【各駅評論#18】青い森鉄道小川原駅編写真集 トイレ閉鎖の仕方がホラーすぎるw

交通研究

青森県内にある新幹線・在来線の駅を色々な角度から評価し、

それぞれの駅の使い勝手の良さを浮き彫りにしていくシリーズ企画、

題して「各駅評論」。

18回目は、東北町にある小川原駅を視察。

駅北方にはしじみの名産地として名高い、

小川原湖(おがわらこ)が広がっている。

駅名としては「こがわら」であるが、

これは小川原湖が昔、

小川原沼(こがわらぬま)という名称であり、

この駅もその当時の地名より「こがわら」となったためである。

駅名だけ見れば小川原湖と同じ漢字であるため、

駅周辺は観光地化されているかと思いきやそうではなく、

ごく普通のローカルな風景が広がるにとどまっている。

しかし、”ある点”がこの駅の面白さを創出しているのだ。

では、その”ある点”とは何かを発掘するためにも視察していこう。

◆アクセスは良いか?(主に国道・県道から、道幅は広いか?)

小川原駅は国道から大分遠いが、

主要地方道である県道8号にみっちり接する形で設置されたため、

アクセス性は比較的良いほうだ。

尚、最寄りのインターチェンジは、

上北自動車道の上北インターチェンジである。

県道8号は主要地方道であるがゆえ、

道幅は片側一車線広く確保されているのは当然のこと、

追い越し禁止車線であるため、

それらが主要地方道の威厳を示している。

但し、案内標識は確認できなかった。

県道を走っているとすぐに駅が見えるため、

“見ればわかるだろスタイル”を採用している模様。

◆パークアンドライドは整っているか?

道路にがっつり接している関係で、

駐車スペースはほぼ皆無と言ってよい。

1枚目が北側(県道側)、

2枚目が南側(県道の反対側)にあたるが、

ご覧の通り、パークアンドライドの体制はほとんど整っていないのが分かる。

強いて言えば、県道の反対側の路肩に若干のスペースがあるだけで、

しっかり整備されている駐車場ではない。

◆駅舎・待合室は綺麗か?(築年数ではなく、手入れがきちんとされているか?)

こちらが南側(県道の反対側)にある小川原駅の駅舎。

さすが元東北本線だけあり、

規模は小さいながらも頑丈な鉄筋コンクリート造である。

駅舎内はご覧の通り。

ベンチが備えられており、

ゴミも落ちておらず清掃が行き届いていたが、

強いて言えば、ホーム上屋にクモの巣が多かった印象にある。

2枚目を見ると、未だに国鉄のホーロー駅名標が設置されている。

この光景からも元東北本線だった頃の威厳を見せつけているようだ。

跨線橋はご覧の通り。

窓が設置されていない代わりに透明のトタン板を張り付けており、

片方に至っては上部が抜けていて丸見えの状態。

窓がないためこれまた閉塞感漂う跨線橋だことw

近くには森林があることから、

夏場は虫がわんさか湧きそうな気配満々である。

こちらは北側(県道側)のホームと待合室の様子。

こちらも待合室は頑丈な鉄筋コンクリート造だ。

内部には長いベンチが置かれており、

ゴミなどもなく清掃が行き届いていた。

ホームの様子がこちら。

利用者数が少ないため、

黄色い点字ブロックではなく白線が引かれているのみである。

また、利用者数が少ない駅らしく、

人の乗り降りがないホームの一部はご覧の通り砂利仕様となっているが、

その割にはホームがやたら長く整備されている。

客車時代の名残なのであろうか?

尚、1枚目を見ると、

駅名標の下には花が植えられていた。

これはボーナスポイントとしてしっかり評価する。




◆トイレは整備されているか?(ある駅は綺麗か、暖房便座か、石鹸はあるか)

残念ながらトイレはない。

が、Wikipediaによれば2019年頃までトイレが稼働していたという。

トイレがあった場所は不明だが、

駅舎内待合室の隣に何やら扉が塞がれた跡があったため、

恐らくはここだったのではないかと推測する(マンホールもあるため)。

それにしても、トイレの閉鎖の仕方が、

事件現場のようで何とも不気味であるw

◆バリアフリーが保たれているか?(ホームまでの段差の有無)

ホームまではいずれの入り口からも、

数段ほどの階段を上る必要があるが、

手すりが設置されているため、

足腰の悪い人でも比較的容易に上れるだろう。

◆裏口は整備されているか?(裏口が地理的理由上必要ないと判断した駅は自動的に3点加算)

先ほど同じ画像になってしまうが、

お察しの通り小川原駅には、

入口が北側(県道側)と南側(県道の反対側)の2か所用意されているため、

いずれからもアクセス可能なのは評価できる。

しかしながら、この小川原駅、

いったいどちらが正面口なのかなかなか判別できないような設計ではないか()

先述の通り、待合室が北側(県道側)にある一方、

本体である駅舎が南側(県道の反対側)にあるため、

これを踏まえると後者のほうが正面口にあたるかと思いきや否。

グーグルマップでは北側(県道側)のほうに「出入口」と記載されているため、

天下のGoogleに則ればどうやら北側(県道側)が正面口となる模様。

因みに、当本人である青い森鉄道でも乗り場の表示はされていない。

尚、こちらは駅舎がある南側(県道の反対側)の様子。

こちら側にも住宅が点在しているほか、

道幅の広い道路も整備されているため、

これらを鑑みれば南側(県道の反対側)を正面口にしても良いと思うのだがw

まあ、あとは駅入り口の道路だけが異様に狭い点が玉に瑕ではある。

しかも、線路と道路の仕切りに洗濯物が干されていたため、

駅利用者は多少入りづらい思いをするかもしれない(1枚目)。

衛星写真で見ると、

南側(県道の反対側)のほうが森林に近いのが分かる。

これを見てGoogleは北側(県道側)を”事実上の正面口”としたのだろうか?

◆おまけ

尚、小川原駅北西側にはこれまたビックリ、

何と第3種踏切が設置されている。

ここでの驚愕ポイントは、

複線電化された、

しかもかつて特急列車がバンバン走っていた、

元東北本線であるにもかかわらず、

警報機と警標しかついていないタイプであるという点だ。

まあ、この踏切は車が入れないため、

自動車との衝突事故のリスクはないが、

遮断機が無いため当然、

人と接触する危険性は十分にある。

反対側の道路まで多少距離があるため、

お年寄りにはやや危険な踏切だ。

◆総括

項目 点数 備考
アクセスは良いか? 3 主要県道に接しているが案内なし
★▲パークアンドライドは整っているか? 0 南側(県道の反対側)に多少のスペースしかなくオススメしない
★駅舎・待合室は綺麗か? 4 清掃が行き届いていた&花が植えられていた
★▲トイレは整備されているか? 0 2019年までトイレが存在していた
バリアフリーが保たれているか? 3 全ホームまで数段程度(手すりアリ)
★裏口は整備されているか? 4 どちらが裏口か判別つきにくいが両ホームに入口がある
合計 14 パークアンドライドが意識されていれば尚良
項目別評価基準の詳細(点数の付与方法)はこちら:【やや重要】シリーズ「各駅評論」における評価基準の補足
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※2023年5月2日視察

※全駅視察終了後に評価を調整する可能性あり。

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