1月11日 JR北海道 青函トンネル線路点検 確認車公開
県議会新幹線・鉄道問題対策特別委員会は11日、JR北海道函館新幹線総合車両所で現地調査を実施。昨年の青函トンネル内高速試験の結果やレール整備状況のほか、線路上の支障物を確認する「確認車」の新型車両の公開が行われた。2020年度までを目標とする北海道新幹線(旅客と貨物の共用走行区間)の時速200キロ以上走行実現に向け、一歩前進したと言える。
1月12日 青い森鉄道 車両整備で運休長引く (~20日)
複数の車両で見つかった車輪の傷により、青い森鉄道では12~20日の1週間という長期間にわたって一部列車が運休を余儀なくされた。冬季間のスリップ防止のためにブレーキを多用した上、例年より台風が多くレールに付着した落ち葉による空転防止のために緊急ブレーキをかけた車両が複数あったことが原因とされている。列車運休は12~20日の9日間で123本に及び、約9500人に影響が出た。これに対し青い森鉄道は3月4日、再発防止策などを盛り込んだ報告書を国土交通省に提出し、車輪に傷があればその都度修理する方針を明らかにした。尚、車輪の傷は車両11編成22両のうち5編成で見つかった。18日の取締役会では、運賃の減収額や代行バスの費用を盛り込んだ最終損失額が約450万円に上ることが明らかになり、再発防止策として予備車輪を1編成2両分増やすとした。
1月14日 新幹線盛岡~新青森間320キロ走行 騒音対策に200億円 県、地元負担なしと見解 (15日、2月5日)
JR東日本は14日、東北新幹線盛岡~新青森間の最高速度320キロに引き上げた場合、騒音対策に200億円弱かかる試算をまとめた。現状、当該区間は最高速度260キロに制限されており、JR独自の判断で速度を上げることができないが、これまで320キロの試験走行を実施するなど、高速化へ向けコマが進められている。同工事に対して県は「財政負担する必要性はない」と見ており、JR東は「費用負担について答えられる段階ではない」とコメントしている。また、JR東の深沢社長は定例会見で、札幌延伸を見据え「高速化はしっかり取り組みたい」としつつも、費用対効果など課題があるとして「現段階で決まっていない」と述べた。
1月15日 操車場跡地北側に新駅 自由通路も想定 整備に40億円 (16日、17日、2月7日、14日)
青森市が進めている操車場跡地に新駅を整備する計画にあたり、跡地北側に青い森鉄道の新駅と自由通路のほかに、駅前広場、駐車場、緑地、アクセス道路を整備する方針を15日掲げた。鉄道からバス、タクシーへの乗り継ぎ、徒歩、自転車利用も考慮した交通環境を整える。跡地利用計画案に対し小野寺市長は、「跡地は住宅街の中にあるため、新駅の利用頻度は高いのではないか」とコメント。また、「鉄道経営は収支を考えてやらないといけない。慎重な判断をいただきながら県と協議したい。筒井駅も人口の多い地区にあり、鉄道利用に貢献している。前例を踏まえて検討できるという意味で、大きな可能性を秘めている」と語った。その後青森市は、跡地の中で市都市開発公社が所有する土地を買い取る予定であり、取得費と関連費で40億円程度と見積もられた。1998年に国鉄清算事業団から一部の跡地を取得した以降、都市開発など再利用を図るも周辺住民の反対により施策が軌道に乗らなかったが、遂に長年にわたる操車場跡地の再利用計画が大きく動き出したといえる。
1月18日 県公社評価委 青い森鉄道上昇「B」
県公社等経営評価委員会は18日、以前までC(改善措置が必要)だった青い森鉄道をB(改善の余地あり)へと評価を挙げた。県に支払う必要のある線路使用料を初めて全額で支払ったほか、事実上の黒字を達成したこと、人口減の中で定期利用者が回復しつつあることが要因となった。青い森鉄道の業績は徐々にではあるものの、開業当初と比べれば改善されているといえる。※最高はA(概ね良好)、最低はD(緊急の改善が必要)
1月18日 海底地震計の観測情報 下北半島まで活用拡大 JR東
JR東日本は18日、2017年から東北新幹線などの地震対策に導入している太平洋沖の海底地震計の観測情報を、青森県の下北半島まで拡大すると発表。従来は千葉県房総沖から茨城県鹿島付近に限られていたことから、大幅な拡張整備となる。尚、これにより地震発生の情報が最短20秒短縮可能になる。
1月20日 485系3000番台が配給輸送、解体される(~21日)
北海道新幹線開業後は長らく旧青森車両センターに留置されていた盛岡車両センター所属の485系3000番台6両が、20~21日にかけて青森から郡山まで配給輸送され、その後解体が進められた。当車両は盛岡~函館間の新幹線アクセス特急「はつかり」や、新青森~函館間を結ぶ青函特急「白鳥」などに充てられるなど、幅広い活躍を見せていた。
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※各報道は東奥日報、JR東日本、JR北海道、青い森鉄道、弘南鉄道、津軽鉄道のプレスリリース、月刊鉄道ファンを参考にした。