旧十和田観光電鉄線跡一部区間に遊歩道整備!
鉄道ファンにとっては朗報のニュースかもしれません。
十和田市は2019年12月9日の市議会の一般質問にて、
2012年にBANされた旧十和田観光電鉄線跡のスペースを、
遊歩道として整備する方針を掲げました。
全国的に見ても鉄道廃線跡の活用方法としては、
よく北海道にありがちなサイクリングロードや遊歩道への転換や、
はたまた、まだ交通需要が残っているからという理由で、
BRT(バス・ラピッド・トランジット)や路線バス等に転換するケースもちらほら見られます。
一方、旧十和田観光電鉄線の場合は市街地を通る上、
通学需要がまだあったことから、
廃線後はすぐにバス転換(鉄道代替バス)となりました。
この場合、線路跡に上書きするような形でバス路線を敷いたのではなく、
廃線跡になるべく似たようなルートにするよう、
既存の一般道路にバスを走らせています。
整備区間は旧十和田市駅から一本木沢ビオトープ付近の約3キロ
で、今回遊歩道を整備する箇所としては、
旧十和田市駅から一本木沢ビオトープ付近までとなっているようです。
マップで再現してみると上図のように想定されます。
一応場所を確認してみると、
旧十和田市駅跡は現在、
無残にもユニバースなどのショッピングセンターに潰されており、
もはや今ではほぼ跡形もないレベルにまで抹消されています()
一方、一本木沢ビオトープはどこなのかというと、
国道4号と県道10号の交差点付近になります。
駅でいえば旧高清水(たかしず)駅付近といったとろ(ありがたいことにマップをズームすると目印がありますね)。
何やら自然保護公園ということで、
市民の憩いの場として使われているようです。
なお、旧十和田市駅から一本木沢ビオトープまでの距離は約3キロメートルであり、
旧十和田観光電鉄線全体の14.7キロメートルのうち、
概ね5分の1しか遊歩道が整備されません。
何か中途半端ですね。
まあ十和田市が整備するということで当然といえば当然ですが・・・
まるでお役所感満載の目時駅のような扱いみたいですね()
何ならこの案件に沿線の六戸町や三沢市も乗り出せばよかったのですが、
今のところその話は浮上していないようです。
仮に三沢駅から旧十和田市駅まで遊歩道が繋がれば、
廃線跡探索としては完璧なコンディションになりますが、
まあどうなんでしょう。
あと気になる部分としては、
遊歩道にはサイクリングロードも整備するのか?
という点です。
旧十和田観光電鉄線の十和田市の区間のほとんどが、
県道10号と稲生(いなおい)川の間を通っていたため、
川を眺めながらのサイクリングは実に清々しいでしょう。
一サイクリストとしてもぜひ期待したいですね。
コメント