【suica導入以来の改革】JR東日本 QRコード決済を全線に導入も・・・本当に操作が面倒?

青森鉄道ニュース

JR東日本が2001年にsuicaを導入して以来の改革となるであろう、

新たな乗車サービスに関するニュースが飛び込んできた。

JR東日本は11月8日、

QRコード決済に対応する新型の自動改札機を、

2024年度後半から東北エリアを皮切りに順次導入してくことを発表。

 

参照:QR コードを使用した新たな乗車サービスの導入について

上図がQRコード決済対応の新型自動改札機。

妙な赤い出っ張りがQRコードの読み取り機であるが、

これまた後付け感が半端ないw

まあビジュアルは別問題として、

将来的には、新幹線や首都圏の在来線でも使えるよう、

JR東日本管内全線にこのQRコード決済を導入するという。

まさにJR東日本にとってはsuicaに続いて大きな乗車サービスの仕様変更となる。

まあ、実際のところQRコード決済に関しては、

既にほかの鉄道会社(私鉄等)でも導入済みおよび導入が検討されているため、

JRという規模の大きい鉄道会社に限ってみれば初の試みと言えよう。

因みに、関西の南海電鉄では、

VISAによるタッチ決済の実証実験も行っているというが、

JR東日本では今のところ「状況を見極めたい」としている。




そして、このQRコード決済を利用するにあたっては、

新幹線などを利用する時に度々お世話になる「えきねっと」で切符を発行し、

スマートフォンで購入する形となるようだ。

しかしTwitter上ではどちらかというと不評であり、

「えきねっと経由だと面倒くさい」や、

「自動改札機で混雑が起きスムーズに乗れなくなる」

と、本当に便利になるのかといった疑問の声が多く挙がっているようだが、

やはりこの点に関しては品質にうるさい日本人の典型例。

新しく誕生したものに対しすぐに欠点を見つけ出し、

ボロクソに批判するのがデフォであるが、

まずはせっかくJR東日本が開発したこのQRコード決済のメリットを、

しっかりと確認していくべきではないだろうか?

特にsuicaが導入されていない路線が多い東北エリアなどでは、

このQRコード決済の恩恵は決して小さいものではない。

確かに、えきねっとから切符を購入するとなれば、

クレジットカードの登録が必要になるため多少操作が複雑だが、

一回登録して何回か使いこなせば、

えきねっとのシステムは大体分かってくる。

そして、このQRコード決済の最大の利点としては、

クレジットカードと紐づけされているため、

自動券売機がない駅からの乗車でもいちいち現金で支払う必要が無くなる、

また、自動券売機のある駅でも自動券売機を経由せずに乗車でき、

駅構内の滞在時間短縮に繋がるということだ。

尚、自動改札機の無い駅同士の利用の場合は、

自分でアプリを操作して乗降処理を行うシステムとなっている模様。

特に東北エリアは自動改札機が設置されていない駅のほうが圧倒的に多いため、

自動改札機の無い駅同士もしくは、

片方に自動改札機があってもう片方は自動改札機の無い駅の区間の利用が多いだろう。

プレスリリースを見れば大まかな操作方法は想像がつくが、

具体的にどのタイミングで乗降処理をするのか、

運転士や車掌に自分のスマートフォンを見せ乗車証明を行う必要があるのか、

肝心であるQRコード決済の読み取りのスピードはどの程度なのか、

これらに関しては現状不明瞭な部分であるため何とも言えないが、

ともかく紙の切符の削減を行うことで、

コストカットだけでなく環境にも配慮できるため、

このQRコード決済のメリットは思った以上にありそうだ。

因みに、東奥日報よれば、

普通乗車券だけでなく、

一定区間乗り降り自由の周遊パス(あおもりホリデーパスなど)もQRコード決済に対応させる模様。

現状、周遊パスは多機能券売機でしか購入できない。

QRコード決済に対応すればいちいち紙の周遊パスを運転士や車掌に見せる必要が無くなるため、

こちらもよりスムーズな乗降が期待されるだろう。

以前、当ブログで「近い将来紙の切符が無くなる」と断言したが、

まさにその時代が間もなく来ようとしている段階である。

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