2024年は正月早々大地震や航空機炎上など、
これまた物騒な出来事が起こり波乱の年明けとなったが、
今年も是非アオラボブログをご愛顧のほどよろしくお願いしたい。
さて、先日1月8日よりYouTubeのほうで、
シリーズ「駅サイティング」鶴ヶ坂駅編を公開。
現在、早くも第2回目の制作に取り掛かっているところである。
そちらの方も併せてお楽しみいただきたい。
そして2024年の青森エリアの鉄道ニュースの目玉を列挙していくと、
3月のダイヤ改正では「スーパーつがる」爆誕、
春にはJR青森駅東口駅ビルの開業、
5月には観光列車「ひなび」が大湊線で初運行と、
目白押しのイベントが集中している。
また、私事ではあるが、
YouTubeアオラボチャンネルが、
8月11日をもっていよいよ10周年という節目を迎える。
今後もより一層楽しい動画をお届けしていこうと思う。
青森県内の駅を色々な角度から評価し、
使いやすさを浮き彫りにしていくシリーズ企画、
題して「各駅評論」。
2024年一発目の投稿となる23回目は、
深浦町にある風合瀬駅を視察。
↑世紀末感装う剥がれきった駅名標は、鶴ヶ坂駅といい勝負であるw
さて、難読駅名として知られる風合瀬駅は深浦町北部に所在。
気になる駅名の由来であるが、
これには「風が集まるところ」という意味があり、
この沖合いで風が集まっていたことから名付けられたそうだ。
確かに視察当日も風が強く、
磯の匂いが日本海から漂ってくるほどであった。
そんな風合瀬駅だが、
実はあの驫木駅にも負けず劣らずの、
五能線でも隠れた絶景駅であるようだ。
では早速視察へ参ろう。
◆アクセスは良いか?(主に国道・県道から、道幅は広いか?)
風合瀬駅へは国道101号から比較的容易にアクセス可能と思われる。
ただし、これといった案内標識はないため、
所見ではぱっと見「あれ?」と感じる人も多いだろう。
唯一の分かりやすい目印としてはバス停(1枚目)。
スクールバスの待合室とバス停があるところを左に曲がり、
細い町道を進み途中で左折するとたどり着ける。
バス停を通り過ぎるとカーブが差し掛かるため、
この手前の分岐よりアクセスする形となる。
◆パークアンドライドは整っているか?
駅入り口はご覧のようにバリケードが設置されており、
車が進入することができない仕組みになっている。
更に駅前道路は1車線の比較的細めであり、
駐車できるスペースは路駐を除けばほぼ皆無である。
よって、風合瀬駅でのパークアンドは期待しないほうが良いだろう。
◆駅舎・待合室は綺麗か?(築年数ではなく、手入れがきちんとされているか?)
風合瀬駅の駅舎兼待合室はご覧のような感じ。
雄大な日本海の景色に上手く溶け込んでいるのかよくわからない、
シルバー色の建物が特徴である。
内部は至ってシンプルな造りであるが、
ベンチは新幹線の駅にもあるひじ掛け付きタイプと、
これまた立派な仕様であった。
また、ベンチの数は8個と、
利用者数の割には(人数は不明だが)充実していると感じた次第である。
更に一か所には座布団が敷かれており、
おもてなしの心が働いている。
少々意外だったのが天井に設置されている照明(白色)。
何とLED式の小型タイプであり、
家電量販店で普通に売っていそうな品物であったw
駅舎兼待合室はノスタルジーだが、
照明に関してはまさかの最新式である。
尚、清掃は行き届いていて比較的清潔であったが、
ややクモの巣が目立っていた。
掲示板には代行バスのお知らせも貼られていた。
やはり駅前道路が狭いが故、
手前の町道までしかバスは進入できないようだ。
駅舎兼待合室に入って右側には、
これまた配電盤がズラリと並んでいた。
ここまで配電盤が露出して設置されているのも、
なかなか珍しい光景だ。
駅舎兼待合室からは、
天気が良ければご覧のように、
日本海を望むことができる。
ピントを外の景色に向け陰影をフル活用すれば、
このようなノスタルジーな写真も撮影することが可能だ。
ホームはご覧の通り。
割と最近になってから改修工事が入ったのか、
アスファルトとコンクリート部分、
それに点字ブロックは最近整備されたものである。
あの観光客やマニアが多く訪れる驫木駅でさえ、
未だに白線が引かれているのみであるから、
風合瀬駅は最近になってからワンランクアップした模様。
この部分だけ見ればまるで都市部の駅の仕様であるw
駅前道路からも雄大な日本海を望むことができ、
五能線の線路と相まっていい具合に仕上がっている。
まさに、驫木駅にも負けず劣らずの絶景駅だ。
◆トイレは整備されているか?(ある駅は綺麗か、暖房便座か、石鹸はあるか)
現在、風合瀬駅にトイレは設置されていない。
が、何と、2021年10月までトイレが実在していたのである。
まさか日本海スレスレにある風合瀬駅に、
つい数年前までトイレが存在していたとは・・・w
ネット画像を検索してみると、
何と野ざらし状態の小便器がポツンと置かれていた程度w
日本海に尻を向けながら用を足すことを想像すれば、
なかなか面白い光景かもしれないw
この板張りで覆われている箇所が元トイレである。
この前までは細いロープでバリケードが設置されていたのみであったが、
どういう事情があってか頑丈で堅牢な板張りに変更された。
◆バリアフリーが保たれているか?(ホームまでの段差の有無)
画像の通り、
ホームと駅舎兼待合室には段差が一切ないため、
シームレスな移動が可能な設計になっている。
◆裏口は整備されているか?(裏口が地理的理由上必要ないと判断した駅は自動的に3点加算)
衛星写真で見ると、
住宅が駅と国道のど真ん中に集中している反面、
駅へのアクセスは微妙に町道が迂回しているため、
どう評価してよいか困惑してしまうほど()
ただ、比較的いずれの方面からも平等にアクセス可能なため、
当シリーズのルールに則り自動的に3点とした。
◆総括
項目 | 点数 | 備考 |
アクセスは良いか? | 3 | 案内標識がなく町道も細いため初見だと若干戸惑うかも |
★▲パークアンドライドは整っているか? | 0 | 駐車スペースはゼロに等しい |
駅舎・待合室は綺麗か? | 3 | ややクモの巣が目立っていた |
★▲トイレは整備されているか? | 0 | トイレは無いが2021年まで稼働していた |
バリアフリーが保たれているか? | 4 | 段差は一切無し |
★裏口は整備されているか? | 3 | 駅唯一のアクセス可能な駅前道路が迂回しているが、裏口の必要性は薄いと判断した |
■おもてなしがされているか? | 1 | 座布団が設置されていておもてなし精神を感じた |
合計 | 14 | 絶景駅でもあるためもう少しアクセス性を向上させればよいだろう |
※2023年7月23日視察
※全駅視察終了後に評価を調整する可能性あり。
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