【大規模開発奏功】青森市新町通りの路線価が何と28年ぶりに上昇!

地域経済研究

毎年7月1日に国税局より発表される路線価

これは相続税や贈与税を算出する際に使われるデータであり、

遂に昨日、2020年分の青森県内の路線価も明らかとなりました。

果たして今年は吉報がやってくるのでしょうか・・・?

ということでまずは青森県内各地の最高路線価のデータをご覧下さい↓

★青森県内税務署別最高路線価(1㎡あたり、単位は千円、増減率は%)

所在地 2020年分 2019年分 増減率
青森市新町1丁目(新町通り) 160 155 3.2
弘前市駅前3丁目(駅前商店街通り) 87 87 0.0
八戸市三日町(三日町通り) 105 105 0.0
黒石市一番町(駅前通り) 21 21 0.0
五所川原市唐笠柳藤巻(県道福山五所川原線通り) 37 34 8.8
三沢市松園町3丁目(30ロード商店街通り) 33 33 0.0
むつ市中央2丁目(国道338号通り) 32 32 0.0

まず東奥日報によると、

青森県で最も高い青森市の新町通りの路線価についてですが、

何とこちらが前年比3.2ポイント増加となる16.0万に上昇したではありませんかw

やはり要因は中三と角弘の大規模再開発でしょう。

特に中三は百貨店の上にマンションという全国的にみても奇抜な設計になっているため、

これが注目を集めた模様です。

そして情報によると、

この新町通りが上昇に転じたのが、

何と1992年及び93年に過去最高となる128万円を記録した以来初めてのことだそうです()

つまり28年ぶりということになりますねw

それ以降は毎年のように下落が続いており、

2011年には20万円を切るまでに下がりました。

まあ、とは言え今回も20万円台にまで回復していませんが、

まさか28年ぶりに上昇に転じたってのが意外でした。

確か昨年は八戸市の中心商店街が増加したものの、

県庁所在地である青森市の中心商店街はここ最近数値が硬直状態になっており、

増えもしなければ減りもしないという有様でした。

まあ、少なくとも減るよりはマシなのですが、

とは言え県庁所在地なのでもう少し大きな動きがあるべきだと思います。

因みに最高路線価の全国ランキングでは青森市は下っ端の42位()

青森駅や中三、角弘などの都心の再開発が続いているのは良しとしても、

いい加減ドべ争いから抜け出したいところですw

やはり数値が低いのは連絡船の廃止や新青森駅が要因でしょう。

これら無しで都心単体でどれだけ上げられるかが勝負どころです。

そして県内ではもう一つ増加に転じている地域がありますね。

そう、五所川原市の県道福山五所川原線通りです。

このエリアは県内屈指の集客力を誇るエルムがあるところで、

周辺にもユニクロやヤマダ電機、ニトリ等々・・・

人口5万人都市の地方都市とは言えこれだけ店がそろっているのは全国的にも珍しいものです。

ましてやエルムなんかは秋田県からの来客も多いようで、

恐るべき集客力を見せつけています。




その影響もあってか、

何とこれまで五所川原市で最も高かったのが大町通り(中心商店街)でしたが、

エルム周辺の地域がこれを抜いたとのことですw

増加率を見ても8.8%と県内では断トツトップ。

東北全体でも何と5位にまでのし上がっているほど。

五所川原市に至ってはもはや駅前商店街よりもエルムのほうが断然集客力があるという証拠にもなります。

まあ、青森市についても何なら浜田地区のほうが集客力の面では高いんですけどね()

五所川原市ほどではありませんが似たようなことが起こっています。

続いて東北各地の最高路線価も観ていきましょう。

★東北各地の最高路線価(1㎡あたり、単位は千円、増減率は%)

所在地 2020年分 2019年分 増減率
仙台市青葉区中央1丁目(青葉通り) 3,180 2,900 9.7
郡山市駅前1丁目(駅前通り) 300 295 1.7
盛岡市大通2丁目(大通り) 250 245 2.0
山形市霞町1丁目(駅前大通り) 170 170 0.0
秋田市中通り2丁目(駅前通り) 125 125 0.0

やはり再開発が進む仙台市の駅前が断トツで高いですね。

以前別の記事でご紹介したあのさくら野百貨店のテコ入れ効果もあり、

前年比9.7%も上昇しています。

そして郡山市および盛岡市もそれぞれ上昇。

国鉄時代の頃から代表駅に新幹線が乗り入れているため、

以前から高めの数値を記録しています。

増減率で言えば青森市のほうが上でしたが、

やはり中心街に新幹線が乗り入れるだけでも結構差が出るものですね。

しかしながら仙台市の植〇地でもある山形市にはぜひ勝ちたいところ()

あと1万円増えれば追いつけます()

一応山形市でも再開発が数件起こっているので上昇しそうな気配はありますが、

今回はなぜか数字に現れませんでした。

やはり買い物を仙台市で済ませる人が多いからなのでしょうか?

ということで以上、2020年分の路線価について分析してみました。

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