【各駅評論#1】青い森鉄道東青森駅編写真集 タクシーの駐車スペース奪うんじゃねぇ

交通研究

青森県内にある新幹線・在来線の駅を色々な角度から評価し、

それぞれの駅の使い勝手の良さを浮き彫りにしていくシリーズ企画、

題して「各駅評論」。

記念すべき1回目は、

青森市にある青い森鉄道東青森駅を視察してきた。

東青森駅は貨物駅でも有名であることから、

旅客ホームがどことなく息苦しく見えてしまうのが特徴だが、

機関車も割と頻繁に往来するため貨物マニアには打ってつけの駅である。

では、その模様をご覧いただこう。

◆アクセスは良いか?(主に国道・県道から、道幅は広いか?)

まずは、駅前通りの様子から見ていこう。

こちらは東青森駅北口の駅前通りである。

国道4号方面からアクセスする場合、

グーグルマップでは「東青森駅通り」と記載されているため、

それなりに分かりやすい。

跨線橋の手前にも小さめながら「←東青森駅300m」の標識があるため、

北口からのアクセスは比較的容易である(しかも片側二車線)。

ただ、跨線橋の脇にある道路に入ったら直進しそうになるが、

ここは左に曲がるのが正解であるため(写真1枚目)、

初見プレイでは間違えやすいかもしれない。

尚、次にユニバースの通りを右に行くと北口にたどり着ける。

こちらは南口の駅前通り。

南口は国道7号からのアクセスとなるが、

案内が一つもないため初見プレイでは分かりづらい。

一方、住宅街にありながら道幅は広めであるため見通しが良い。

実際、アクセスするとなれば「浜館三丁目」バス停のところを左に曲がるのが正解だが、

自由通路が奥に小さくではあるが見えるため見つけやすいと思われる。

◆パークアンドライドは整っているか?

まず北口だが、

よく見ると「東青森駅」と壁に書いてある横に、

うっすらと「駐車禁止」の看板があるではないかw

これはもはやパークアンドを拒絶しているのと同様の意味になってしまう。

自転車は停め放題なのに対し車はNGという謎ルールだが、

どうやらこのスペースはタクシーのために確保している模様。

視察当日にはタクシーが1台停車していた。

まさにタクシーが「駐車スペース奪うんじゃねぇ」と縄張り争いを繰り広げているようだ。

対して南口はもはや駐車場そのものが用意されていない。

こちらも同様、駐輪場だけ整備されており、

パークアンドライドはほとんど意識されていない造りだ。

◆駅舎・待合室は綺麗か?(築年数ではなく、手入れがきちんとされているか?)

こちらは自由通路の外観であるが、

比較的綺麗に手入れされている。

ぱっと見良さそうだが中に入ると真逆であった。

自由通路は階段と自転車用のスロープが用意されているが、

その影響もあってかホコリが至る所にまき散らかっているではないかw

まるで年末の大掃除並のホコリの多さ、

いや、それ以上かもしれない。

自転車も通るため砂利も多少まき散らかっているのが確認できた。

一方、それとは対照的に2階とホーム上の待合室に関しては、

清掃が行き届いていて比較的綺麗であった。

待合室までもがホコリまみれだと清掃のガサツさを疑ってしまうが、

さすがにそこまでではなかった。

なぜこれだけ対照的かというと、

自由通路に関しては都市計画道路(県か市)の扱いになっており、

青い森鉄道の管轄ではないからである。

とは言っても利用者からしてみれば同じ駅の通路と捉えるだろうから、

イメージダウンになりかねないのは事実だろう。

◆トイレは整備されているか?(ある駅は綺麗か、暖房便座か、石鹸はあるか)

トイレは北口のJR貨物の建物内にある。

が、未だに昭和感満載の和式トイレとなっているため少々不便。

手洗所と書いていながら独立した洗面台はどこにもなく、

便器の上に設置されてある洗面台で洗うしかない()

まあ、ないよりはマシだが・・・

◆バリアフリーが保たれているか?(ホームまでの段差の有無)

エレベーター等は設置されておらず、

階段を利用するしか手段はない。

面白いのが自由通路と自動券売機の前に階段がもう一つあること。

なぜ余計に階段があるのか?

これは先ほど載せた2階の待合室と合わせて旧跨線橋を活用したため、

このような段差がついてしまったようである。

余談だが、2枚目の階段の上に「左側通行」の看板があるが、

これは年式からして国鉄時代から使い続けたものであると思われる。

新しい部分と古い部分が融合しているのも東青森駅の面白さだ。

◆裏口は整備されているか?(裏口が地理的理由上必要ないと判断した駅は自動的に3点加算)

先述の通り北口と南口が自由通路で結ばれており、

更には自転車も自由に行き来できる点は評価が高い。

逆にこの自由通路が無ければ他の跨線橋まで行かないと行き来できないため、

地域住民にとっては相当重宝されていると思われる。

◆おまけ

ホーム上にはいまだに特急の乗降口案内塗装が残っているではないかw

因みに以前までは特急つがるが青い森鉄道線内の間合い運用(普通)として乗り入れていて、

青森駅から先は大館駅まで特急として運転していた。

とは言えこれも2012年頃までに消滅しているものである。

今では特急車両が停まらなくなったため見物だ。

◆総括

項目 点数 備考
アクセスは良いか? 3 案内は少ないが主要道路から近いためまずまずと言ったところ
パークアンドライドは整っているか? 0 駐車場自体ほとんど整備されていないので低評価
駅舎・待合室は綺麗か? 2 自由通路のみホコリがたかっていた分低評価
トイレは整備されているか? 2 狭い和式トイレな点が少々評価に影響
バリアフリーが保たれているか? 1 自由通路はスロープがあるが階段が多いため低評価
裏口は整備されているか? 5 自転車も通行可能な自由通路は高評価
合計 13 折角自由通路も整備されているがトイレとホコリで評価が下がった
◆点数
0・・・無い
1・・・悪い
2・・・やや悪い
3・・・やや良い
4・・・良い
5・・・とても良い

※2022年5月12日視察

※全駅視察終了後に評価を調整する可能性あり。

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