※画像は弘南線
10月5日に弘南鉄道は、
大鰐線において駅ナンバリング及び新駅名称デザインを導入することを発表しました。
導入開始は10月10日に行われる出発式と同時に、
大鰐線内の駅名称を多言語化対応させるとのことです。
以前、大鰐線活性化のために、
外国人観光客向けアピールとして、
「りんご畑鉄道」の愛称を取り入れるというニュースがあり、
ナンバリングの導入もその時からささやかれていましたが、
まさかこの短期間で導入が実現するとは・・・
一方、各々の鉄道事業者を見るように、
駅ナンバリングに関しては各社独自のデザインが組まれていますよね。
基本的にナンバリングでは、
その該当する路線名の頭文字であるアルファベットに加え、
起点駅から数字を振っていき、
アルファベットと数字を組み合わせたものがメジャーなものとなっております。
では、今回弘南鉄道ではどのようなデザインを取り入れたのでしょうか?
ホームページを詳しく見ていくと、
以下のようなデザインが採用された模様です↓
※弘南鉄道大鰐線 駅ナンバリング導入&新駅名称デザイン発表|青森弘前:弘南鉄道株式会社 より引用
いかがでしょうか?
ご覧の通り、駅ナンバリングについては、
「りんご」をあしらったデザインになっているではありませんか!
まさにりんご生産大国である弘前市を彷彿とさせるような印象ですね。
アルファベットでは「KW」となっていますが、
これは弘南鉄道大鰐線(Konantetsudo Owanisen)の、
「K」と「W」からとったものと思われます。
何故か大鰐線の部分だけ頭文字ではなく、
頭文字の次の小文字アルファベットが採用されているのが不思議ですねw
普通なら「KO」と称すのが一般的な考え方だと思いますが、
ちょっと変化球にした感じですね。
それとも大鰐線の「鰐」をあえて強調したかったのかもしれません。
確かに地名に「鰐」が入っているのは全国的にみても珍しいですからね。
仮に「KO」にしてしまうと、
大鰐線→KO→ノックアウト(knockout)→廃線
なんていう悪い空気感が漂ってしまうかもしれませんw
何せ以前大鰐線は廃線の危機に立たされましたからね。
私としてはあの時、
突然の発表で困惑してしまいましたが、
沿線住民及び関係者による要望で何とか廃線は無事回避できました。
そういった経緯も含めて「KO」は縁起が悪いから取り下げたのかもしれません。
あとは京王電鉄のナンバリングでも「KO」と称しているので、
それと被るってのも避けたいというのが理由なのかもしれませんね。
一方、番号に関しては以下の通りとなっています↓
- KW01:中央弘前
- KW02:弘高下
- KW03:弘前学院大前
- KW04:聖愛中高前
- KW05:千年(ちとせ)
- KW06:小栗山(おぐりやま)
- KW07:松木平(まつきたい)
- KW08:津軽大沢
- KW09:義塾高校前
- KW10:石川
- KW11:石川プール前
- KW12:鯖石
- KW13:宿河原
- KW14:大鰐
先述のように、
起点駅である中央弘前駅から順番に番号が振られていますね。
余談ですが、千年(ちとせ)は弘前市でもそれなりの難読地名といったところでしょう。
別の機会で弘前市の難読地名などを特集した記事をアップしようと思っていますが、
結構弘前市には印象に残る地名が多いんですよね。
まあそれは次回以降の企画としてネタを温めておくとしましょう。
一方、ナンバリングが導入されたのは大鰐線のみであり、
弘南鉄道の主力路線である弘南線に関しては今回なぜかスルーされていますw
一応弘南線は弘南鉄道にとって稼ぎ頭であるため、
赤字路線である大鰐線の収支をそれで埋め合わせるというのがお約束なのですが、
何故か今回弘南線にはメスが入れられていません。
とは言え、弘南線沿線には田んぼアートなどの観光名所があるので、
いずれ導入するのかもしれませんね。
あと言い忘れていましたが、
東北地方の鉄道事業者で駅ナンバリングを導入したのは、
仙台市地下鉄南北線、東西線に続いて大鰐線がどうやら3例目の模様です(多分)。
首都圏や関西などの大手私鉄やJRではもはや、
駅ナンバリングが当たり前のように導入されていますが、
東北ではまだまだ対応していません。
弘前市については国内有数の観光都市なので、
今回駅ナンバリング導入に踏み切ったものだと思われます。
ということで以上、弘南鉄道が大鰐線に駅ナンバリングを導入する件についてお伝えしました。
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