【逆に乗れない!?】青森市営バスロケーションシステムを使った感想まとめ

交通研究

2022年12月より試験運用が始まった、

青森市営バスのバスロケーションシステム。

2023年3月より本格導入を目指すとのことであり、

更なる青森市営バスの利便性向上に一役買いそうなコンテンツだ。

早速、試験運用が始まった昨年12月から、

私もバスを利用するときに実際に使ってみたのだが、

その際、いくつかの盲点を発掘してしまった。

ということで今回は、

青森市営バスロケーションシステムを使って素直に感じたことを、

メリット、デメリットに分けて解説していこうと思う。

メリットその1.ロケーションシステムの情報量が多い(車番も表示)

メリット1つ目は、ロケーションシステムの情報量が多いという点。

具体的にどういうことかというと、

まず上の画像をご覧いただきたいのだが、

これが青森市営バスのロケーションシステムの画面になる(但し、試験運用中のもの)。

バスの現在地がリアルタイムで表示され、

15秒に1回という高頻度でデータ更新される。

また、バスごとに行先と路線名、

遅延している場合は分単位で「○分遅延」と表示される。

ここまではロケーションシステムにおいてごく一般的な情報であるが、

青森市営バスではこれらに加えてなんと車番までも表示してくれているのだ。

画像で見ると、緑の数字で書かれているのが車番となる。

車両に掲示されてある緑ナンバーの数字と照らし合わせることで、

何号車がどこにいるのかも容易に把握できるということだ。

ということは、仮にある車両に何らかのアクシデントが起こった際、

利用者側からもロケーションシステムの車番を見ることで、

何号車がどこでどういう状態でトラブルが起きている、

という報告も営業所に対しスムーズにできる。

車番まで表示するとは結構マニアックだが、

利用者側にとっても役立つものである。

メリットその2.降雪時はバスが来るまでゆっくり暖をとれる

メリット2つ目は、降雪時はバスが来るまでゆっくり暖をとれる点。

これは私だけでなく多くの市民が経験していると思われる。

冬場の降雪時、バスが遅れてやってくるのはデフォであり、

利用者は特にあと何分でバスが来るのかを一番に知りたい。

ただでさえ世界有数の豪雪都市である青森市。

冬場のクソ寒い中でいつ来るか予測がつかない状況でバスを待つのは苦痛であるのだ。

場合によっては20分遅れで来るということもしばしばあったほど。

しかし、ロケーションシステムが導入されたことで遅延情報が分かるようになったことから、

近くにコンビニなどの暖房がついた店舗がある場合、

わざわざ寒い風が入る待合所にいる必要はなく、

お店で待っていれば寒い思いをしなくて済むのだ。

ロケーションシステムを見ながら、

バスが近づいてきたらバス停に行けばいいため、

外の滞在時間を減らすことができるのは大きいのではないだろうか。




デメリットその1.ラッシュ時は遅く並ぶと満員で乗れない可能性

ここからはロケーションシステムの盲点を述べていこうと思う。

デメリット1つ目は、ラッシュ時は遅く並ぶと満員で乗れない可能性があるという点。

先述の通り、ロケーションシステムを見ることによって、

寒い冬場は外にいる時間を減らすことができる。

しかし、あまり遅くにバス待ちの列に並ぶと、

既に満員になって座れない、

最悪の場合乗ろうとしていたバスに乗れない可能性も出てくるのである。

これは実際に私が経験したことだ。

電車であればバスほど揺れないため立ち乗りでもそこまで負担がかからないのだが、

バスはそもそも自動車であるため、

当然のごとく道路状況によっては急ブレーキ急発進がかかる確率も高い。

実際に経験すると分かると思うが、

バスの立ち乗りは結構脚に負担がかかってしまう。

特に高齢者は余計疲れると思われる。

このように、あまり遅く列に並ぶと、

座れない可能性が出てくるのである。

デメリットその2.逆に乗り遅れる可能性

デメリット2つ目は、逆に乗り遅れる可能性があるという点。

ロケーションシステムがあるのに乗り遅れるとは何事だ?w

と思った人も多いだろう。

しかし、これもまた私が実際に経験した出来事である()

先述の通り、ロケーションシステムは15秒に1回の頻度で位置情報が更新される。

一方、渋滞がなくスムーズに進んでいる道路では、

15秒という短いスパンでも結構バスは先に進んでいることがある。

まだここにいるならもう少しお店の中で暖をとれるな、

という思考であったが故、

気づいたら停留所についてバスが発進して乗り遅れるということがあった。

これは特に向かいのバス停で、

かつ交通量が多く信号が切り替わるのが遅い横断歩道がある場合によく起こる。

即ち、信号がなかなか青に切り替わらず、

結局向かいのバス停からバスが発車して乗れなくなった、

という意味である。

これは冬場関係なく夏場でも起こりうることであるため、

こういったパターンに遭遇した場合は注意が必要だ。


さて、以上が青森市営バスロケーションシステムを使って素直に感じた内容である。

つまるところ、あまりロケーションシステムに依存するのは良くない、

遅延時間が表示されているとはいえ、

バス待ちには時間に余裕を持つことが重要であると今回の経験で学んだことである。

バスに乗る際は、

以上のメリット、デメリットを把握したうえでロケーションシステムを活用することをお勧めしたい。

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