荒れ果てる日本のリニアの話題に続き、
6月27日の東奥日報朝刊では中国のリニアについてのニュースも載っていたので、
今日はそれについて触れていきたいと思います。
実は現在中国でもリニアの開発は積極的に研究が進められており、
北京共同通信によると、
何と6月26日までに時速600キロの走行試験が成功したと報道がありました。
まあ、真実かどうか分かりませんが、
時速600キロ運転ということは、
JR東海が2015年に行ったリニア中央新幹線の、
時速603キロ運転にほぼ匹敵するほどの速さ。
まさに日本のリニアに対抗心を燃やしていると把握できます。
東奥日報には試験車の写真が載っていたので見た方であれば分かると思いますが、
まるでカマボコのような形をした設計になっています↓
※中国リニアが時速600km成功 報道(共同通信) 【北京共同】中国製のリニアモーターカー…|dメニューニュース(NTTドコモ)より引用・加工
因みに時速600キロ走行に成功したのは1両編成での運行。
まるで利用者数が少ないローカル線の出で立ちではありませんかw
ただ、記事によれば今後は5両編成での走行試験も行うとのことですが、
やはり中国だけあってまだまだ課題が山積しているものと思われます。
そもそもなぜこれだけ短い編成で試験走行を行っているのかというと、
かつて中国の高速鉄道では2011年7月に死者40人を出すという大事故を発生させてしまったからです。
あのシーンはまさに衝撃映像でしたが、
よくプラレールでポイント切り替えが中途半端なせいで、
車両が線路から落下した感じを彷彿とさせたようなイメージですw
1両目だけが高架橋から宙ぶらりんになっているあの状態です()
まあ、そういう悲惨な出来事もあってか、
事故が発生した路線では現在時速300キロまで速度が落とされるという謹慎中の状態となっています。
時速300キロと言えば東北新幹線の最高時速320キロよりも20キロ遅いため、
世界一を狙う中国にとっては屈辱的でしょう。
ただ、上海の浦東(プードン)空港と都心を結ぶ「上海トランスラピッド」に限り、
最高速度を時速430キロに設定したため、
現在のところ世界最速となっています。
日本ではリニア中央新幹線が走行試験で時速603キロを記録していますが、
とは言えこちらはお察しの通り水問題で大炎上。
遂に工期が遅れるとJR東海も示唆した惨状であるため、
建設スピードが異様に早い中国に追い越される可能性が出てきました。
China unveils 600 kph maglev #train prototype.https://t.co/zjZxr6qnFk pic.twitter.com/mnHQLGgJa6
— China SCIO (@chinascio) May 24, 2019
そしてこちらは2019年5月に中国・山東省で公開されたリニアのプロトタイプ車両。
プロトタイプはあくまでもベースとなる車両であるため、
試験走行後に何かしらの改良が行われるかもしれませんが、
見た目は割とかっこいいですね。
外観は青を基調とし側面は輝く銀色という、
中国の割には異様に洗練されたデザインになっています。
ぱっと見山陽新幹線の500系に近いかもしれませんが、
個人的には車両前面の鼻の部分が長い設計になっているためアリクイに見えてしまいますw
なのでこちらはアリクイリニアとでもしておきましょう()
まあそれはともかく、
今回の報道で時速600キロ走行を実現させたということで、
いよいよ中国も事故の反省を踏まえ日本のリニアに対し本格的に闘いを仕掛けるつもりでいるようです。
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