この間まで仕事の関係上、青森と函館を行き来することが多かったため、
その際(料金がお高い)北海道新幹線を定期的に利用していた。
新幹線と言えば・・・
そう、2020年よりサービスが始まった「新幹線eチケット」が話題になった。
新幹線eチケットは、紙の切符ではなく、
スマホに入った乗車券・特急券(モバイルsuica)で新幹線に乗車できる。
ということで今年になってから、
私も何度か新幹線eチケットを使って北海道新幹線を利用していた。
そこで、この新幹線eチケットを使ってみて率直にどう思ったかをまとめてみた。
まず、良い面から述べていこう。
1つは、先述の通り紙の切符ではなくモバイルsuicaで乗車するスタイルであるため、
切符がかさばらないという点である。
これまで新幹線に乗車するとなれば、
乗車券と特急券は必須であり、
グリーン車やグランクラスに乗りたければ、
更にグリーン券やグランクラス券を購入しなければならない。
そのため場合によっては片道だけでも3枚以上の切符を持ち歩かなくてはならなかった。
しかし、新幹線eチケットでは新幹線の乗車券と特急券がスマホに入っているため、
紙の切符を何枚も用意する必要が無い。
これが一番便利になった点である。
もう一つは、新幹線eチケットでは事前にスマホやパソコンで席の予約を済ませるため、
指定席券売機に立ち寄る必要が無くなったことである。
よく発車寸前に指定席券売機に立ち寄って鬼の形相でタッチパネルを操作している人がいるが、
これだと乗り遅れのリスクが高まってしまう。
ただでさえ複雑な機能を持つ指定席券売機。
鉄道に慣れていない人が急いで切符を購入するとなれば、
頭が真っ白になるだろう。
しかし、新幹線eチケットでは既に予約を済ませているため、
このような手間を省略できるのである。
よって、発車3分前ぐらいでもある程度急げば新幹線に乗車でき、
指定席券売機の前で頭真っ白になることもない。
また、自分が予約した席を忘れてしまったとしても、
乗車数時間前になれば発車時刻や座席番号が書かれたメールがスマホに飛んでくるので、
全く問題はない。
一方、新幹線eチケットを使ってみてイマイチだった点がある。
それは、あくまでも新幹線だけ乗るためのサービスであるということ。
つまり、suicaが対応していない在来線の乗り換えが必要になる際は、
別途紙の切符を指定席券売機で購入しなければならないのである。
で、まさに北海道新幹線を利用していた時がそれに当てはまる。
例えば青森駅から函館駅のルートでは、
奥羽本線と函館本線の切符を買わなければならない。
なので、新幹線eチケットで新幹線に乗車しても、
その前後の工程である在来線に関しては、
指定席券売機で紙の切符の購入が必要になってくるのだ。
もし青森駅と函館駅それぞれに新幹線が乗り入れていたとすれば、
新幹線eチケットだけでの利用で済むため紙の切符が必要ない。
が、中心部から離れた新青森駅と新函館北斗駅それぞれに新幹線が乗り入れていることから、
どうしても紙の切符が必要になってくるのだ。
奥羽本線と函館本線がsuicaに対応しているのなら話は別だが、
現状、suicaが導入されていないため、
半ば強制的に紙の切符を購入せざるを得ない。
それが一番の問題点であろう。
あと注意したいのは、改札に切符を入れる順番。
紙の切符(在来線)を入れてからスマホ(新幹線の乗車券と特急券)をタッチするのが正しいが、
これを逆にしてしまうとエラーが起こりやり直しとなる。
よく乗り換え改札でひっかかる人を何人も見たため、
ここは注意が必要だ。
あと、新幹線eチケットで事前に予約を済ませた席の切符を指定席券売機で発行してしまうと、
スマホを改札にタッチしてエラーが起こり通れなくなるので、
これも注意が必要だ。
これに関しては私が1回やらかしたことである()
なぜやらかしたかというと、
指定席券売機では新幹線eチケットで予約した切符と在来線の切符が一緒に画面に表示されるため、
急いでいるとつい新幹線のほうの切符も間違って発行してしまうことがある。
ただ、発行してしまったからと言って焦る必要はなく、
紙の切符でそのまま乗車券と一緒に改札にぶっこめば問題なく通過できるのでご安心を。
尚、奥羽本線(弘前~青森間)に関しては2023年春以降suicaが導入される予定になっているため、
いよいよ本格的に新幹線eチケットの利便性が本領発揮されそうである。
一方、函館本線に関しては新幹線札幌延伸とともに三セク化が予定されているため、
こちらは逆に使いづらくなりそうな予感が気がしてならない()
まあ、suicaとかkitakaを導入するんだったら話は別だが、
導入しないとなればこれは不便になりそうだ。
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