青い森セントラルパーク新駅についての続報が入ってきた。
県議会によると6月18日の一般質問において、
青い森セントラルパーク新駅の1日平均乗車人員は、
筒井駅と同等の約900人を見込むことが明らかになった。
算出にあたっては県が保有するデータをもとに、
移転開業した野内駅及び新設した筒井駅の利用者数(コロナで激減する前の2019年度の乗車人員)を参考にしたという。
それによると、青い森セントラルパーク新駅の利用者数の多くは通勤通学目的であり、
半数は青森駅と筒井駅から転換すると推測しているようだ。
さて、ここまでの内容において色々と突っ込みどころがあるのだが、
まず1つ目は、前回青森市が調査したアンケート結果と比べると、
青い森セントラルパーク新駅の乗車人員が500人ほど減っているのが気になった点である。
項目/駅名 | 青い森セントラルパーク新駅 | 青森駅 | 筒井駅 |
乗車人員合計(人/年) | 508,128 | 886,038 | 289,993 |
乗車人員合計(人/日) | 1,392 | 2,428 | 796 |
※青い森セントラルパーク新駅は利用見込み者数(人/年)、それ以外は平成30年度乗車人員実績(人/年)を表示
参考:青い森セントラルパーク新駅想定利用者数が判明!通学利用は僅か14.6%?
上表のデータは2019年7月に青森市が公開した、
青い森セントラルパーク新駅の乗車人員の予測である。
これによると、当初は1日平均乗車人員がご覧の通り1,392人と算出されているのが分かる。
あれ?今回の算出と数字が大幅にずれているんじゃ・・・?
そう、当初の予想と比べ実に500人ほど減っているのである。
先述の通り、約900人というデータは、
コロナで激減する前の2019年度の、
移転開業した野内駅及び新設した筒井駅の利用者数乗車人員をもとに算出したものである。
そのため、コロナによる減少ではないことが分かる。
なぜ500人ほど減ったのだろうか?
やはり見積もりが甘かったのが原因なのか?
とても疑問である。
2つ目は、「半数は青森駅と筒井駅から転換すると推測した」と書いてある点。
これについては、例えば市役所から新駅に移動する際、
市営バスを使うことになるため(バスターミナルも整備されることから)、
これまで市役所から市営バスで青森駅まで移動していた人が転換するだろう、
という予測を立てたからだと思われる。
市役所から青森市西部に移動する際は、
そのまま青森駅を利用したほうが便利だが(青森駅で乗り換えがないため)、
市役所から青森市東部に移動する際は、
市営バスで新駅まで行ってそこから鉄道を利用したほうが早い。
だから利用が転換すると推測しているのだろう。
ただ疑問に思ったのが、
「半数(=5割)」という言葉である。
確かに青森駅及び筒井駅から新駅に転換する人は少なからずいると思われるが、
そこまで多いのか疑問に感じた。
まず筒井駅に関しては付近に青森高校があることから、
ここの生徒が新駅に転換することは考え難い。
あと、新町界隈から帰宅するとなれば、
確実に青森駅から乗ったほうが早い。
帰宅する際に駅ビルなどで買い物がしたいという人もいるだろうから、
果たしてそこまで新駅に転換する人が多いのだろうか?
最後の3つ目は少々話がずれるが、
筒井駅の1日平均乗車人員がいつの間にか900人台に到達しているという点である。
先ほど載せた表では、
筒井駅の平成30年度(2018年度)乗車人員は796人と書いてある。
つまり、その1年後である2019年度では早くも900人を超えた(100人ほど増えた)ということになる。
1年で100人も増加したわけだから、
これはなかなか好調の数字だ。
まさかそこまで筒井駅の利用が増えているとはこれまた予想外であった。
コロナの影響で今は減っていると思われるが、
この調子で行けば5年後には1,000人台に到達すると予測される。
一方、青い森セントラルパーク新駅南側にはサンロードといった大型商業施設が集結しているため、
いかに土休日の買い物客の利用を増やすかがカギとなるであろう。
コメント