2020年3月14日のダイヤ改正により、
あの津軽新城駅がなんと無人駅になってしまいました。
津軽新城駅は青森市西部に位置する新城地区にある奥羽本線の駅であり、
新幹線が乗り入れるターミナル駅である新青森駅のすぐ隣にある駅です。
無人化ということで、
まずみどりの窓口の営業が終了。
定期券などの発売は取りやめることになりました。
まあ、窓口営業の廃止で切符の発売が中止となるのは、
最近全国のJRの駅でよく行われているような、
いわゆる合理化の一環であるということは想像がつきます。
同じ秋田支社管内である板柳駅や三厩駅も昨年無人駅と化しましたので、
どんどんJRの合理化が進んでいるものと思われます。
しかし、それよりも衝撃的だったのが、
自動券売機すら撤去するということです。
ダイヤ改正後津軽新城駅を訪れてみましたが、
見事に自動券売機はシャッターが閉まって使えなくなっていました。
従って定期券などは隣の新青森駅か青森駅に行って購入しなくてはなりません。
そもそも、なぜ自動券売機までもが撤去されたのでしょうか?
まあ、一言で言うならば合理化という意味で完結するのでしょうが、
では、具体的になぜ合理化を行う必要があったのか?
色々と考えてみましたが、
一つだけ引っかかる点を発見しました。
それは、隣の新青森駅と距離が近いという点です。
津軽新城駅~新青森駅間は比較的短い1.8キロとなっているため、
時間に余裕があれば歩いていくことも可能な距離です。
大体30分もあれば着くでしょう。
言うならば新青森駅についても、
住所的には新城の隣である石江となっているのですが、
近くには西高校や新城小があるなど、
事実上石江は学区が新城となっているのです。
スーパーも住所的に石江なのに店名が新城だったりしますしね。
また、かつて新幹線が開業する前の新青森駅は1面1線の無人駅であり、
西高校の最寄りでありながら使いづらい駅だったため、
隣の津軽新城駅を利用する生徒が多かったです。
しかし新幹線開業後により新青森駅は有人駅どころか、
立派なターミナル駅へと出世したことで、
これなら津軽新城駅より新青森駅で降りたほうが距離が近いため、
年々津軽新城駅の利用が減少したとみられています。
要は、新青森駅に利用者数を吸われたと言っていいでしょう。
恐らく秋田支社の魂胆としては、
両駅の距離もそこまで離れていないから、
津軽新城駅のみどりの窓口は廃止しても、
そこまで不便にはならないだろうという思想があったのだと予想します。
確かに秋田支社管内でも津軽新城駅と新青森駅の距離は有数の短さである一方、
全体的には管内の駅間距離が平均でも5~6キロあることを鑑みれば、
1.8キロはかなり短いと捉えられるでしょう。
これらの理由により、
利用者もまだそれなりにある津軽新城駅も無人駅になったと思われます。
とは言っても自動券売機の撤去で切符の購入すら不便になることに変わりはありません。
せめて撫牛子駅とかにある簡易式の自動券売機のように代替措置として設置すればよかったのですが・・・
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