【各駅評論#14】奥羽本線大釈迦駅編写真集 RIZAPもビックリ激やせ待合室!?

交通研究

青森県内にある新幹線・在来線の駅を色々な角度から評価し、

それぞれの駅の使い勝手の良さを浮き彫りにしていくシリーズ企画、

題して「各駅評論」。

14回目は、青森市にある大釈迦駅を視察。

大釈迦駅北側には、

旧青森市と旧浪岡町の境界を跨ぐ大きな峠(新大釈迦トンネル)があり、

かつては奥羽本線でも屈指の難所であった。

快速も通過する比較的存在が地味な駅であるが、

新たな発見がいくつかあった。

ということで、早速視察していこう。

◆アクセスは良いか?(主に国道・県道から、道幅は広いか?)

大釈迦駅左側には大動脈である国道7号が走っており、

青森・弘前方面いずれからもアクセスは容易だ。

案内標識も見やすいサイズのものが設置されており、

迷うことはまずないだろう。

大釈迦駅も駅前道路が県道に指定されているパターンであるが、

ここは珍しくしっかりセンターラインが引かれており、

実に立派な仕様となっている。

◆パークアンドライドは整っているか?

ぱっと見駅舎の目の前には駐車スペースが存在しないかと思いきや、

北側にはこれまたバカでかい駐車場が用意されているではないかw

先端部分に関しては画像の通り未舗装で、

いかにも即興で整備したかのような造りになっているが、

ここを含めれば少なくとも30台は停められるキャパがある。

しかも、1枚目の写真を見れば、

駅の利用者数の割にはかなりの台数の車が停まっているのが確認できた。

果たしてこれらすべての車が駅の利用者のものであるのだろうか・・・?

と、つい疑ってしまうほどの光景である。

ただ、マップをよく見れば大釈迦駅西側には工場が複数建っているため、

その従業員のものである可能性も否定できないが、

真相は不明だ。

◆駅舎・待合室は綺麗か?(築年数ではなく、手入れがきちんとされているか?)

寺院をイメージしたとんがり屋根が特徴的な大釈迦駅。

2007年に改築された比較的新しい駅舎であるが、

これといった特記すべきことがない、

これまたコメントに詰まる駅舎である()

尚、駅舎内の待合室は清潔に保たれており、

ホコリなどは一つも確認できなかった。

利用者数は少ないものの、

やはり幹線である奥羽本線の駅だけあり手入れはしっかりされている。

ホームはご覧の感じ。

1、2・3番線ホームにはいずれも上屋が設置されており、

ホームの幅はやや狭いものの雨をしのげるくらいの、

利用者数の割には思った良り長めの設計であった。

加えて、利用者数の割には点字ブロックもしっかり設置されている点が好印象。

跨線橋階段はご覧の通り。

どっかで一度見かけたようなある設計ような・・・

そう、以前視察したお隣の鶴ヶ坂駅と酷似した設計になっているではないかw

黄色い壁に透けたトタン屋根とこの骨組みは、

まさに鶴ヶ坂駅と共通設計と言ってもいいほど似ているものである。

一方、鶴ヶ坂駅は山あいに位置している関係で、

夏場は虫が跨線橋に集っていたが、

大釈迦駅は比較的住宅街に近いため、

そこまで虫を気にすることはなかった。

ホームの端っこに行くと、

これまたどっかの駅でも見かけたような砂利となっていた()

そう、再びお隣の鶴ヶ坂駅である。

2面3線の規模を擁しホーム先端部分が砂利の駅とは、

これまたそう見かけないタイプである。

3番線は上下共用の待避線であり、

青森・弘前方面の発着に対応した配線設備となっている。

が、ご覧の通り線路はややさび付いており、

枕木に関しても木製のタイプが未だに健在していた。

3番線はどちらかというと貨物列車がよく使用する印象にある。

と思ったら、弘前方面の一部列車は冬季間、

3番線から2番線への発車番線となる模様。

運用上の都合かつ冬季間ということは、

使用頻度が少ない3番線の除排雪作業をケチるために、

発車番線を変更していると推測しても致し方ない()

そして、個人的に大釈迦駅の名物であろうと感じたものが、

2・3番線ホームにあるこちらの待合室。

真横から見れば入口が激狭であり、

人1人分のスペースしかないではないかw

これほどやせ細った超がつくほどの狭小待合室など、

他の駅で見かけることはそうないだろう。

まさに、ライザップもビックリのやせ細ったウエストを擁する待合室だ。

そんな激やせ待合室の内部はご覧の通り。

内部だけ見れば意外とそうでもないように見える。

やはり外観があのような仕様であるが故、

錯覚で余分に細く見えるのかもしれない。

尚、待合室内は清掃が行き届いており清潔であった。




◆トイレは整備されているか?(ある駅は綺麗か、暖房便座か、石鹸はあるか)

残念!大釈迦駅にトイレは設置されていない。

旧駅舎時代にはトイレが設置されていたが、

改築と同時にあえなく解体されてしまった。

ぱっと見トイレにも見えなくはないピンクの建物は、

変電設備を擁するものである。

◆バリアフリーが保たれているか?(ホームまでの段差の有無)

大釈迦駅も幹線の単式&相対式ホームによくありがちな、

向いのホームへは跨線橋階段のみ設置されている。

そのため、弘前方面へは跨線橋階段を上る必要がある。

一方、青森方面は駅舎直結であり段差もないためバリアフリーとなっている。

◆裏口は整備されているか?(裏口が地理的理由上必要ないと判断した駅は自動的に3点加算)

大釈迦駅に裏口は存在しないが、

衛星写真の通り基本的に田園地帯になっているため、

当シリーズのルールに則って自動的に3点加算する。

裏側(県道285号)にも住宅街が形成されており、

ここからもアクセスできればさらに良かった。

尚、駅裏側にある大栄(だいえい)小学校はつい最近まで稼働していたが、

2022年度末をもって閉校となってしまった。

◆総括

項目 点数 備考
アクセスは良いか? 4 国道7号から1本でたどり着ける
★▲パークアンドライドは整っているか? 5 駅舎北側にだだっ広い駐車場あり
★駅舎・待合室は綺麗か? 4 清掃が行き届いていた
★▲トイレは整備されているか? 0 トイレは無し
バリアフリーが保たれているか? 2 弘前方面は跨線橋階段を上る必要がある
★裏口は整備されているか? 3 地理的理由上裏口の必要性無し
合計 18 利用者数に対し広大な駐車場がある点が高評価
項目別評価基準の詳細(点数の付与方法)はこちら:【やや重要】シリーズ「各駅評論」における評価基準の補足
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※2022年11月25日視察

※全駅視察終了後に評価を調整する可能性あり。

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