新型コロナウイルスがピークを迎えた5月も今日で終わりですが、
実は奥羽本線などの線区で地味にある変化が起きています。
それは、ワンマン列車及びディーゼルカーを除き、
701系電車のドアがこれまで半自動操作だったのが、
4月20日を機に全自動ドア扱いとなりました。
首都圏などと異なり、
701系をはじめ東北地方の電車と言えば、
乗客が乗り降りにボタンを操作するという半自動扱いの線区が大半を占めていますが、
新型コロナウイルスによる車内の密閉を防ぐため、
このタイミングで半自動から全自動扱いになったというわけです。
確かに車内はライブハウス並みの密閉空間でもあるため、
特に通勤通学ラッシュ時においては大量の乗客が乗ってくることで、
より感染するリスクが増大してしまいますよね。
この懸念から701系などの電車では全自動ドア扱いに変わったということです。
首都圏では別に珍しいものではない全自動ドア扱いですが、
東北でもそれが適応され始めたため、
長年住んでいる私にとってはどこか違和感を持ってしまいますね。
なぜなら、乗り降りの際には自ら開閉ボタンを押す必要が無くなりましたし、
車掌が操作しているので、
乗客の乗り降りが一切無い場合でも、
勝手にドアが開くという光景が斬新に見えたからですw
なので先般用事で奥羽本線に乗車した際には、
あたかも首都圏の電車に乗っているかのように錯覚してしまいました()
まあ、ほとんどの乗客はスマホをいじっていることが多いので、
全自動ドア扱いに気付いているのは僅かだと思われます。
しかし、ここである疑問が浮かんできました。
それは、この全自動ドア扱いはいつまで続くことになるのか?
そもそも東北のほとんどの線区で半自動ドア扱いになっているワケは、
利用者数が少ない無人駅が多くなっているためです。
また、運賃を支払わずに下車するというキセル乗車の勃発が懸念されているというのも理由でしょう。
特にワンマン運転では無人駅に到着した際、
清算するため1両目1番目のドアからでしか降りることはできません。
まあ、ごくまれに3番目の入り口から逃げてキセル乗車する者もいますけども・・・
最前部のドアだと運転士からも見やすいのでこのような体制をとっているということです。
もう一つは、豪雪地帯を走るところもあることで、
開けっ放しにしていると暖房が逃げてしまうためです。
なので降雪時には乗り降りの際必ずドアを閉めるというのがいわゆる暗黙のルールと化していますw
このような理由で半自動ドア扱いとなっているのですが、
果たして一体これがいつまで続くのか気になります。
逆に新型コロナウイルスの教訓により、
もしかすると東北でも全自動ドア扱いが導入されてくるのかもしれません。
そうなれば問題は冬ですね。
もしくは乗客の密度を低くするため、
連結車両数を増やすといった策も挙げられるでしょう。
鉄道業界ではドル箱路線か赤字路線かを乗車率で判断することもありますが、
逆に乗車率が高すぎると今度は座れなくなりサービス低下になってしまうため、
ある程度の乗車率があれば連結車両数を増やしています。
今後は密を回避するため、
普段は2両しか走らない場所でも3両になるかもしれません。
果たして何かしらの動きはあるのでしょうか・・・?
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