青森県内のバス事業者でここ最近IC導入ラッシュが続いている。
新型コロナウイルス対策に伴い、
11月17日、遂に十和田観光電鉄でもIC導入を決定した。
2022年春をめどに、
まずは手始めとして東北新幹線が乗り入れる七戸十和田駅と、
十和田市を結ぶ12系統の路線にIC導入を予定しているとのことだそう。
お察しの通り十和田市には現在鉄道が乗り入れていないほか、
新幹線が乗り入れる七戸十和田駅とも距離があるので、
個人的にも早期にIC導入を検討すべき区間であったと思っていたが、
これでようやく十和田市方面へもバスで楽に移動できるようになる。
一応今回も青森市営バスなどと同様の「地域連携ICカード」という名目で導入を予定しており、
十鉄でも独自のICカードを検討しているという。
果たして名称は何になるのだろうか?
そもそも導入は2022年春を目途にしているため、
残り5か月程度しかない。
その間に愛称決定やバスへのICカード読み取りリーダー等々・・・
結構やることが多いのだが、
無事間に合うのだろうか?
一応青森市営バスや八戸市営バス等ではすでに名称が決まっており、
あとはシステムの構築やICカードの設備搭載といった作業が残っていると思われるが、
十鉄の場合はまだICカードの名称が決まっていないので、
これから愛称の公募でもするのだと思われる。
となればちょっと作業スピードを早めたほうがよさそうだ。
さて、今回は十鉄がICカード導入を打ち出してきたが、
今のところは先述の通り七戸十和田駅~十和田市間の12系統を手始めに導入する。
十鉄は路線バスを上十三エリア(三沢市や野辺地町など)を丸ごとカバーする形で展開しているため、
系統数としてはやや多くなっているが、
七戸十和田駅発着時刻表を見る限りでは、
新青森駅や東北町方面からの直通も載っているため、
七戸十和田駅~十和田市間以外の区間でもICカードが使える可能性があるが、
どうなるのだろうか?
一方、十鉄がICカード導入すれば、
青森県内の乗り合いバスの74.6%(輸送人員ベース)がICカードに対応することになるという。
あくまでも輸送人員ベースにおいてだが、
これで大都市部の青森市や八戸市以外の地域でも使えるようになるため、
割と便利になりそうである。
特に帰省客にとっては嬉しいニュースだろう(本数はアレだが・・・)。
あと県内でICカードを導入すべきバス路線としては、
弘前市周辺の弘南バスや下北交通、
あとは観光客利用が多い竜飛崎方面へのバスにも導入すれば、
数値は飛躍的に向上しそうである。
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