北東北suica導入に注目が集まりがちだが、
同日5月27日より川部駅の新駅舎が合わせて開業した。
ということで早速、
川部駅新駅舎を視察しに行ってきた様子をお届けしよう。
まずは、川部駅新駅舎の外観から見ていこう。
昨年にJR東日本秋田支社が報道した新駅舎のデザインとほとんど同じであり、
ほぼイメージ通りとなった。
話が飛ぶが、
なぜ津軽新城駅新駅舎開業の時は、
イメージ図がプレスリリースと大幅に変更されていたのだろうか・・・
まあそれは置いといて、
川部駅新駅舎の外観の特徴としては、
緑色の屋根に白地の外壁の2色を用いたシンプルなデザインとなっている。
窓の上に雨除けの屋根が設置されているのを見ると、
どこか欧風の家を彷彿とさせるような感じだ。
駅舎内の通路はご覧の通り。
外壁は木目調でありどこか落ち着きのあるデザインとなった。
床は灰色のタイル張りであり水はけのよい仕様である。
新駅舎の裏側はプレスリリースの予告通り、
倉庫と機械室が設けられた反面、
旧駅舎に設置されていたトイレの建物は解体された。
先般開業した津軽新城駅新駅舎と似たような設計になっている。
ただし、トイレそのものに関しては、
仮設トイレとして川部駅旧駅舎の横に今も設置されており、
機能としては一応残っている。
とは言え仮設トイレであるため、
いつまで設置するつもりなのかは不明だ。
次に気になる待合室内部の様子。
「L」の逆の字の形に沿って木製のベンチが設置されているほか、
天井は会社の事務室によくありがちな石膏ボードと比較的地味な仕様。
しかし、左側には旧駅舎に設置されていた駅スタンプが!
窓口が廃止になったと同時に消滅するかと思いきや何とか生き残った。
視察当日(6月3日)時点では、
旧駅舎と新駅舎の両方が立ち並んでおり、
旧駅舎のほうは未だに解体されずに済んでいる。
昨年公表されたプレスリリースの、
「長い間地域に愛された既存駅舎の面影を残す」
という文面の通り、
まるで瓜二つと言えるほど外観はそっくりである。
しかしながら、窓口が廃止された影響で規模は約4分の1まで大幅に縮小。
必要最小限の機能だけを備えたため、
まるでzipファイル並に圧縮されてしまった()
そして川部駅は、新駅舎開業と同時に窓口が廃止され無人駅となったため、
ご覧の通り跨線橋に設置されていたポスターは丸ごと撤去された。
というか、これほど跨線橋にポスターの枠が詰め込まれている駅は珍しい。
有人駅時代、ここがポスターまみれになっていたことを想像すれば、
さぞ賑やかであっただろう。
無人駅になった代わりに、
駅構内図が設置された。
1番線は基本的に奥羽本線弘前方面と五能線の列車が発着するのだが、
時刻表をよく見ると、
1日1本だけ奥羽本線青森方面の普通列車が使用しているのが分かる。
そのため案内図には1番線にも「奥羽本線青森方面」の表記がされている。
余談だが、時刻表の奥羽本線弘前方面に、
リゾートしらかみ青森行きの時刻が掲載されており、
ぱっと見間違いじゃないかと思ってしまうが、
これは五能線から帰ってきて川部駅でスイッチバックを行い、
弘前方面へ行き再びスイッチバックをして青森方面へ行くが、
弘前発車後は川部駅に停車しないためこのような表記が正解である。
待合室には「無人駅放送」と書かれたテプラが貼られたスピーカーが設置されていた。
川部駅は現在弘前駅管理下であるため、
そこから列車の遅延情報などを放送するものと思われる。
無人駅になった影響は発車標にも及んでいる。
ご覧の通り、黒いカバーで発車標が覆われてしまった。
ただし、時計は現在も動いている。
計画されている東口改札設置後は再び発車標が稼働するのだろうか?
最後に旧駅舎の様子。
窓口やポスターなどはすべて消滅し、
抜け殻状態と化している。
個人的には、天井にある吊り下げ式の照明が、
何とも国鉄時代を彷彿とさせる雰囲気である。
と、このような感じで新駅舎が開業した川部駅。
無人駅となり非常に寂しくなったが、
東改札設置後はどのように変貌を遂げるのか注目したい。
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