毎度おなじみ青い森鉄道のネタです。
6月3日付の東奥日報の朝刊に載っていましたが、
青い森鉄道は2019年度の営業成績が黒字を達成したことを明らかにしました。
コロナの影響で利用者が減ったので正直のところどうなるのか気になりましたが、
何とかギリギリ黒字をキープ!
まあ、線路使用料については3年ぶりに減免措置2782万6千円を講じたのですが、
そのような危機的状況下真っただ中においても、
黒字を達成したことについては賞賛できますね。
2019年度の決算情報によると、
まず純粋な経営指標である当期純利益は366万7千円。
しかし計画していた金額から1188万9千円と結構大きく下回りました。
これについてはやはりコロナの影響がのしかかったのでしょう。
営業収益については55億4734万9千円で前年度比5.3%減。
定期券の払い戻しなどにより営業収益は結構ダメージを喰らうかと思っていましたが、
それでもマイナス5.3%に抑えられたので少々意外でした。
これについてはコロナの蔓延がちょうど年度末に差し掛かっていたので、
同じ時期で決算の期末処理も行われたためでしょう。
そして忘れてはならないのが黒字達成について。
2019年度をもって何と9年連続で黒字を達成しています。
9年前と言えば2010年度ですが、
その年は青い森鉄道と東北新幹線が全線開業した歴史的な年であるため、
営業キロや売り上げなど同社の経営にもかなり大きな変化が現れ始めました。
一時期は線路使用料を減免してもらったものの、
それでも9年連続黒字を達成したのは、
色々と経営努力をした効果が現れたためですね。
経営努力とはまあ、
当ブログではお馴染みであるあの「線路使用料」や「貨物調整金」といった類の話です()
これについては青森県の政治との協力もあるので、
要は二人三脚の力で黒字を達成したと言えるでしょう。
因みに、過去5年分の営業成績を用意したので見比べてみましょう。
期数/年度 | 売上高 | 当期純利益 | |
15期 | H27 | 5,367,890 | 10,496 |
16期 | H28 | 6,282,637 | 3,142 |
17期 | H29 | 6,171,869 | 65,404 |
18期 | H30 | 5,858,290 | 68,776 |
19期 | H31/R1 | 5,547,349 | 3,667 |
※単位は千円
なるほど・・・
売り上げ高については確かに前年度より若干少なくなりましたが、
全体的にみるとそこまで悪いというわけではなさそうです。
しかし当期純利益についてはかなりの波があり、
今回は結構少ない額となっていますね。
これについては線路使用料が3年ぶりに減免措置が発動した影響とみられています。
16期に一度急落しているのでそれが証拠とも言えますね。
そして青い森鉄道では今夏に夏休みキャンペーン企画を用意しているということなので、
一体何が起こるか楽しみにしておくとしましょう。
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