新年あけましておめでとうございます。
今年も青い森研究所をよろしくお願いします。
さて、早速ニュースが入ってきました。
昨年12月24日に青い森鉄道は取締役会を開き、
同社の経営状況を公表しました。
それによると、2020年度上半期の旅客運輸収入が大幅に減少したことを受け、
当ブログでも何度かお伝えした、
あの線路使用料5億円1674万円を青森県に減免してほしいという要求を露にしました。
東奥日報によると、
青い森鉄道は2005年度から2010年度の間、
県に支払う線路使用料を全額減免させてもらっていたのですが、
2017年度からは売り上げがアップした影響もあり、
この年より青い森鉄道は県に対し線路使用料のツケを全額支払っていました。
しかしながら、昨今の新型コロナウイルスによる収入の大幅減が影響し、
このままでは経営が持たないとして、
県に対し実に10年ぶりに線路使用料全額減免を要求したのです。
因みに2020年度上半期における旅客運輸収入は、
2019年度同期比54.5%の4億3053万円。
つまり概ね半分程度の収入が減ったことになります。
上半期だけでもこれだけ収入が減ったということは、
下半期も相当な打撃を受けているはずです。
うち、定期利用については、
2019年度同期比93.1%の1億9857万円と若干減少したにとどまりましたが、
定期外利用、つまり観光などの利用に関しては、
同じく40.2%の2億3196万円にまで落ち込みました。
このように、青い森鉄道では昨年の上半期だけでも収入が半分程度に落ち込んでしまいましたが、
今後、ダイヤには影響が出てくるのでしょうか?
東奥日報によると、
当日開かれた青い森鉄道の取締役会においては、
2021年度から2025年度にかけての第5次中期経営計画を発動しました。
気になるその内容は、
駅窓口業務のスリム化、
並びに車両や駅の清掃業務委託の見直しなど、
経費削減をメインとした項目となっている一方で、
青森市内における買い物・通院などの「普段使い」需要の掘り起こしを盛り込んでいるようです。
つまり、利用者数の多い青森市内区間においては、
今後もしかすると増発の可能性があるかもしれません。
実際、青森市内区間に関しては、
各駅ともに利用者数は年々増加しているところが多くなっており、
特に2014年に開業した筒井駅の利用者数は、
開業以来大幅に利用者数が増えています。
平日の朝ラッシュ時においては、
沿線に高校が集中しているため生徒の利用が多いですが、
日中は全体的に利用者数が少ないため、
本数も同時に少なくなっています。
今後は、この日中時間帯における利用者数開拓が課題だと思われます。
確かに日中は買い物など普段使いするにはやや不便な本数なので、
その点を改善していくべきだと思います。
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