これまた興味深いニュースが飛び込んできた。
弘南鉄道は5月6日から11月30日までの間、
車を駅前に停めて電車に乗る「パークアンドライド」を、
複数の駅で実施することを発表。
やはり昨今のコロナによる利用減からの脱却のほか、
パークアンドライドがどの程度需要があるのかを調査するのが狙い。
弘南鉄道によるとパークアンドライドは以下の7駅で実施される↓
◆大鰐線
- 大鰐駅:大鰐温泉駅前駐車場(約50台)
- 石川プール前駅:温水プール石川駐車場(17台)※9時~21時
- 石川駅:石川駅駐車場(約5台)、大仏公園第2駐車場(約15台)
- 小栗山駅:小栗山農村交流公園駐車場(約15台)
- 弘前学院大前駅:弘前学院大学構内駐車場(約120台)※土日祝日のみ8時半~21時
◆弘南線
- 黒石駅:黒石駅臨時駐車場(約80台)
- 田んぼアート駅:田んぼアート駅前駐車場(弥生の里第2駐車場)約80台
何ということでしょうw
上記の通り、合計7駅でパークアンドライドが期間限定で実施されるということだが、
注目したいのが駐車台数。
最低でも15台、多い駅では驚異の120台もの駐車場が確保されているのだ。
その120台停められる弘前学院大前駅に関しては、
大学構内の駐車場を一部借りる形でパークアンドライドが実施されるのだが、
駅前駐車場=駅の目の前に整備しなければならない
という概念をまるでぶち壊すかのような狂気的策略じゃないかw
これは何とも賢い作戦である。
またこれに加え、大鰐線の聖愛中高前駅でも6月1日から来年3月まで、
新規に定期券を購入する人向けに無料で駐車場を解放するという。
しかしながら、弘南鉄道がこれだけの数の駅前駐車場を無料開放するのは、
史上初の試みである。
いよいよ弘南鉄道が利用者増加に向け本気を出してきたといったところであろう。
まあ、最も利用者増加に効果的なのは、
以前、当ブログでも解説したように、
大鰐線をターミナル駅である弘前駅まで延伸させることであるが、
今回、無料駐車場を大量放出するということを踏まえれば、
弘南鉄道の本気度が伺える。
むしろ、これだけの数の駅前駐車場をタダで解放している鉄道会社は、
極めて珍しいことである。
普通なら駐車場の維持管理のためにカネを取るのがセオリーだが、
全てタダという点がこのご時世惹かれるところであろう。
まあ、あくまでも今回のパークアンドライドは「お試しで」という魂胆であるが、
もし好評であれば期間を延長ないしは恒久的に駐車場を整備することも十分に考えられる。
先般、当ブログでもシリーズ企画「各駅評論」において、
このパークアンドライドは評価の対象になっているため、
点数はそれなりに高くなりそうである。
是非とも近々調査に行けたらと思う。
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