計画運休でも毎週日曜日限定なので影響は小さい
JR北海道とJR東日本は2020年1月17日、
北海道新幹線青函トンネル内を含む共用走行区間における保守工事を実施することによって、
一部の最終列車を運休することを明らかにしました。
運休期間は5月31日~7月19日のうち、
毎週日曜日に限定して計画運休を行うとのことです。
つまり日曜日を合計すると、
8日間運休することになります。
また、計画運休の対象となる列車についても具体的に公表しています。
まず上り列車では「はやぶさ43号(東京19時20分発・新函館北斗23時29分着)」が対象となっています。
このうち北海道新幹線区間にあたる新青森~新函館北斗間のみを区間運休とし、
終点を新青森に変更するということになっています。
なお、新青森には22時30分に着きます。
一方、下り列車では「はやて100号(新函館北斗21時57分発・新青森22時59分着)」が対象となっており、
こちらは全ダイヤ丸ごと計画運休ということになりますね。
そういえば2年前にも青函トンネル内の保守工事によって、
今回と同じようなケースで計画運休が発動されていた気がしますが、
やはりそれだけ青函トンネルのメンテナンスは大変な作業だということが何となくでも浮かんできますね・・・
保守工事では約380キロメートル相当の架線を取り換える!?
今回の計画運休では、
“共用区間の保守工事のため”と言われていますが、
そもそも保守工事では、
一体どのような工事を行うのでしょうか?
JR北海道や東奥日報の報道によると、
保守工事では1本約1500メートルの長さがある架線を取り換える作業があるとのことです。
ちなみにこの架線にも種類があり、
「吊架線」「補助吊架線」「トロリ線」の3種類が存在するようです。
そして今回架線を取り換える対象となっているのは、
青函トンネル内を含む新幹線と貨物列車の共用走行区間にあたる約82キロメートルの区間です。
しかも北海道新幹線の前身となる海峡線が開業してからずっと使い続けているとこのことで、
つまりは約30年間経過しているということになります。
これは驚きですねw
なお、共用走行区間はいろいろと「大人の事情」で、
一つの線路を新幹線と貨物列車が互いに使えるようになっている、
「三線軌条(さんせんきじょう)」という名前の線路を敷いてあります。
これを語ると長くなるのであえなく割愛となりますが・・・w
また、共用走行区間における架線の数は約250本に上り、
総延長は約380キロメートルもあるというのです。
380キロメートルといえば、
何と直線距離で青森から郡山までを結ぶ長さに匹敵するほどになります。
これらをすべて取り換えるというわけなので、
かなり気の遠くなる作業ですよ・・・
コメント