青い森セントラルパーク新駅想定利用者数が判明!通学利用は僅か14.6%?

青い森セントラルパーク新駅想定利用者数が判明!通学利用は僅か14.6%?

今年の上半期頃に、

青森市は青い森セントラルパーク(操車場跡地)に整備予定の新駅想定利用者数について、

周辺住民や新駅周辺の高校に通う生徒に対してアンケートを行った。

アンケート項目は、

新駅が完成した場合あなたは利用するかしないか?

というシンプルな回答である。

その結果が今から5ヶ月前の2019年7月18日にプレスリリースで公表されたが、

それと同時に新駅を利用するであろう想定利用者数も明らかになったのである。

前々からずっと気になっていた人も多いであろう新駅の想定利用者数。

果たして調査の結果からどのような答えが露になったのか?

今日はその得られたデータをもとに、

新駅利用者数について分析をいろいろと行っていこう。

新駅想定利用者数は1日1,392人と判明!

項目/駅名 青い森セントラルパーク新駅 青森駅 筒井駅
乗車人員合計(人/年) 508,128 886,038 289,993
乗車人員合計(人/日) 1,392 2,428 796

※青い森セントラルパーク新駅は利用見込み者数(人/年)、それ以外は平成30年度乗車人員実績(人/年)を表示

参考:操車場跡地新駅整備に関する情報提供について

まずはこちらの表をご覧いただきたい。

青森市が行った調査によると、

青い森セントラルパーク新駅の想定利用者数は、

1日あたり1,392人であることが分かった。

なお、この場合の利用者数とは、

1日平均乗車人員のことであり、

乗車と降車を合わせた数値ではない。

また参考までに、

平成30年度における青森駅と筒井駅の乗車人員も載っているが、

それによると青森駅は2,428人

筒井駅は795人となっているのが分かる。

最近における各年の乗車人員の推移についてはこの資料には載っていないので不明だが、

以前別の資料で見た限りでは、

青い森鉄道全体的の利用者数は増加傾向にあることから、

青い森鉄道有数のドル箱区間となっている青森〜浅虫温泉間の利用者数も増加していると思われる。

さて、今回明らかになった青い森セントラルパーク新駅の想定利用者数についてだが、

これを見ているあなたはどう思っただろうか?

意外と多いと思ったか、

それとも思っていたほど少なかったか?

因みに私アオラボでも以前に(Youtubeよぐわがる青森の鉄道の動画内で)、

想定される利用者数について予測を行ったのだが、

その頃は1日1,500〜2,000人程度利用するであろうと想定していた。

なので、今回のデータと照らし合わせてみると、

若干盛った数値になっているではないか()

結果個人的には若干少ないと感じた次第である。

一方で、もし開業後も新駅の想定利用者数とほぼ同じ利用者数になった場合、

青い森鉄道にとっては結構大きな収益となるだろう。

ほかの駅の利用者数も参考にしてみる。

青い森鉄道における各駅の利用者数1位は、

当然ながら県都の代表・青森駅で約2,400人(平成30年度)。

次に南部地方の首都である青森県下第二の都市の中心駅・八戸駅が約1,200人(平成28年度)。

その次は米軍基地が鎮座する三沢市にある三沢駅が約1,100人(平成29年度)とそれぞれなっている。

対して青い森セントラルパーク新駅の想定利用者数は、

八戸駅以上青森駅以下であるため、

見込み通り行けば青い森鉄道第2位の利用者数にランクインすることになるのだ。

そうなれば青い森鉄道にとって結構美味しい増収になるのではないだろうか?

周辺住民利用率は42.6%、クルマ社会対抗馬へなるか?

①常住者

新駅の利用意向 操車場跡地新駅 筒井駅
回答数(人) 構成比(%) 利用意向人口(人) 回答数(人) 構成比(%) 利用意向人口(人)
あり 240 42.6% 17,921 124 24.6% 8,833
なし 284 50.4% 21,206 380 75.4% 27,223
分からない 39 6.9% 2,912
合計 563 100.0% 42,039 504 100.0% 36,106

※ 操車場跡地新駅の「利用意向あり」とは、「利用すると思う」と「機会があれば利用すると思う」の合計。また、筒井駅では、「わからない」の選択肢は設けていない。(以下、同じ)

次にこちらの表をご覧いただきたい。

この表は要するに駅を利用するかしないかのデータである。

資料では上から順に、

常住者、従業者、通学者の項目に並んでいるが、

まず常駐者のデータから見ていこう。

常住者とは、

言わば駅周辺に住む人々のことである。

そして利用すると回答したのは42.6%であり、

やや過半数を下回った。

まあ現代はクルマ社会であるからこの数値に驚くことはあまりなかろうが、

しかしながら新駅は、

中心市街地と娯楽施設が近くに集う便利な場所にあることから、

もっと利用が多くても良かったのでは?

