【2024.9最新】川部駅東口ヤード跡地整備事業まとめ

交通研究

前回の川部駅改築報道の終わりの部分で告知した通り、

川部駅ヤード跡地整備事業(東口周辺整備)に関して新たな情報を入手したため、

今回はそれについてまとめていこうと思う。

まず、新たに判明した箇所を箇条書きにしてまとめたものが以下である↓

  • 東口は現在の3番線にダイレクトにつなげる形で整備する(跨線橋はぶち抜かない)
  • 駐車場を東口両隣に2か所、駐輪場を1か所整備する
  • 住宅は東口の線路に沿う形で整備する(川部北部踏切まで)
  • 駅前道路を県道136号と川部北部踏切まで整備する

JR川部駅のヤード跡地開発に関するサウンディング型市場調査の実施及び結果について | 田舎館村

JR川部駅ヤード跡地敷地内訳(図面).pdf(1MB)

尚上図は、川部駅がある田舎館村のHPにしれっと掲載されていた、

ヤード跡地の再開発計画図であり、

ここから考察される事項を箇条書きにしてまとめたものである。

いつも愛読している東奥日報でもこれについて詳しく報道されなかったため、

ゴリ押しして何とか発掘した資料である。

ということで、一つずつ詳しく見ていこう。




①東口は現在の3番線にダイレクトにつなげる形で整備する(跨線橋はぶち抜かない)

本計画で最も重要案件となる東口の設置についてだが、

どうやら資料では跨線橋は一切いじらず、

3番ホームに直接くっつける形で整備するようだ。

その手があったかw

以前、当ブログでも川部駅ヤード跡地再開発(東奥日報で最初の報道)について解説したが、

あれとは打って変わって超リーズナブルな設計になっているものと思われる。

また現在は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、

計2面3線の駅構造であるが、

この単式ホーム1面1線に東口改札を設置するということになる。

つまり、昔存在した4番線の旧黒石線の廃線跡を上書きする形で整備するということだ。

まあ現在は何もない草原地帯であるため、

どうせなら跨線橋をいじらずこの空き地をうまく有効活用した次第である模様。

②駐車場を東口両隣に2か所、駐輪場を1か所整備する

駅への駐車場整備=パークアンドライドはこの時代、

特に地方では非常に重要である。

話がちょっとそれるが、

駐車場が広いコンビニは長く生き残るところが多く、

駐車場が狭いコンビニは短命に終わって閉店するところが多い。

駅も同じで、やはり駐車場が広く整備されているところが利用者も多い傾向にある。

従って、いかにパークアンドライドが駅の利用者数増加に貢献しているかが伺える。

今回の川部駅では、

駐車場を東口両隣に2か所、駐輪場を1か所整備する計画となっている。

現に西口は駐車場こそあるものの、

全部月極専用となっているため、

課金しないと車を停められない。

やはり使いやすさを重視するのなら、

無料駐車場を整備したほうがより多くの人に使ってもらえる。

③住宅は東口の線路に沿う形で整備する(川部北部踏切まで)

ヤード跡地再開発計画のもう一つの目玉と言えば、

東口周辺における宅地開発である。

図面では、線路に沿う形で川部北部踏切まで細長い宅地開発が行われる模様。

ここ一帯がヤード跡地で更地状態になっているため、

一気に上書きして整備する試みだ。

隣の北常盤駅周辺にも新興住宅地が存在することから、

川部駅ともいいライバル関係になりそうだ。

④駅前道路を県道136号と川部北部踏切まで整備する

駅への接続の良さも利用者数に大きく左右される。

駅前道路が狭く複雑で幹線道路沿いから離れていると、

利用者数の増加には貢献しがたい。

一方図面では、きちんと駅前道路も整備し、

県道136号と川部北部踏切まで新しい道路を敷くようだ。

県道136号自体は辛うじて2車線が確保され道幅はそこまで広くないが、

県道110号と接続していることを鑑みれば、

国道7号からのアクセスもそこそこ期待できる。

ということで以上4項目が新たに判明した情報であるが、

工事が完了する2024年春にはどこまで変化を遂げているのか期待したい。

★最新情報2024年9月★

3番線ホーム横に接続する形で、

川部駅東口駅舎の建設及び駅前広場の整備が進行中。

建物に関しては正式名称によると、

田舎館村川部駅交流施設」だそうだ。

施設は瓦風の屋根と石垣を積んだ、

和風のデザインが特徴。

屋外デッキのような設備も取り入れられている(4枚目)。

外から施設内を凝視する限りでは、

内部には長いベンチや記入台のようなものが設置されていた。

また、入口からは「private」と書かれた扉を確認。

ここに職員が常駐し改札を行うのだろうか?

続いて駅前道路の現況。

整地はされていたが舗装は未完了であった。

立て看板によれば10月31日で工事が終わるとのこと。

タクシーや自家用車が乗り入れるであろうスペースも確認できる(2枚目)。

続いて駅前道路。

駅前道路というよりかは、

幅員的に歩行者用通路になるかと思われる。

しかも県道136号から入ると、

これまたぱっと見では通り過ぎてしまうほど、

これと言った案内標識は現状設置されていない(1枚目)。

そして気になる駅舎正面口がこちら(3枚目)。

駅舎というよりは、

ちょっと豪華な公民館のような造り。

階段に加え車いす利用者のためのスロープも設置されていた。

最後に川部北部踏切付近の現況。

この道路沿いで宅地開発を行う予定だ。

そして、東口のトイレがまさかのココに設置されるようだ。

個人的には駅舎内に整備すると思っていたが、

そちらにも同じくトイレを置くのだろうか?

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