【2024/5更新】チーノはちのへ再開発15階建MS2棟&9階建複合商業施設整備

地域経済研究

青森市では複数の再開発事業が進行中であるが

県下第二の都市八戸市にもその波が押し寄せてきたか?

八戸市中心街にある「チーノはちのへ」の再開発構想が2月9日までに判明。

名乗り出たのは東京に本社を構える不動産開発業「フージャースコーポレーション」で、

「チーノはちのへ」を解体したのち、

15階建のマンション2棟に加え、

飲食・物販・ホテルが入る6階建の複合商業施設、

それに4階建の立体駐車場を整備することを明らかにした。

事業期間は2025年度までを予定しているとのこと。

マンション2棟と複合商業施設とはこれまた比較的大規模な再開発である。

この「フージャースコーポレーション」は現在、

八戸市番町でもマンション「デュオヒルズ八戸ザレジデンス」を建設しており、

その流れでこの「チーノはちのへ」もテコ入れしたいと申し出たようだ。

それもそのはず、現在の「チーノはちのへ」は思った以上に悲惨な状況となっている。




そもそも今ある「チーノはちのへ」は、

もともと青森県内初の市街地再開発ビルと銘打って、

1980年にイトーヨーカドーを核テナントとしてぶち込み勢いよく始動。

だが、ピアドゥやラピアといった郊外の商業施設登場により雲行きが怪しくなり、

競争が激化。

遂には核テナントであるイトーヨーカドーが2003年に退出してしまった。

一方、沼館店が1998年にオープンし、

一時期は八戸市に2店舗イトーヨーカドーが存在する形となったが、

案の定、不採算により本家(現・チーノ)の場所を離れ、

完全に沼館店のほうに移っていった。

そこへ2009年の大不況も押し寄せ、

かつての中三青森店と同様の民事再生法を取らざるを得ない状況に。

その後、苦肉の策で市民らが出資した市内唯一の映画館「フォーラム八戸」がオープンしたが、

現在はもはや事実上これ一本に頼らざるを得ない状況となってしまった。

このほかに飲食店や洋服店が何店舗か残っているが、

他のテナントは客足が見通せないとしてすでに撤退。

現在は悲惨なことに多くのフロアが廃墟と化してしまっている↓

ホームページを見てもご覧の惨状↓

https://www.cino8.co.jp/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A2%E6%A1%88%E5%86%85/

1階は喫茶店や花屋程度しかなく、

2~4階はもはやクリックできない状況=閉店ガラガラとなっている。

5階は先述の通りフォーラム八戸がまだ入っているが、

6階はわずか4店舗しかない。

市内唯一の映画館が残ってるとはいえ、

全館潰れるのも時間の問題である。

いかに「チーノはちのへ」が今悲惨な状況になっているかが明らかであろう。

Wikipediaの通り、

今日までいろんなテナントが入ってきては出ていくを繰り返し、

不安定極まりない経営状況となっていた。

まるでテナントから嫌われているかのような惨状である。

地上9階地下1階と大規模であるためこのまま活用しても個人的には良いと思ったが、

やはりこれまでのテナント運営の不安定さを鑑みれば、

ここは悪い空気を一掃するためにも解体→再開発は致し方ないと思う。

そんな状況下、今回マンションや複合商業施設の再開発構想が持ち上がってきたというわけだから、

これでどこまで回復できるのか注目したい。

★2024年5月更新★

東奥日報によると、

チーノはちのへ一帯再開発事業の一環として、

マンション1棟目が2024年5月15日着工。

工期は2026年2月までの見込みという。

追加の情報をまとめたものが以下の通り↓

  • 旧チーノは既に解体済
  • 再開発の愛称を『ハチノスクエア』に決定 ※八戸にとって親しみ深い数字の「8」と、集合体で繁栄を創り出す蜂(ハチ)をモチーフ
  • マンションは青森県最大規模となる計141戸、正式名称は「デュオヒルズ八戸・ザ・マークス」に決定
  • ホテル・商業棟は当初の6階建てから9階建てに変更

大体再開発事業では計画規模が縮小するのがデフォであるが、

今回のチーノ跡地再開発はホテル・商業棟部分のフロアが拡大した。

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