今別町の学生には大きな朗報です。
津軽半島北部に位置する今別町は2020年4月から、
新幹線を利用した通学に対し運賃の半額を補助することを発表しました。
対象となるのは今別町から青森市へ通学する高校、大学生で、
北海道新幹線、奥羽本線、津軽線、青い森鉄道線の4路線、
これには新幹線と在来線の乗り換えも含まれているとのことです。
例えば高校生が同町にある奥津軽いまべつ駅から新青森駅まで乗車する場合、
1カ月定期だと本来なら5万円以上もかかりますが、
町が半額を補助ということになるので、
実質負担するのは2万5千円程度となるわけです。
これは収穫が大きいですね。
青森市であれば一番遠いところで浪岡駅が最寄りの浪岡高校にも通えます。
因みに今別町では北海道新幹線が開業した2016年から既に運賃の助成を行っているのですが、
こちらは3分の1しか適用されていなかったこともあり、
助成を利用していた人は2019年度までの実績では高校生が39人(新幹線は3人)となっていたそうです。
しかし今回の場合は半額まで大幅に引き上げるため、
利用する人は多くなりそうですね。
実際問題、今別町と言えば高齢化率が青森県内ダントツトップの54%であり、
何と町の人口の過半数以上が65歳となっている、
松岡修造も驚く超崖っぷちの町なのです()
さらにそこへ追い打ちをかけるかのように、
上磯地域(大体津軽半島の北部あたり)唯一だった青森県立青森北高校今別校舎が2021年度末で廃止が決定。
町内にはこれといった娯楽施設もない影響で町を離れる若者が多いことが課題となっております。
その対策として今回は運賃の半額を助成するということに至ったのですね。
新幹線の運賃の助成については、
確か新潟県湯沢町や栃木県小山市などもこの話に乗っかっており、
今後地域活性化へ向け多くの自治体が運賃助成を導入しそうですね。
また、今別町では通勤の半額補助も導入しています。
しかも、補助についての上限は今のところ一切設けていないため、
県外への通勤(函館など)もしやすくなるでしょう。
このように助成金額については手厚い支援となっていますが、
あとは新幹線の本数が問題ですね。
現状、奥津軽いまべつ駅には7往復しか停まらないので、
朝の時間帯にでも1往復増えればそれなりに利用しやすくなると思います。
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