以前当ブログでも解説したが、
2019年に岩手県北自動車が青森市に営業所を構えるようになってから、
青森市営バスの一部路線で岩手県北自動車による委託が始まった。
あれから2年近く経過し、
今日では車内前方にある運転者名の表示をふと見ると、
割と高い頻度で「岩手県北自動車委託」と書かれている。
さて、岩手県北自動車による委託が始まってから、
青森市営バスの評判はどのように変化したのだろうか?
そもそも岩手県北自動車による委託が始まった理由としては、
高速バスの強化により青森市に営業所を構えるようになり、
同時に運転士増強という理由のほか、
青森市による人件費削減も目的である(市営バスの運転士は公務員であるため)。
民間のバス事業者に一部業務を委託することでその分人件費が浮き、
他の事業などに予算を回すことが可能になるからだ。
さて、この話に限ってみれば、
利用者側にとっては特にこれといったメリットはなさそうである。
別に運転士が変わったからといって何かが便利になるわけでもない。
しかし、岩手県北自動車による委託開始から2年近くの今日、
利用者側へのメリットがじわじわと現れ始めてきているのではないかと考察する。
そのメリットというのは、
青森市営バスの評判が良くなったという点である。
では、なぜ青森市営バスの評判が改善されたと分かったのか?
その理由は2つある。
1つは、実際にバスに乗ってみれば自ずと分かるだろう。
かつての青森市営バスの評判はお世辞にも良いとは言えず、
場合によっては西の京〇市営バスレベルほど評判が悪いとされていた()
そのため青森市HPでも毎月のように市営バスに対するクレームがわんさか来ていたのだ。
主なクレーム内容は以下のような感じである↓
- 急発進、急ブレーキを遺憾なく掛ける
- 車椅子利用者に対する嫌み・乱暴な発言
- 青信号に切り替わりすぐに前の車が発進しないとクラクションを鳴らしまくる
- 清算時において利用者に対し威圧的態度をとる etc
やはり運転士の態度や運転マナーが悪いという声が大半であった。
私もすべてのクレームは把握し切れていないため市HPで過去の履歴を見たら、
令和以前のクレームもろともすべて抹消されていたため、
現在は見れない模様。
元号が変わるタイミングで上手く消しやがったかw(現在は令和2年度分まで見れる)
もしかしたら市民図書館では紙で残っているかもしれないので、
気になる人はそちらを参照されたい。
さて、岩手県北自動車委託前はこのようなクレームがほぼ毎月出ていたのだが、
委託後は運転士に対するクレームが劇的に減少。
市HP市民の声を見ても市営バスに対するクレームは数件となっている。
かつてクレームまみれだったのが噓のよう。
これが青森市営バスの評判が良くなったと推測できる2つ目の理由である。
つまり、利用者側のメリットとしては、
以前より気持ち良く市営バスを利用できるようになったということだ。
定期的に乗っている人なら何となくわかると思うが、
車内前方にある運転者名の表示を見なくても、
乗り心地や運転士の雰囲気などで市職員か岩手県北自動車の運転士か、
ある程度判別できるようになってきた。
特に市職員のほうが態度が良くないという訳ではないが、
運転スキルや言葉遣いといったもので違う雰囲気が出てくるのだ。
尚、青森市営バスの評判が良くなったもう一つの理由としては、
ドライブレコーダーの導入もあるかもしれない。
評判が悪かった京〇市営バスでも、
ドラレコ導入により幾分かは運転士の態度が改善されたという記事があるため、
こちらでも同様のことが起こっている可能性がある。
ドラレコによる監視が強化されたことから運転士が引き締まったのか、
それとも、岩手県北自動車による委託が始まったからか、
いずれにせよ、青森市営バスの評判が良くなったことで利用者としては何よりである。
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