前回に引き続き青森操車場跡地新駅設置計画についての話題です。
これまでは駅舎の大まかな位置及び構造についてこちらで勝手に予測していきましたが、
今日は新駅に駅員が配置されるのかどうかについて、
つまるところ青森操車場跡地新駅は有人駅になるのか、
それともケチって無人駅にするのかについて、
論理的に考察してみたいと思います。
まず、無人か有人かを判断するためには、
当然ですがどれぐらいの利用者数が見込めるかを予測しなければなりません。
これについては2019年に青森市が駅周辺の住民や事業者に対し、
新駅を利用するか否かのアンケートを実施しています。
それによると新駅の利用者数(乗車人員)は、
1日あたり1,392人の利用が見込まれるだろうということが明らかになりました。
では、これは同じ青い森鉄道の駅でどのぐらいの利用者数レベルなのでしょうか?
項目/駅名 | 青い森セントラルパーク新駅 | 青森駅 | 筒井駅 |
乗車人員合計(人/年) | 508,128 | 886,038 | 289,993 |
乗車人員合計(人/日) | 1,392 | 2,428 | 796 |
※青い森セントラルパーク新駅は利用見込み者数(人/年)、それ以外は平成30年度乗車人員実績(人/年)を表示
近隣の青森駅及び2014年に開業した筒井駅と比較してみるとこれまた一目瞭然。
さすがに県都代表駅である青森駅にはかないませんでしたが、
しかしながら最近開業した筒井駅の利用者数を500人ほど上回っているのが分かりますね。
因みに、青森県第二の都市八戸市の玄関口である八戸駅は約1,200人(平成28年度)、
三沢駅は約1,100人(平成29年度)であるため、
アンケート結果がストレートに反映された場合、
青い森セントラルパーク新駅の想定利用者数は八戸駅以上青森駅以下、
つまり見込み通り行けば青い森鉄道の駅のうち第2位という、
かなり上位にランクインすることが予測されているのです。
これを踏まえると新駅の利用者数はそこそこ多いことが判断できます。
しかし、ただ単に利用者数だけで考えるのはナンセンス。
有人駅である浅虫温泉駅や小湊駅は、
無人駅である筒井駅よりも利用者数が少ないです。
では、なぜこうなっているのかというと、
町の中心駅であるため幅広い利用者層が見込まれること、
ないしは観光客が多く利用しているからです。
やはり観光客の利用が多い駅を無人駅にしてしまうと、
土地勘が乏しい観光客にとっては何かと不便になってしまうため、
全体的な利用者数は少なくても、
利便性を考えて有人駅に設定しているものだと思われます。
一方筒井駅などは地元の通勤通学客が大半を占めており、
定期券更新以外あまり窓口を利用する機会がないため無人駅にしているものだと思われます(駅間距離が短いという理由も考えられる)。
では、これを踏まえ新駅はどうなるでしょう?
周辺は基本的にオフィスや住宅街で占められており、
浅虫温泉駅のように有名な観光地が点在していません。
しかし新駅には浅虫温泉駅周辺には一切ない大型ショッピングセンターがあったり、
ないしは今後整備されるアリーナが駅チカに建設されることになっているため、
駅周辺環境は浅虫温泉駅とは180度異なるほか、
ほとんどが住宅街で占められていて付近に県立高校がある筒井駅ともまた違います。
アリーナについてはスポーツイベントのほかコンサートなどの開催も想定して造ることになっているため、
通勤通学もそうですが、
買い物客や観客といった幅広い利用者層が見込まれると予測されます。
断定はできませんが、
これらの情報を鑑みると、
青森操車場跡地新駅は無人駅よりも有人駅になる可能性が若干高いと言えるかもしれません。
因みに新駅開業は国スポ開催に合わせ2025年度を目途にしています。
果たして結果はいかに・・・
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