【各駅評論#19】大湊線金谷沢駅編写真集 無理くり整備したら急勾配になった手すり付きスロープ!?

交通研究

青森県内にある新幹線・在来線の駅を色々な角度から評価し、

それぞれの駅の使い勝手の良さを浮き彫りにしていくシリーズ企画、

題して「各駅評論」。

19回目は、むつ市にある金谷沢駅を視察。

むつ市の郊外にある駅のうちの一つ。

駅周辺は基本的に田園地帯であるが、

駅前通りを西に進むと住宅が集中している。

ぱっと見地味な金谷沢駅だが、

果たしてどのような見せ場があるのだろうか?

◆アクセスは良いか?(主に国道・県道から、道幅は広いか?)

金谷沢駅へは下北半島の大動脈の一つである国道279号から1本でアクセスでき、

道順も分かりやすいというのが良い。

基本的に大湊線の各駅は国道279号に沿って設置されているので、

他の駅もこのような構図になっている。

道幅に関しては国道が片側1車線、

かつ追い越し禁止車線であるため、

交通量が多いというのも想像できる。

駅前道路に関しても駅の規模の割には比較的道幅が広く、

普通車であればすれ違いは容易だ(3枚目)。

また、駅への案内標識も小さめであるが一応設置されているため(2枚目)、

迷うことはなさそうである。

◆パークアンドライドは整っているか?

金谷沢駅でのパークアンドライドは期待しないほうが良い。

強いて言えば駅入り口の南側に、

普通車1台分の駐車スペース(砂利仕様)がさり気なく程度にあるのみで、

基本的には車を停めることができるキャパシティーはないといってよい。

◆駅舎・待合室は綺麗か?(築年数ではなく、手入れがきちんとされているか?)

金谷沢駅は利用者数が少ないため、

ご覧のようなこじんまりとした駅舎兼待合室となっている。

まあこれといった特徴もなく、

外観が真四角の構造だ。

内部はどうなっているのかというと、

長いベンチが設けられているほか、

床は意外にもしっかりとしたタイルが張られている。

ただ、窓が西側にある影響で、

特に夕方になれば日差しが差し掛かり、

待合室内は半ばサウナ状態になりそう()

一方、駅舎兼待合室内は、

多少の小さいクモの巣が隅っこに張り巡らされているが、

基本的には清掃が行き届いており、

小さい無人駅ながらもしっかり手入れがされているのは好印象。

ホームはご覧の通り。

点字ブロックではなく白線が引かれているのみで、

のどかな田園地帯の中にあるような駅のホームである。

しかし一方で、利用者数が少ない割には、

ホームの端から端までしっかりとアスファルトで舗装されていた。

ただのローカルな駅ではないことを見せつけられているかのよう。




◆トイレは整備されているか?(ある駅は綺麗か、暖房便座か、石鹸はあるか)

お察しの通りの駅の規模であるためトイレは無し。

◆バリアフリーが保たれているか?(ホームまでの段差の有無)

金谷沢駅はオールバリアフリー対応の駅構造である。

ご覧の通り、ホームへはやや勾配がきつめであるが、

階段ではなくスロープが設けられており、

車いす利用者でもシームレスな移動が可能な設計。

道路とホームとの距離も考えて、

多少無理くりに整備した結果こうなったのか?w

加えて、ご丁寧に手すりが設置されているため、

足腰の悪いお年寄りでも比較的容易に上り下りできるだろう。

◆裏口は整備されているか?(裏口が地理的理由上必要ないと判断した駅は自動的に3点加算)

ご覧の通り、金谷沢駅の裏側は森林地帯であり、

裏口の必要性が薄いことから当シリーズのルールに則って3点とする。

◆おまけ

大湊線は主に強風が理由でしょっちゅう止まることから、

待合室内にこれまた心強く「救済バス」と銘打った、

代替バスの案内が掲示されていた。

大湊線が止まった際は、

手持ちの切符で「救済バス」に乗車できる制度となっている。

ただし、切符を持っていない場合はこれまた清算が面倒くさそう()

特に無人駅で降りる場合は有人駅まで行かなければならないため、

当駅からだと下北駅が最寄りだ。

◆総括

項目 点数 備考
アクセスは良いか? 4 国道から1本でアクセス可能
★▲パークアンドライドは整っているか? 1 砂利かつ1台分のスペースしかない
駅舎・待合室は綺麗か? 3 ゴミなどは落ちておらず比較的清掃が行き届いていた
★▲トイレは整備されているか? 0 トイレは無し
バリアフリーが保たれているか? 4 勾配があるがホームへは手すり付きスロープあり
★裏口は整備されているか? 3 裏口の必要性が薄いため自動的に3点とする
■おもてなしがされているか? 0 ホームや待合室内に花壇や座布団は無し
合計 15 バリアフリーに関しては特に「手すりあり」が好印象
項目別評価基準の詳細(点数の付与方法)はこちら:【やや重要】シリーズ「各駅評論」における評価基準の補足
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※2023年5月2日視察

※全駅視察終了後に評価を調整する可能性あり。

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