青森県内で路線バスのICカード導入の計画が相次いでいる。
十和田観光電鉄に続き、
今度は弘南バスがsuicaなどのICカードを導入することを2月7日明らかにした。
サービス開始は2023年春。
奥羽本線弘前~青森間と同時期となる。
いやぁ、遂に弘南バスでもsuicaが使えるようになるとは・・・
前回の記事で個人的に弘南バスへのICカード導入を強く推していたが、
他のバス事業者が立て続けにICカード導入の決断を下したため、
その流れに乗る形で今回弘南バスでもGOサインを出したという所存だろうか。
弘南バスがICカードを導入するとなれば、
県内の乗り合いバスの実に9割越えがIC対応になるという(但し、輸送人員ベース)。
ついこの間まで県内では、
ICカード導入の話はぼちぼち出ていたものの、
実現するかどうか微妙な雰囲気を漂わせていたのだが、
この1年間で随分と話が進展したものである。
弘南バスもほかのバス会社同様、
コロナにより高速バスなどの事業が苦境に立たされていることから、
経営的にも厳しい状況にあるが、
今回も国が捻出したコロナ対策に使える臨時交付金が舞い降りてきたからこそ、
実現できたものである。
このチャンスをモノにしないわけにはいかない。
ただ、新聞の報道を見る限りでは、
全路線にICカードを導入するのか否か現時点では不明であるが、
特に使い勝手が良い土手町100円循環バスにはぜひとも対応していただきたい。
土手町100円循環バスは弘前市中心部を回るルートとなっており、
個人的にも利用価値は高いと感じた。
この沿線だけでも弘前駅、イトーヨーカドー、弘前大学医学部附属病院、
弘前公園など市民生活や観光に欠かせない施設が比較的狭い範囲に結構そろっている。
系統が片方しかない(外回りのみ)、
冬期間は17時で終わりなのが玉に瑕だが、
10分間隔運行、100円均一を鑑みれば、
それなりに使い勝手が良いバスだと思われる。
弘南バスは津軽地方南部を中心に広域な路線網を張り巡らせている。
弘前市をはじめ、黒石市、平川市、五所川原市、鰺ヶ沢町、
更には青森市方面の系統もある。
もし全路線で導入するとなれば、
津軽地方南部全域でsuicaなどが使えるという、
まさに革命が起こることになるが、
果たしてどう判断を下すのか?
さて、この1年間で立て続けに県内の路線バスや鉄道ではICカード導入が決まっている。
現時点でのフローを以下の表にまとめてみた↓
路線バス | 導入開始(予定) |
JRバス東北(下北エリア除く) | 2021年3月27日 |
八戸市営バス・南部バス | 2022年2月26日 |
青森市営バス等・十和田観光電鉄(一部) | 2022年3月5日 |
弘南バス・奥羽本線(弘前~青森間) | 2023年春 |
現時点では6つのバス事業者、1つの鉄道路線で使えることが決定。
果たして次はどこが名乗り出るのか?
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