先日、数年ぶりに風邪をひいた影響でブログの更新が滞ってしまったが、
ともかくこの社会情勢であるためコロナにかかっていなかったことは安堵している()
さて、東北エリアの観光列車にこれまた2つの変化が訪れようとしている。
まずJR東日本盛岡支社は12月22日、
青森・岩手エリアを中心に走る新たな観光列車「ひなび」の詳細を発表。
漢字で表すと「陽旅」となるが、
これは「岩手・青森の自然を車窓から感じ、ぬくもりのあるゆったりとした旅をしてほしい」
という意味が込められているという。
「北東北の自然」と「地域とのつながり」をコンセプトに、
忙しい日常から離れのんびりとできるような列車の旅を提供したいとのこだそうだ。
エクステリアデザイン(外装)としては、
盛岡支社管内の気動車に広く用いられた、
通称「盛岡色」と呼ばれる「白地に赤ライン」の配色を採用している。
この「白地に赤ライン」の「盛岡色」の気動車として最近印象に残っているものとしては、
やはり八戸線キハ40系を思い浮かべる人も多いだろう。
引退から今年で早くも4年が経過したが、
今回、「ひなび」のエクステリアデザインとして、
このキハ40系の赤いラインが復活するということだけあり、
個人的にも興味深い発想だと感じている。
まさに”鉄オタリスペクト”だ。
尚、「ひなび」のデビューは2023年度冬頃を目途としている。
そして、「ひなび」デビューの報道から2日後の12月24日、
JR東日本東北本部からも新しい観光列車「SATONO」をデビューさせることが明らかとなった。
東北の文化・自然・人に出会う旅へ「SATONO」がデビューします
こちらは南東北を中心に走らせるとのことであるが、
福島民報によると、
将来的には「北東北にも広げたい」と記載されている。
「SATONO」のデビューは2024年春頃としているが、
それ以降数年経過してから青森を始め北東北にも姿を現せるのだろうか?
コンセプトとしては、
「車窓から眺める、郷(さと)の景色。降り立った瞬間の、郷(さと)の香り。郷(さと)の人・食・文化、ここで出会う一つひとつが、まるでふるさとのように懐かしくて温かい。ゆっくりと、のんびりと、東北の豊かな風土を味わいながら列車旅を楽しんでいただきたい。」
長々とだが上記の想いが込められているようだ。
「SATONO」の特徴としてはイメージ図の通り、
1号車と2号車でエクステリアデザインが異なっている。
1号車は、草木の芽吹く様子を表した若葉色や、
深い山々をイメージした濃い緑色を使用することで、
東北地方の緑豊かな山々や田・畑の実りを表現。
2号車は、清らかで雄大な川の流れや広い空を表した水色や、
深い海をイメージした濃い青色を使用することで、
東北地方の清らかで豊かな水や、
透き通った空気を表現しているとのこと。
さて、プレスリリースで既にお気づきの人も多いだろうが、
「ひなび」「SATONO」はいずれも「リゾートあすなろ」を改造しデビューさせる形となる。
即ち、事実上の「リゾートあすなろ」引退がこの時点で確定したということだ。
オレンジ色の外観が特徴の「リゾートあすなろ」。
2010年の東北新幹線全線開業と同時に、
青森エリアの観光を盛り上げようと登場した観光列車だった。
初期の頃は津軽線や奥羽本線弘前方面にも乗り入れていたほど盛況であったが、
2017年以降運行範囲が縮小し、
2022年現在は八戸~大湊間の1区間しか運行されなくなった。
青森エリアには数多くの観光列車が存在するが、
リゾートあすなろは他の観光列車(リゾートしらかみなど)と比べればどうも知名度に欠けてしまう。
まあ、リゾートしらかみなどがあれだけ盛況であるが故、
リゾートあすなろも何とかしてテコ入れしたいという思いがJR東日本のほうにあったのだろう。
先述の通り、「ひなび」のデビューが2023年度冬頃を目途としているため、
遅くとも来冬までに乗車・撮影など記録しておくことをおすすめする。
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