これまた当ブログでは珍しい津軽鉄道の話題だ。
津軽鉄道は2022年3月22日から5月13日までの間、
津軽五所川原駅ホームへの階段に電動式昇降機の設置と、
ボロくなった階段の修繕を行おうという魂胆のもと、
クラウドファンディングで全国各地から資金を募ってきた。
そしてついに5月23日、
目標金額を400万円ほど上回る1300万円以上の資金が集まり、
何と募集終了日である5月13日より7日前の6日に目標額を達成するという勢い。
電動式昇降機の購入にあたっては約660万円もかかるとだけあって、
津軽鉄道だけの資金力では導入が難しいとされていたが、
最終的に550人もの人から1334万7千円の寄付が寄せられた。
募集終了日7日前に目標達成、
それに550人もの人から1334万7千円の寄付が寄せられたという点を踏まえると、
いかに津軽鉄道は全国的にも愛されているかがうかがえる。
やはりストーブ列車をはじめとした豊富な観光列車が有名なだけあって、
ファンが多くいるのだろう。
それが何よりの救いである。
尚、工事期間は6月からの開始となり、
8月末の着工を目指しているとのこと。
エレベーターの設置ではないため2か月程度で終わる模様だ。
余談だが、電動式昇降機をJR東日本用語では「エスカル」と呼んでいるが、
これは福祉機器メーカー大同工業とJR東日本の共同開発によって登場したものであり、
恐らく商標登録もしている可能性がある。
エスカルは箱型の電動式昇降機であり、
その中に車いすがすっぽり入るようになっている。
一方、今回の津軽鉄道のパターンではエスカルではなく、
シンプルに電動式昇降機と銘打って導入。
津軽鉄道「絆の階段!・未来への階段!」の完成を目指して(津軽鉄道株式会社 2022/03/22 公開) – クラウドファンディング READYFOR
クラウドファンディングのホームページを見る限りでは、
上図のタイプの電動式昇降機を導入するようだ。
エスカルの構造と大きくかけ離れており、
ぱっと見車いすに似た構造である。
果たしてこれがどのような感じで階段を上り下りするのだろうか?
さて、話は少し変わるが、
個人的に見ても以前からの五所川原駅のクオリティー(設備など)は、
どこかショボいような気がするのは私だけだろうか?
一応五所川原市は人口5万人を擁する津軽地方有数の都市であり、
近年は大型商業施設「エルム」周辺の開発が凄まじい。
それに対し五所川原駅のクオリティーは5万都市の割には微妙である。
古いのが悪いというのではなく、
五所川原市の玄関口であるにもかかわらずエレベーターといったバリアフリーが無いほか、
キヨスクといった売店も2020年のコロナの影響により稼働しなくなった。
2013年には駅舎の外装工事が行われ”見た目”は刷新されたものの、
駅舎内部は以前からほぼ変わっていない。
また、裏口には住宅街が広がっているが、
裏口が整備されていない。
従って、アクセスするには南側の跨線橋を渡る必要がある。
この点も五所川原駅に足りないところであろう。
折角裏口は住宅街なのだから、
自由通路でも整備して利活用を図ったらどうだろうか?
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