【驚異の130年ぶり!?】奥羽本線津軽新城駅 史上初の改築工事に着手

青森鉄道ニュース

古き良き木造駅舎がまた一つ姿を消すことになる・・・

JR東日本秋田支社は7月14日に、

青森市にある奥羽本線津軽新城駅を改築すると発表。

9月5日以降現駅舎は立ち入り禁止となり、

12月下旬に新駅舎が開業する予定となっている。

尚、気になる新駅舎のイメージ図は以下の通り↓

奥羽本線 津軽新城駅舎を改築します – JR東日本

JR東日本によると、

新駅舎は駅付近を流れる新城川をイメージするため、

「ルーバー」という素材を外壁に使用。

「ルーバー」と聞いてピンとくる人は少ないと思うが、

これは細長い羽板(はいた)を隙間をあけて平行に並べたものである。

外部からの目線や日光、風雨などを一定に遮ることができるメリットがあるとのこと。

思い浮かべやすいのは旧青森駅東口駅舎2階にかかっていたルーバーであろうか↓

尚、新駅舎は平屋建てで床面積は44.7㎡。

現駅舎と比べ実に3分の1にまで縮小される。

更に、トイレも改築後は消えることになる模様。

同じレベルの利用者数である近隣の油川駅は改築後もトイレが残ったが、

津軽新城駅は残らない可能性がある。

無人駅になった影響もあるからだろうか。

大分小規模化されたと思うが、

まあ、現駅舎の3分の2くらいは元事務室であり、

2020年からはみどりの窓口も消え無人駅になったことから、

その部分を除けばこのスペースで足りるだろうという魂胆であろう。

デザインに関しては、

プレスリリースを見る限りではどうやら木目調になるようだが、

これに関しては新駅舎開業後また視察しに行くのでその時詳しく解説しようと思う。

さて、今回津軽新城駅が改築されるということだが、

目玉となるのが「開業後初の改築」という点である。

何と、1894年(明治27年)に開業して以来1回も改築していない、

つまり、築約130年が経過しているということになる。

これはある意味奇跡ではないかw

むしろ、よくここまでもったものである。




ということで最後に、

間もなく消滅する津軽新城駅の現駅舎を視察しに行ったのでご覧いただこう。

正面口の様子がこちら。

緑色の屋根と青色、白色の外壁のツートンカラーが特徴だ。

入り口の屋根や柱は塗装が剥がれかっているが、

これもまたいかに明治時代を彷彿とさせるかのような佇まいであり、

実に歴史の重みを感じさせる風格である。

続いて駅舎内の様子。

無人駅化されたため自動券売機や窓口が封鎖されやや寂しくなったが、

やはり内装も歴史の重みを感じさせるような雰囲気をまとっている。

2枚目の左側に灰色の柱が突き刺さっているが、

これもまた近くで見みると亀裂が入っていて、

長年にわたり駅舎を支えてきた大黒柱だということが伺える。

改札口上部には「快速列車の停車駅」が書かれた、

恐らく国鉄時代から掲示されていたであろう看板も未だに残っている。

1番線ホーム上屋の柱も白で塗装されていながら、

これまた長年駅舎を支えてきた貫禄を感じられる。

そしてこの手書きの「1」という数字が何とも明治時代を彷彿とさせる書体であるw

令和になってこの書体を見ることは相当珍しいと思われる。

4枚目の、三角屋根と剥がれかかった塗装も実に良い味を出している。

5枚目の左側の建物のドアだけは、

現代のしっかりとした暗証番号を入力するタイプのドアに切り替わっており、

ここは今も使用されているものと思われる。

以前訪問した際、

たまたまドアが開いていたため中をチラッと見たら、

何故か浪岡駅の周辺案内図の看板が置かれていたため、

恐らくは倉庫として使われているのだと思う。

ということで津軽新城駅の現駅舎の模様をお届けした。

繰り返しになるが、9月5日以降現駅舎は立ち入り禁止になるため、

撮影したい人はお早めに。

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