12月8日の深夜に発生した、
青森県東方沖を震源とする地震で、
八戸市南郷では最大震度6強を観測。
NTTのビルや八戸線の高架橋が損傷し、
大きな被害が出ました。
あの東日本大震災でも、
青森県内では最大震度5強程度だったので、
6強を観測したのは、
1994年の三陸はるか沖地震以来だと思います。
一方、私が住む青森市内は震度4でしたが、
感覚的に5弱寄りの4でした。
青森市役所の柱の内壁の一部が剥がれるほどですから、
それなりの揺れだったのでしょう。
私の自宅は特に被害はありませんでしたが、
唯一、以前にお隣の家の住人から授かった、
東北本線盛岡~青森間複線電化記念のレプリカが倒れた程度でした。
建付けが悪いので元から倒れやすかったのですが、
何か不吉な予感がします・・・
青森県内の駅を色々な角度から評価し、
使いやすさを浮き彫りにしていくシリーズ企画、
題して「各駅評論」。
恐らく今年最後であろう44回目は、
弘前市にある弘南鉄道大鰐線小栗山駅を視察しました。

弘前市街の南端に近い小栗山地区に所在。
隣の千年駅とは700メートルしか離れていません。
また、地味に一発では読めない駅名でもある「小栗山駅」。
多くの人は「おぐりやま」と呼んでしまうでしょう。
そんな小栗山駅はどのような駅なのか視察してきました。
アクセスは良いか?(主に国道・県道から、道幅は広いか?)


駅入り口の目の前を通るのが県道127号。
ほぼ大鰐線に沿って整備されています。
片側1車線のセンターラインつきであり、
非常に走りやすい道。
駅への案内標識は見られませんでしたが、
県道に接する形で設置されているので、
まだ初見でも分かりやすいほうだと思います。
題して、「見れば分かるだろ」スタイル。
パークアンドライドは整っているか?

ご覧のように駐車スペースは、
ほぼないと言ってよいでしょう。
しかし、弘南鉄道ではパークアンドライドを実施しており、
この小栗山駅の専用の駐車場が、
当駅南方にある「小栗山農村交流公園」に確保されています。
このようにだだっ広い駐車場ですが、
駐車可能台数は約15台。
駅利用者専用のスペースが、
部分的に設けられていると思われます。
従って、パークアンドライドで小栗山駅を利用する場合は、
「小栗山農村交流公園」に車を停め、
6分ほど歩いて電車に乗るスタイルになりますね。
駅舎・待合室は綺麗か?(築年数ではなく、手入れがきちんとされているか?)

駅構造は1面1線の棒線駅。
細長いホームと美しい田園風景が特徴です。
尚、ホームへの階段横には、
スロープが設置されていますが、
これは弘南鉄道お馴染みのサイクルトレイン用です。

駅舎兼待合室は、
弘南鉄道では珍しい、
コンクリートブロックを敷き詰めたタイプ。
結構風格のある佇まいですね。
尚、清掃は行き届いていました。
トイレは整備されているか?(ある駅は綺麗か、暖房便座か、石鹸はあるか)
残念ながら小栗山駅にはトイレは置かれていません。
が、先述のパークアンドライドに指定されている、
小栗山農村交流公園には、
立派なトイレが整備されていますので、
用を足したいときは、
そちらを利用するとよいでしょう。
バリアフリーが保たれているか?(ホームまでの段差の有無)

バリアフリーとは言えませんが、
ホームへの階段は6段ほどにとどまっているため、
足腰の悪い人は少し頑張れば上り下りできそうです。
裏口は整備されているか?(裏口が地理的理由上必要ないと判断した駅は自動的に3点加算)
南北から平等にアクセス可能なため、
事実上、裏口があると言ってよいでしょう。
総括
| 項目 | 点数 | 備考 |
| アクセスは良いか? | 4 | 案内標識は無いが県道に接している |
| ★▲パークアンドライドは整っているか? | 5 | 数分歩いた公園の駐車場一部がパークアンドライドの対象となっている |
| 駅舎・待合室は綺麗か? | 4 | 清掃は行き届いていた |
| ★▲トイレは整備されているか? | 0 | トイレは無し |
| バリアフリーが保たれているか? | 3 | 数段ほど階段がある |
| ★裏口は整備されているか? | 4 | 南北からほぼ平等にアクセス可能 |
| ■おもてなしがされているか? | 0 | 座布団、花壇は無し |
| 合計 | 20 | 利用者や規模は小さく少ないながらも、パークアンドライドの対象駅となっている点は評価できる |
※2024年10月26日視察
※全駅視察終了後に評価を調整する可能性あり。
今年も1年お付き合いいただきありがとうございました。
本年最後の投稿となりますが、
おかげさまでご好評いただいているシリーズ各駅評論は、
来年もまだまだ続きますので、
楽しみにしていただければ幸いです(完遂までまだ数年かかりそうですw)。
一方、先日お知らせしたとおり、
YouTubeチャンネルにおける定期的な動画投稿は、
2026年3月31日をもって終了することといました。
詳細や今後の動きについては、
後日改めてお知らせします。
それに伴い、来年は従来とは異なる企画(代替措置)を考えており、
今年とは一味違った青い森研究所になると思いますので、
是非お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
それでは、よいお年を!

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