先日の北海道新幹線に続き携帯電話サービス拡大のニュースです。
JR東日本では東北新幹線七戸十和田~新青森間にある一部のトンネル内における圏外を解消すべく、
携帯電話サービスを2020年3月31日を機に開始しました。
これにより東北新幹線にあるほとんどのトンネルで圏外が解消されることになります。
なお、文面の通り”ほとんど”のトンネルとあえて書いてあるということは・・・
そう、今だ通信設備が整っていない区間がたった1か所だけ残っているということです。
では、それはどこかというと、
東北新幹線新青森駅手前にある「細越トンネル(全長約3キロ)」です。
新幹線撮影スポットとして人気である青森空港へ続く「スカイブリッジ」の付近ですね。
まあ、なぜかこの区間だけ残されているのが不思議ですが、
ともかく今回の整備により、
あの長大な長さを誇る「八甲田トンネル」でも使用可能になります。
その長さは驚異の全長26㎞に及び、
換算すると直線距離で青森駅から川部駅にまで匹敵するほどの長さ。
因みに、あまり知られていませんが、
八甲田トンネルの誇るべき点として、
世界で二番目に長い陸上鉄道トンネルであるということです。
Wikipediaにも詳しく載っていますが、
かつて東北新幹線が全線開通する直前までは、
いわて沼宮内~二戸間の「岩手一戸トンネル」が世界一長い陸上鉄道トンネルとなっていましたが、
貫通時点(営業はまだしていない状態)で八甲田トンネルがその座を奪いました。
しかし世界一を名乗る期間も皮肉なことに僅かとなり、
その2か月後に、
今度はスイスにある「レッチュベルクベーストンネル(全長約34.6km)」というトンネルが貫通したため、
すぐさま八甲田トンネルは世界一の座を奪われたのです()
よって八甲田トンネルは現時点で世界で二番目に長い陸上トンネルに降格しました。
ただ、降格したと言っても日本では最長の陸上トンネルであるため、
まだ誇るべき点が残っています。
話がトンネルの話題になりましたが、
まとめると今回の整備によって新青森駅手前の細越トンネルを除き、
遂に東北新幹線のほとんどのトンネルで携帯電話が使用可能になりました。
なお、細越トンネルについても2020年度内に通信整備を行う予定なので、
いよいよ開通まで僅かとなりました。
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