事実、青い森セントラルパーク南側は、

青森市有数の規模を誇る商業地区であり、

言ってしまえば中心市街地よりも勢いのあるエリアである。

話題になったアウガがBAN(経営破綻&商業テナント撤退)したのは、

中心市街地が衰えたと分かる一番の証拠だ。

そのアウガをも餌食にしてしまった浜田地区周辺の商業地区の勢いは並大抵のものではないのだから、

新駅についても多くの人が利用して、

実質青森県民が負担している青い森鉄道の増収につなげるべきであるが、

まあその点は今後利用促進のアピールでどれだけ改善されるかが鍵となるだろう。

②従業者

新駅の利用意向 操車場跡地新駅 筒井駅
回答数(人) 構成比(%) 利用意向人口(人) 回答数(人) 構成比(%) 利用意向人口(人)
あり 502 15.7% 3,458 65 9.0% 876
なし 2,510 78.7% 17,294 660 91.0% 8,892
分からない 179 5.6% 1,234
合計 3,191 100.0% 21,986 725 100.0% 9,768

次に従業者であるが、

こちらは更に低い15.7%である。

やはり仕事では車の方が圧倒的に使い勝手がいいこともあり、

かなり低い数値だと分析できる。

今後は従業者からの利用も拡大していかなければならない。

通学利用率はたったの14.6%だがこれは想定内か?

③通学者

新駅の利用意向 操車場跡地新駅 筒井駅
回答数(人) 構成比(%) 利用意向人口(人) 回答数(人) 構成比(%) 利用意向人口(人)
あり 313 14.6% 363 不明 47.7% 458
なし 1,605 74.8% 1,863 不明 52.3% 504
分からない 229 10.7% 266
合計 2,147 100.0% 2,492 100.0% 962

そして青い森鉄道の利用の多くを占める通学者であるが、

何とこちらは従業者よりも少ない割合の14.6%しかない。

この間開業した筒井駅でさえ47.7%もあったのだから、

それから大幅に下がっている。

しかも筒井駅より青い森セントラルパーク新駅のほうが、

周辺にある高校の数が圧倒的に多い。

だったら筒井駅よりも上もしくは同等の割合になるはずだが、

なぜこれだけ低い割合なのだろうか?

実はこれにはからくりがある。

というのも、青い森セントラルパーク周辺にある高校を挙げてみると、

山田高校、東奥学園、青森中央高校であるが、

山田高校と東奥学園に関しては、

いずれも私立高校なのである。

私立高校では大抵スクールバスが出ているため、

自宅最寄りのスクールバスのバス停から乗れば学校まで直結である。

しかもタダで乗れるというのなら尚更であり、

わざわざ運賃のかかる(しかも高い)青い森鉄道を利用する目的はない。

両校はいずれもスクールバスが出ているから、

よって新駅を利用する割合が少ないと判断できる。

一方、青森中央高校は公立高校でありながら、

新駅と直線距離で1.3キロ(徒歩16分)とやや離れているのが要因。

歩けない距離ではないが、

通学にはあまり適さない長さ。

これを毎日続けるとなるとちょっと大変だ(特に冬はそう)。

だったらチャリ通かバス通学のほうが楽である。

という理由もあってか利用する生徒は少ないのだと予測できる。

個人的にも以前から通学利用はあまり多くないのでは?

と思っていたので、

この結果は想定内と言えば想定内である。

筒井駅は通学利用がメイン、青い森セントラルパーク新駅は周辺住民や買い物客利用がメインと利用者層が違う?

青い森セントラルパーク新駅における通学者の利用は、

筒井駅よりも圧倒的に低い割合であるため、

通学利用が多い青い森鉄道にとっては美味しくない案件なんじゃないのか?

と思われる方もいるかもしれないが、

個人的にはそうは思わない。

なぜなら常住者に関しては、

筒井駅よりも青い森セントラルパーク新駅のほうが利用する割合が高いことがデータから伺えるからである。

つまり、筒井駅は通学利用の割合が多いのに対し、

青い森セントラルパーク新駅は周辺住民や買い物客の割合が多いことが予測される。

通学利用が少ない代わりに、

周辺住民や買い物客の利用でその分をカバーする形になると見込まれており、

いわば中心となる利用者層が違うということだ。

したがって、たとえ通学利用が少なくても、

そこまで騒ぐことではないだろう。

ということで今日は、

青い森セントラルパーク新駅における想定利用者数について分析してみた。

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