歴代の青森市都心部における再開発事業の歴史に、
大きな爪痕を残すようなレベルのニュースが飛び込んできた。
2月7日、青森国際ホテル跡地一帯の再開発構想において、
何と22階建てに及ぶ複合ビルを建設することが明らかとなった。
引用:青森国際ホテル跡地に22階建て80mビル 2028年度完成、青森市内最高層(Web東奥) – Yahoo!ニュース
いかがだろう。
どこから切り取っても美しいではないか()
内訳としては本館の1階が商業施設、
2階・3階が医療及び福祉関係の業務施設、
4階~22階には約200戸の住宅が入るという、
いわゆる「タワーマンション」が降臨する。
以前、当ブログで青森国際ホテル跡地の予想を適当に立てたが、
“珍しく”それを上回る規模となった。
また、本館の北側には約250台分の駐車場を整備するほか、
その駐車場棟には多目的ホールや商業施設も入る予定となっている。
多目的ホールと言えば西隣にあるアウガ5階にも入居しているが、
それと似たようなモノが入るのだろうか?
さて、青森国際ホテル跡地再開発のポイントとして列挙すると、
以下のような項目が挙げられる。
- 複合ビルのフロア数及び”高さ”
- “事実上”のタワーマンションが青森市初進出
まず、複合ビルのフロア数及び”高さ”についてだが、
報道では地上約80メートルと記されている。
一方、これまで青森県及び青森市において最も高い建物が、
青森県観光物産館「アスパム」であり、
こちらは地上76メートル。
そう、今回の青森国際ホテル跡地再開発では、
アスパムの76メートルを4メートルほど上回るため、
青森県及び青森市において最も高い建物の座を譲ることになるのだ。
即ち、青森市にとっては、
遂に「アスパム越え」の建物が降臨するという訳である。
これまでもミッドライフタワーや角弘一帯再開発などにおいて、
高層マンションの建設が相次いだが、
いずれも青森市の”大奥的存在”であるアスパムを超えることはなかった。
アスパムが開業したのは1986年であるため、
実に約40年ぶりに、
青森市で最も高い建物が記録更新されることになるということだ。
次に、“事実上”のタワーマンションが青森市初進出という点。
そもそもタワーマンションとはどういうものなのかというと、
実際のところ明確な定義はないという。
しかし不動産業界やSUUMOの情報によれば、
一般的には20階以上、
高さが60mを超える超高層マンションのことを指すという。
これは、建築基準法20条(構造耐力)からきているもので、
高さ60mの建物はマンションでは20階程度に相当するため、
20階以上のマンションがタワーマンションと呼ばれているとのこと。
そのため、青森市では史上初となるタワーマンションが降臨することになるのだ。
”県都青森市”にとって史上初のタワーマンションは2028年度完成予定。
因みに隣の岩手県盛岡市では盛岡駅東側に
「D’グラフォート盛岡駅前タワーズ」という、
タワーマンション群が2005年に竣工しており、
そのうちの1棟が25階建て(約86メートル)である(商業施設棟は入っていない)。
それに匹敵する高さの規模であるため、
青森市のマンション開発にとっては、
今回の計画が過去最大規模と言えるだろう。
また、新町通りに面するパサージュ広場と、
ニコニコ通りを結ぶ回遊通路も整備される予定であるため、
これまで昭和気質であった”ニコニコ通り”に、
果たして”笑顔”が戻るのか注目だ。
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