JR東日本は5月13日、
新型コロナウイルスによる利用者大幅減少を鑑み、
同社管内を走る新幹線及び首都圏の特急の臨時ダイヤ(5月28日分以降)を発表。
長距離移動によって全国各地へ影響が拡大しないよう、
コロナ対策の徹底した臨時ダイヤとなっています。
JR東日本によると新幹線における臨時ダイヤは定期ダイヤと比べ何と4~5割も削減。
また東奥日報によると全新幹線の本数は以下のようになりました。
線区 | 通常ダイヤ | ⇒ | 臨時ダイヤ |
北海道・東北新幹線 | 189 | 110 | |
秋田新幹線 | 32 | 16 | |
山形新幹線 | 32 | 18 | |
上越新幹線 | 80 | 48 | |
北陸新幹線 | 120 | 72 |
※JR北海道およびJR西日本区間を含む
秋田新幹線が5割、
それ以外は4割削減となっています。
山形新幹線なんかは津軽線の本数と同じくらいです()
プレスリリースに載っている時刻表をご覧いただくと、
今までにないほどスッカスカのダイヤとなっており、
盛岡~新青森間なんかは1時間あたり1本程度の本数にまで減少してしまいました。
しかしプレスリリース別添の時刻表をよくご覧いただくと、
何か違和感を感じませんか?
勿論、通常ダイヤの本数と比べスッカスカになっているのもそうですが、
ここで注目していただきたいのが新幹線各列車の「号数」及び「停車駅」についてです。
例えば東北新幹線下り1枚目の号数を見てみると、
まず最初から「はやて91号」「はやて93号」と続いていますが、
これらは通常ダイヤの号数と変わりありません。
しかしその次を見ると「はやぶさ295号」と書いてあります。
さらにちょっと飛ばすと今度は「はやぶさ201号」と書いてありますね。
通常ダイヤではそれぞれ「はやぶさ95号」「はやぶさ1号」であるため、
この法則を鑑みると新青森発着の「はやぶさ」の臨時ダイヤでは、
どうやら通常ダイヤの号数の百の位に「2」が附番されているようです。
盛岡発着の「やまびこ」については通常ダイヤならば「やまびこ51号」ですが、
臨時ダイヤでは「やまびこ351号」と化身しており、
この場合は通常ダイヤの号数の百の位に「3」が附番されているようです。
一部の仙台発着の「やまびこ」に至っては、
通常ダイヤではありえない「やまびこ403号」なんかも爆誕していますねw
そもそもJR東日本管内の新幹線において400台というのは上越新幹線に附番されているので、
この時点でかなり変わっている模様です。
いやな予感がしたので上越新幹線のほうを見てみると、
何とこちらのほうに今度は「Maxとき3号」という、
本来東北新幹線で見るはずの号数がイレギュラー列車として爆誕しているではありませんかw
号数については全体的にみると、
運転区間が短い列車については通常ダイヤとほぼ変わっていないのに対し、
運転区間が長い列車についてはかなりの変化が確認できました。
次に停車駅についてですが、
こちらも同じく東北新幹線下り1枚目を見てみると、
何か違和感を感じます。
例えば「はやぶさ211号」に着目してみましょう。
通常ダイヤ相当の「はやぶさ11号」では仙台~盛岡間はノンストップ運行ですが、
何と各駅停車となっているのです。
ほか「はやぶさ217号」「はやぶさ221号」・・・なども同じように、
仙台~盛岡間が各駅停車となっているのがお分かりいただけると思います。
通常ダイヤにおいても新青森方面(新函館北斗)まで行く「はやぶさ」のうち、
仙台~盛岡間が各駅停車の列車(はやぶさ95号、96号)は存在しますが、
臨時ダイヤではそのパターンが明らかに増えています(しかも東京発着)。
感覚的には盛岡発着の「やまびこ」に新青森発着の「はやぶさ」をミックスさせたようなダイヤとなっており、
なんとも新鮮な味わいです。
なぜこのようになったのかというと、
おそらくは仙台~盛岡間の列車が削減されたことによる救済措置でしょう。
停車本数が減ったので、
いつもなら通過している駅へ停車させ、
全体的な本数を補っているものと推測されます。
どこか昔にあった長時間運転の青森~仙台間の鈍行列車って感じですね。
コロナにより超減便ダイヤとなりましたが、
逆に普段ではありえないような(毎年の繁忙期の臨時ダイヤでも出てこない)イレギュラー列車が多数爆誕しているので、
かなり貴重な光景でしょう。
まさに超臨時ダイヤですねw
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