※画像は2021年のもの。
毎年恒例、盛岡支社管内における駅別乗車人員及び、
路線別利用状況がJR東日本より発表された。
今回は2022年度の分を分析していこう。
2022年度と言えば、コロナ禍からようやく解放され、
インバウンドの回復も目立ってきた年であった。
果たして2022年度の数字にもその効果は表れるのだろうか・・・
まずは、盛岡支社管内における駅別乗車人員から見ていこう。
やはり昨年度と比べ、
全体的に増加しているのが分かる。
1位の盛岡、2位の青森は県都代表のターミナル駅であるため順位は毎年固定だが、
2022年度八戸が4位から3位に上昇し(一ノ関と入れ替わり)、
一応ながら中核市の玄関口としての威厳を復活させた。
そして新青森が前年度8位にまで大幅に転落してしまったが、
今年度はそこから順位を大きく上げ5位にまで上昇。
やはり観光客の増加が乗車人員にも反映されているのだろう。
続いて、東北新幹線における駅別乗車人員を見ていこう。
東北新幹線においてもやはり観光客回復により全駅で増加を記録している。
こちらは全体的に順位の変動は起こっていないが、
唯一、七戸十和田が前年度8位から9位にワンランクダウンしているのが分かる。
とは言え、今年度8位の新花巻と差が3人しかないため、
利用者数的にはほとんど同じようなものである。
むしろ、停車本数からしてみれば、
本数が少ない七戸十和田のほうが、
1本あたりの利用者数は多いことが推測される。
逆に、対二戸に関しては、
コロナ禍以前は七戸十和田とほぼ同じか、
年によっては上回っていたのだが、
今年度は約70人ほどの差がついているため、
七戸十和田の回復が遅れていることが推測できる。
次に、路線別利用状況である。
こちらも観光客回復により数字は昨年度と比べ増加している区間が多い。
青森エリア関係では、
利用者数が最も多い奥羽本線弘前~青森間のV字回復が目立つほか、
大湊線、八戸線八戸~鮫間が増加しているのが伺える。
津軽線に関しては大雨の影響もあったため数値は「参考値」としており、
前年度と比較することが難しいためあえて分析は控えよう。
一方、八戸線鮫~久慈間は減少している。
詳細な原因は不明だが、
やはり観光客の利用回復がやや遅れ気味になっていることも推測できよう。
今年度は分かりやすいよう、
ご丁寧にグラフまで用意してくれている。
2013年度から2022年度の直近10年間に限って見ると、
秋田新幹線が乗り入れる田沢湖線のV字回復が著しい。
青森エリア関係では、
対前年度の伸び率としては奥羽本線弘前~青森間、
及び大湊線が高くなっているのがグラフから読み取れるだろう。
特に大湊線は、”線区全体に限って見れば”、
田沢湖線に次いで高い伸び率を記録しているのが分かる。
やはり帰省客が多く利用する路線であるため、
稼ぎ頭となっている快速しもきたによる効果も一定数あるのだと思われる。
と、このような感じで2022年度はコロナ禍から大きく回復したと言えよう。
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