この時期になると毎年恒例の公示地価が国土交通省が発表されます。
公示地価とは毎年1月1日時点の土地の値段を表しているものであり、
全国にある不動産が商業地・住宅地・工業地といったカテゴリー別に調べ、
実に2万6千か所もの土地の値段を公表するというもの。
土地の取引や公共事業といった用地の買収、
及び固定資産税を評価する時にこの公示地価が使われます。
また、これとは別に主要道路沿いの土地の値段である路線価の指標も別途あります。
青森県でも一斉に公示地価が発表され、
東奥日報にも載っていたので、
今日はそれについて触れていきましょう。
まず、全体的な評価としては、
まあ相変わらず土地がピカイチで安い青森県ですが、
それでもインバウンドの影響なのか下落幅は年々縮小傾向にあります。
しかもグラフを見ると2020年はココ10年で最も数値が高く、
惜しくも0%には届きませんでしたが、
商業地は-0.3%、住宅地は-0.4%となっており(それでもマイナスですがw)、
あと数年で念願の0%に上り詰めそうな勢いです。
そして県内には基準値が266か所あるのですが、
そのうち上昇したのは32地点であり、
前年と比べ13か所増えました。
横這いは114か所で前年比6か所増、
下落は118か所で前年比14か所減とそれぞれなっています。
なので全体的には価格が上がっていることになりますね。
では、今年の県内公示地価1位はどこでしょうか?
青森県にお住まいの方ならご存知かもしれませんが、
青森市新町にある「成田本店」は毎年県内でトップを飾っています。
やはり今年もここが1位となりました。
しかも8年連続キープです。
価格は19万9千円で、前年比2千円増となりました。
その裏付けとして青森駅に続く新町通りは、
以前と比べ空き店舗率が若干改善したこともあり、
その効果も表れたのでしょう。
ほか、特記すべき点としては、
商業地の上昇率が高かったのは青森市東大野の「回転鮨処あすか東大野店」や、
弘前市田園の「ヤマハ音楽教室田園センター」。
住宅地では郊外ショッピングセンターの勢力が相変わらず強い青森市浜田及び八戸市田向がランクインしました。
確かに青森市浜田ではイトーヨーカ堂に県内初となるコメダ珈琲やloftが入ったので、
それが功を奏したと言えるでしょう。
東奥日報には県内の商業地・住宅地の価格順、伸び率順にそれぞれ載っていますが、
こう見ると意外と弘前市の地点(塩分町、早稲田、泉野、浜の町東)が結構ランクインしているのが分かります。
いずれもマップを見るとショッピングセンターや住宅街で形成されており、
やはり生活の利便性が高いエリアが目立っていますね。
しかしながら、コロナウイルスの影響も出ているので、
次回調査では結構下がっている可能性があります。
果たしてどこまで耐えきれるか??
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