【地価と相関関係あり!?】街の幸福度ランキング 青森・おいらせ町が東北1位!

地域経済研究

青森県でも遂に雪が降り、

いよいよ冬のシーズンへと突入しそうである。

さて、11月16日付の東奥日報で、

これまた興味深い記事を発見したのでご紹介しよう。

「街の幸福度ランキング おいらせ町東北1位」

これは、賃貸住宅建設大手の大東建託(本社・東京都)が、

「いい部屋ネット 街の幸福度ランキング2023東北版」で15日に公開したものである。

順位 自治体名 評点
1(6) おいらせ町 67.2
2(1) 藤崎町 66.8
3(2) 宮城県富谷市 66.5
4(5) 宮城県名取市 65.9
5(3) 宮城県美里町 65.7
6(10) 宮城県利府町 65.3
7(13) 六戸町 65.2
8(11) 宮城県仙台市泉区 65.0
9(7) 宮城県仙台市太白区 64.9
10(12) 宮城県仙台市青葉区 64.8

※大東建託調べ。回答数49,690人。順位の()内は前年

その結果、前年6位であったおいらせ町が、

今年見事に1位へと順位を上げた。

因みに、前年1位はこれもまた同じ青森県内にある自治体で、

藤崎町がランクインしている。

藤崎町は今年は2位となったが、

いずれにせよ、東北で青森県内の自治体が1位と2位を独占しているのが、

何とも興味深い。

また、おいらせ町と隣接する六戸町もトップ10にランクインしており、

前年13位から7位へと順位を上げている。




しかしながらこのランキング、

トップ10に入っているのが青森県と宮城県の自治体しかなく、

他県にとっては何とも皮肉な結果となってしまった。

上表から読み取れることとしては、

県庁所在地や中核市といった大都市が上位のほうに来るかと思いきや、

むしろ人口が少ない市町村が多数ランクインしているのが分かる。

青森県では、おいらせ町と藤崎町がそれぞれ1位と2位を獲得しているが、

いずれも人口としてはおいらせ町が2万4千人、

藤崎町は1万4千人と比較的小規模な人口を擁している。

7位の六戸町も人口は1万人ほどだ。

特においらせ町は隣接する八戸市や三沢市のベッドタウンと化しており、

人口も青森県では珍しく増加している。

一方、宮城県内の自治体として、

富谷市や名取市などが挙がっているが、

いずれも両者は仙台市のベッドタウンとなっており、

人口としては多くはないものの、

いずれも増加傾向にある。

上記の内容をまとめると、

幸福度ランキングにはベッドタウンが多くランクインしていることが伺える。

大東建託の関係者曰く、

おいらせ町と六戸町は降雪量が少ないうえ、

安定的な仕事や収入があり、

家族で戸建てに暮らせる環境にあることが幸福度の大きさに繋がっているのでは、

と分析している。

確かに、おいらせ町に関しては、

南部地方最大級のショッピングセンター「イオンモール下田」が鎮座しており、

町内どころか中核市である八戸市などからも客が多く来るほどの集客力がある。

また、青森県ではIT企業が数多く進出している八戸市と、

米軍基地がある三沢市にちょうど挟まれているため、

どちらへも平等にアクセスしやすいというのが特徴だ。

それゆえ、住みやすさや町の人気度にも直結しているのだと思われる。

その裏付けとなる根拠としては、

土地のお値段、いわゆる地価だ。

9月に公開された2023年青森県内の基準地価においても、

住宅地においておいらせ町木崎が+5.9、上前田が+5.3、

六戸町小松ケ丘が+4.4、

藤崎町西豊田が+4.3というデータとなっている。

いずれも青森県内の住宅地における変動率としてひと際目立っており、

街の幸福度ランキングにランクインした自治体がすべて入っていることが、

おわかりいただけただろう。

となれば、街の幸福度ランキングは、

地価と相関関係があると言っても過言ではないと思われる。

町としての人気度≒幸福度≒地価

という、ある種の方程式が自然に出来上がっているのだろう。

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