今回は野辺地駅に関する話題である。
2022年12月20日付の東奥日報の報道によると、
野辺地町にある公立野辺地病院の施設老朽化に伴い、
建て替えに向けた基本構想(案)を取りまとめたとのこと。
それによると、新病院の建設にあたっては、
公共交通機関の結節点に近接して建設することなどが盛り込まれている。
つまり、新しい野辺地病院は、
野辺地駅に隣接する形で建設を予定していることになる。
現野辺地病院は野辺地駅より東側約580メートルに位置しているが、
付近を流れる野辺地川の「洪水浸水想定区域(浸水深 5.0m以上)」にあり、
自然災害のリスクが懸念される。
そのような事情も相まって、
既存の野辺地病院と野辺地駅との距離もそこまで遠くないことから、
新病院は野辺地駅に隣接する形で現在計画が進められようとしているというのだ。
そして、後々の調査で発掘したのだが、
新病院のイメージ図には何と新しい野辺地駅も仲良く掲載されていた。
そのイメージ図がこちらである↓
なんということでしょう()
左の白い建物が移転新築する野辺地病院。
そこに付随する形で新しい野辺地駅も堂々と載っているではないかw
新しい野辺地駅はこのイメージ図を見る限りだと、
ガラス張りが特徴の開放感あるエクステリアデザインとなっている。
おまけに野辺地病院と野辺地駅の間には、
2階同士を結ぶ屋根付きのデッキも描かれており、
雨天時や降雪時でも濡れずに行き来が可能な設計となっている模様。
あくまでも現段階の一案であるが、
仮にデッキが整備されるとなると、
青森県内の鉄道駅で史上初となるペデストリアンデッキが、
まさかのここ野辺地駅に爆誕することになる。
県都代表駅である青森駅を差し置いて、
野辺地駅にデッキが整備されるとは恐らく誰も予想だにしなかっただろう。
やはり昨今の、公共交通機関を中心としたまちづくりを考慮したうえで、
このような公共性が高い駅と病院が繋がるような計画を盛り込んだのだと思われる。
超高齢社会と呼ばれる昨今。
これからはお年寄りが大幅に増えることから、
駅と病院が隣接していると移動距離も削減でき、
高齢者の負担も軽減できるのは良い話である。
もっと俯瞰的に考えれば、
高齢者に優しいまちづくりをこれからは主導的に考える必要性が出てくるだろう。
まさに野辺地町がこれからお手本になろうとしている。
そしてこちらが俯瞰図である。
目玉となるのが、自由通路と裏口のバカでかい駐車場だ。
イメージ図で見る限りでは、
自由通路は駅構内の規模と広大な防雪林の関係も相まって、
青森駅にも負けないぐらいの長さである。
駐車場に関しては駅裏の森林地帯を上書きする形で整備され、
病院や鉄道利用者はここに車を停め自由通路を渡るような動線になると思われる。
と、このように病院と駅という公共性の高い施設同士を一か所に集約し、
超高齢社会に対応したまちづくりを進めようとしている野辺地町。
最終的に野辺地駅はどのような建物になるのか期待したい。
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