やすいように設置されている。

駅前道路に関しては比較的広く、

中央線はないものの片側1車線程度の車幅が確保できるほどのスペースがある。

駅前には観光客のための民宿や飲食店が林立しているため、

その影響もあるだろう。

◆パークアンドライドは整っているか?

この写真では見づらいが、

トイレの右側に4台程度停められる駐車場が整備されている。

白線も描かれているため停めやすいのがありがたいところ。

駐車台数は少ないがわずかながらも、

パークアンドライドが意識されている点に関しては好感が持てる。

尚、一見、「車停め放題じゃん」と思ってしまうほど駅前ロータリーは広めであるが、

ここにはバス停がありバスが停車するスペースでもあるため自家用車の駐車は出来ない。

停めると恐らく八戸市営バスからもれなくクレームがくるかも()

◆駅舎・待合室は綺麗か?(築年数ではなく、手入れがきちんとされているか?)

有名な観光地である割に駅舎は意外と小さめ。

外観としては、三角屋根に上部が水色、

下部が白いレンガのような素材で出来ている。

色は異なるが以前視察した津軽線の瀬辺地駅とコンセプトが似ているようだ。

内装に関しては、

これまた落ち着きのある木調とレンガの内壁を取り入れており、

あずましさを感じさせられるような雰囲気を漂わせている。

一方、屋根には吊り下げ式の照明が2つ設置されている。

どこかで見覚えのある照明だと思ったら、

案の定、瀬辺地駅と全く同じタイプのものであった。

まさかこの照明が八戸線でも見られるとはw

列車が来る前までベンチに腰を掛けるが、

そのベンチは観光客で埋まっていたほど。

ホーム側にもベンチが2か所設置されているため、

いかに種差海岸駅は観光客の利用が多いかが伺えるだろう。

尚、観光客の利用が多いだけあって、

駅舎内はしっかりと清掃が行き届いていた。

ホームに関しては観光客の利用が多いながらも黄色い点字ブロックの設置は無く、

ローカル駅によくありがちな白線のみ引かれている。

これだけ観光客の利用が多いならば、

黄色い点字ブロックの設置があっても不思議ではないが、

今のところホームの改修工事はない模様。

因みに以前は2面3線のホームを擁していたが、

合理化により現在は1面1線の棒線駅と大幅に縮小された。

その名残として4枚目の写真の線路の右側にホームの残骸があるのが確認できるだろう。

そして種差海岸駅には花壇が大量に設置されており、

これまた何とも地域住民によるおもてなしを感じさせられる駅だ。

花壇が設置されている駅はこれまでの視察で何駅が確認できたが、

これほどの数がある駅は未だ出くわしたことが無い。

やはり全国から観光客が種差海岸にやってくるため、

当駅にはその分おもてなしの心が込められているのだろう。

逆にいい意味で狂気を感じさせられるほどの数であるw




◆トイレは整備されているか?(ある駅は綺麗か、暖房便座か、石鹸はあるか)

嬉しいことにトイレがしっかり整備されている。

トイレの外観が駅舎と瓜二つな点が面白い。

しかも小便器に関してはセンサー式で水が流れるタイプであり、

無人駅でこのようなハイスペックな設備はあまりお目にかかれないので貴重だ。

また大便器のほうもウォシュレットはついていなかったが、

暖房便座であることを確認。

さすが観光地だけあってトイレ事情はしっかりしている模様。

◆バリアフリーが保たれているか?(ホームまでの段差の有無)

駅舎からホームまでは段差が一切なく、

バリアフリーが保たれている。

特に種差海岸駅は観光客の利用も多いため、

足腰に負担のかからない設計になっている点に関しては好印象である。

◆裏口は整備されているか?(裏口が地理的理由上必要ないと判断した駅は自動的に3点加算)

写真やマップの通り駅裏は基本的に山となっており、

裏口を整備する必要性が薄いということから、

当シリーズのルールに則って自動的に3点とする。

因みに駅裏は石材工業の会社が広く土地を陣取っている模様(左側の道路もすべて)。

◆総括

項目 点数 備考
アクセスは良いか? 4 県道から1本で接続しており駅前道路も比較的広い
★▲パークアンドライドは整っているか? 2 4台分駐車可能で最低限の設備はある
★駅舎・待合室は綺麗か? 5 清掃が行き届いているだけでなく花壇の数が素晴らしい
★▲トイレは整備されているか? 3 小便器はセンサー式である点が好印象
バリアフリーが保たれているか? 4 ホームと駅舎には段差は一切ない
★裏口は整備されているか? 3 裏口の必要性が薄いため自動的に3点付与
合計 21 無人駅ながら花壇が多くトイレもなかなかのスペック
項目別評価基準の詳細(点数の付与方法)はこちら:【やや重要】シリーズ「各駅評論」における評価基準の補足
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※2022年8月22日視察

※全駅視察終了後に評価を調整する可能性あり。

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