青森市議会は2020年2月28日に一般質問を行った中で、
市では2020年度に青い森鉄道浅虫温泉駅にエレベーターを設置することを明らかにしました。
青い森鉄道の駅へのエレベーター設置と言えば、
2014年に開業した筒井駅以来となります。
設置は上下ホームと跨線橋を結ぶ箇所となっていますが、
浅虫温泉駅は単式ホーム1面1線(駅舎が付随)と島式ホーム1面2線、
計2面3線のホームを有する地上駅ということを踏まえると、
合計2基程度設置されるのではないかと思います。
また、こ線橋についても当初、
現在の跨線橋にエレベーターを設置するか、
それとも使い古している跨線橋を建て替えてからエレベーターを設置するかの主に2案が浮かんでいたそうですが、
最終的には新たに跨線橋を建て替えることになりました。
確かに浅虫温泉駅の跨線橋と言えば、
国鉄時代から使っているものなので、
少なくとも4~50年は経っており老朽化が進んでいることでしょう。
そのような要因もあって新たに跨線橋を建て替えることに決めたのだと思います。
東奥日報によると、
この一連のバリアフリーにかかる費用は1533万円、
調査費用約3千万円については市と県で折半するそうです。
因みになぜここで県が絡んでくるのかというと、
以前動画でも解説しましたが、
青い森鉄道が上下分離方式をとっている関係で、
駅舎の保有が青森県となっているためです。
従って跨線橋も同じく県が所有していることで、
建て替えには県も絡んでくるということです。
浅虫温泉駅は観光客の利用が多く、
風景が似ているためか「東北の熱海」とも称される有数の行楽地となっているため、
以前からエレベーター設置の声が多数上がっていたようです。
それにしても、
青森県内の2面3線の駅でエレベーターの設置って割とケアケースだったりします。
浅虫温泉駅も含め、
国鉄時代に開業した一般駅(青森駅などのターミナル駅ではなく郊外などにある駅)では、
よく単式ホーム1面1線(駅舎が付随)と島式ホーム1面2線のセットを用いる駅が多い特徴にあります。
同じ青森県内で言えば、
浪岡駅や津軽新城駅、鮫駅など多数ありますが、
これらもいずれ単式ホーム1面1線(駅舎が付随)と島式ホーム1面2線となっており、
かつエレベーターが設置されておりません。
なので浅虫温泉駅はその先駆者と言えるでしょう。
まあ、逆にこれらの駅はどちらか一方しか入口がないというデメリットも存在しますがね・・・
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