毎年恒例、国交省がこの時期に公表する公示地価。
青森県内のデータが明らかとなったので今回も早速分析していきたい。
まずは県全体から。
前回(2021年)ではコロナの影響もあり、
県内の公示地価は2013年以降初めて下落したが、
今回は見事V字回復した模様。
まあ、それでも2020年と比べれば多少下がっているが、
ようやくコロナ禍から脱却したと言ってもいいかもしれない。
前回の予想では感染拡大が収まらず下がるんじゃないかと思っていたが、
案外良い方向に向かっているようだ。
用途ごとの変動率は以下の通りである↓
- 全用途:-0.6
- 商業地:-0.9
- 住宅地:-0.5
このペースで行けば5年後くらいに念願の±0に到達しそうである。
前回と同様今回も県内262地点が調査対象になり、
価格が上昇したのは22地点、
横ばいが104地点、
下落が136地点とそれぞれなった(前回のデータがどっか行ったので前年比が不明だが・・・)。
では続いて、地点ごとの上昇率を見ていこう。
まずは商業地から。
順位 | 所在および地番 | 価格 | 変動率 |
1 | 弘前市田園3-1-14外 | 46.6 | 2.2 |
2 | むつ市中央2-10-9 | 38.6 | 0.8 |
3 | 青森市東大野2-7-2外 | 68.5 | 0.6 |
※単位:千円/㎡、%
※上昇地点は3地点のみ
商業地の上昇地点は上記の3地点となった。
2020年のデータでも弘前市田園(ヤマハ音楽英語教室田園センター)と、
青森市東大野(回転鮨処あすか東大野店)における上昇率は県内トップクラスであるため、
今回も堅調だ。
意外だったのが2位のむつ市中央である。
場所はローソンむつ中央店。
むつ市中央は市役所があるイメージが強いが、
南側にはマクドナルドや家電量販店、ホームセンター、スーパーといった、
チェーン店や商業施設が多数集中しているため、
それらの効果によって上昇したと思われる。
本州最北の下北半島にありながら案外このエリアは利便性が高い(但し、車社会だが)。
尚、下落率の順位では弘前市土手町45-1外(中三の通り)がワースト5位となった。
やはり時短要請よる影響が出ていると思われる。
次に、住宅地の上昇率を見ていこう。
順位 | 所在および地番 | 価格 | 変動率 |
1 | 八戸市田向5-21-10 | 46.4 | 3.1 |
2 | 青森市浜田2-13-5 | 77.1 | 2.0 |
3 | 弘前市早稲田1-5-6 | 45.8 | 2.0 |
4 | 青森市石江4-8-9 | 49.8 | 1.6 |
5 | 八戸市尻内町鴨ヶ池142-4 | 40.6 | 1.5 |
※トップ5
こちらも依然として郊外の新興住宅地の人気が高いため、
コロナによる影響は限定的とみられている。
今回はいずれも東北新幹線の駅に近い青森市石江と八戸市尻内町がランクイン。
やはりここも新興住宅地&開発が進んでいるため、
近年人気が高まってきている模様(東北新幹線八戸開業から20年も経っているのに今になってようやく開発が本格的に始まった)。
ということで、今年は以上の結果となった。
案外回復基調になっているため、
来年もこのままいけば上昇率は増えそうだ。
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