【ワクチン効果?】2021年青森県内基準地価発表 30年連続下落も回復基調か!?

当ブログ毎年恒例行事の青森県内の基準地価(2021年7月1日時点)が21日発表された。

特に今年は何と言ってもデルタ株と呼ばれる感染力の強いウイルスが猛威を振るって、

青森県内でも8月頃に1日感染者数が100人を超えるまでに急増。

やはり今年も基準地価上昇は期待できないんじゃ・・・

と思いきや、案外そこまでひどくはない模様だ。

ということでまずは、商業地から見ていこう。

順位 所在地と地番 価格 変動率
1 青森市新町1丁目成田本店 195,000 -1.0
2 青森市新町1丁目アセントビル 144,000 -0.7
3 八戸市三日町エムジェビル 131,000 -0.8
4 青森市本町1丁目山谷ビル 92,500 -1.1
5 弘前市駅前町くすりの厚生会 91,500 -1.1

商業地に関しては、昨年同様上昇地点が1か所も無し。

やはりコロナによる影響が響いたことで、

いずれの地点も下がっているのが分かる(下落率も昨年よりちょっと大きい)。

8月頃には青森市や八戸市といった都市部の繁華街では時短要請も発出されたため、

客足が遠のき売上低下となり、

それが下落につながったと思われる。

 


しかし、今年注目したいのは、住宅地だ。

順位 所在地と地番 価格 変動率
1 青森市浜田サンドーム北方 66,500 0.0
2 青森市橋本3丁目東伝寺東方 59,800 0.0
3 弘前市塩分町弘前市役所新館西方 58,800 0.0
4 青森市桂木3丁目斎藤治療院南方 54,300 0.9
5 青森市中央3丁目中部クリニック南方 51,800 0.0

これだけ見ても昨年とあまり変化がないと思ってしまうが、

今年は住宅地における上昇地点が13か所あった。

昨年は5か所しかなかったため、

その倍以上増えたことになる。

専門家によれば、

ワクチン接種が昨年より進んでコロナの終息を期待している人が増えた」と分析。

テレワークに関してもさほど普及せず、

人気のエリアは依然として堅調である。

東京圏では都心から郊外に移り住んだという人もいるが、

それは一部であり依然として都心部の人気が根強いとのこと。

で、青森県内の住宅地で上昇したベスト3は以下の通りである。

1位:おいらせ町上久保 +2.1

2位:おいらせ町下前田 +1.6

3位:青森市桂木3丁目 +0.9

3位:青森市浪岡浪岡淋城 +0.9

3位:青森市浪岡浪岡若松 +0.9

3位:弘前市安原2丁目 +0.9

ご覧の通り、今年はおいらせ町が突出して堅調だ。

やはり八戸市と三沢市のベッドタウンとして発展していることが奏功している。

全体的に見ても毎年三沢市とおいらせ町は横ばいのエリアがほとんどであるため、

この場所だけ空気感が違う。

そして今年はあまり目立たない青森市浪岡が何と2地点上昇。

これは、業者が分譲に力を入れた影響とみられている。

青森市浪岡浪岡淋城はショッピングセンターに近い住宅地であるがゆえ、

浪岡では人気のエリアなのかもしれない(新築も多くみられる)。

あと、今年は平川市や藤崎町についても横ばいが多く堅調であり、

”町”でありながら藤崎町では+0.5をたたき出したエリアも見られる。

と、このように今年はワクチン効果もあってか、

住宅地に関しては昨年より少し回復基調にあるのがうかがえる。

果たしてコロナ後バブルはやってくるのだろうか?

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